目指せよ快眠、勝ち取れ安眠、いざ夢の世界へ!理想の眠りを求めて、さあ始めよう車中泊! 相変わらず囚われ続ける駄文書き、nadokazuです。キミのホテルも、クルマの中にしてやろうか?
それはさておき、本日の駄文はこちら!
ZWIFTは楽しい!だがしかし!
いまの状況下で自転車を楽しむ時に、絶対的な安全性の確保を最優先するとバーチャル世界にダイブするほかなくなります。ZWIFTたーのしー!
なんですが、こうも実走機会が減りまくってしまうと、さすがに飽きてきたのを否定できません。
実家の和菓子がどれほど美味でも、おやつがそれだけだったら「おまんじゅう うぐいすだんご もう飽きた!」と作文に書いてクラスで発表しちゃいますよね。バーチャルサイクリングだって、同じこと。「ずっとそれだけ」だと、流石にツラいのです。
先生…他人との接触を極力避けながら、自走では行きづらい場所でサイクリングがしたいです…。
車載移動なら、他者との接触や会話を減らせる?
いくら換気や対策が徹底されていても、公共交通機関の利用には不特定多数の他者と接触機会(すれ違いレベルを含め)が増えてしまう懸念が残ります。
そうなると、残るのは「自家用車に自転車を積んで出かける」という手段。まぁ、普通の車載サイクリングですよね。公共交通機関利用に比べると、時間や移動先の自由度の高さだって圧倒的です。
ただ、そんな車載サイクリングにも「出かけた先で朝早めの時間から走り出すには、深夜or超早朝の出発が必要」という割と重めの課題が残ります。しかも鉄道輪行と違って、移動中は眠ることができません。到着後は運転疲れ状態で、眠い目をこすりながら走り出すことになる。それじゃあ、楽しさ半減です。
前泊すれば、朝から現地!だがしかし…。
「だったら前日のうちに移動して、ホテルに宿泊すれば…」そんな考えも、頭をよぎります。
ですが、明らかに不足しているものが!
そう、マニーです!マニーが圧倒的に足りないのですよ!! 限定セールのやる気UPスイーツすら買えないレベルで!
「出かけた先でのホテル泊」案に立ちはだかる、ご予算という何よりも高い壁。絶望的な現実を目の当たりにすると、すべてを諦めてスマートトレーナーに跨がるほかありませんでした。
ホテルに泊まれなければ、車内で寝ればよくない?
でもでも、諦めたらそこで試合終了ですよ。金がないなら知恵を出せ!というわけで、無い知恵を絞って辿り着いたのが「車中泊サイクリング」という選択肢。
接触拡大懸念のある、公共交通機関は使わない。しかも「目が覚めたら現地」という前泊メリットはバッチリ享受できるのに、ホテル泊より明らかに低い宿泊費で済みます。
車中泊なら、出先でのサイクリングが、安心して楽しめる…!
適当にもほどがある仮説を人体実験で検証すべく、実際に車中泊サイクリングしてみました。
有料施設を使った方がよさげ。
そうと決まれば…というわけで、ググって情報収集を開始。検索で出てきたページを斜め読みしてみたのですが、うーむ、道の駅の駐車場などでの車中泊は黒じゃないけどグレーな部分が多そう。
無料なのはとても魅力的ですが、個人的には「明示的に車内泊OKとされている場所」以外で車中泊するのは、躊躇われてしまいました。そうなると、有料施設を探すほかありません。でもでも「オートキャンプ場を利用する」というのは、ちょっと、いや全然違うよなぁ…。
いい感じの車中泊OKスポットって、どこにも無いのでしょうか。
「Carstay」で車中泊スポットを検索・予約!
で、見つけたのが「Carstay」というサイト。
▼ https://carstay.jp/トップページ
キャンピングカーのレンタル・カーシェアと合わせて、車中泊用のスペースシェアサービスを展開されています。
正直、まったく聞いたことがないサービス名と会社さん。「勝手に施設の名前を使っているだけの、やばいサイトなんじゃ…」と、あらぬ疑念を抱いて施設に問い合わせ電話を入れてみました。すると、あっさり「公式に提供しているサービスですよー」というお返事が。
疑ってかかって、スイマセンでしたー!!!
心の中で焼き土下座しつつ検索してみると、オートキャンプ場ではない車中泊スポットも、いろいろヒットしてきます。スーパー銭湯の駐車場や、珍しいところだとお寺の駐車場などもあって、検索だけでも楽しめてしまいました。
▼ https://carstay.jp/ 検索結果一覧ページ
車中泊スポットの詳細画面には「24時間利用可能なお手洗い」「近くにあるコンビニまでの距離」などの詳細情報も表示されるので、「駐車した場所にお手洗いが無かった」という恐るべき事態も阻止できます。チェックアウト時間が12時までの場所なら、早朝~午前中に現地でのサイクリングを思いっきり楽しめる!という算段です。
関東エリアだと、料金は2,000円程度の場所が多い印象。ホテルに泊まることを考えたら、割安感はべらぼうに高いですね。
当日予約もできる!
あと、個人的に気に入ったのが「当日予約も可能な場所がある」というところ。
たとえば金曜日の夜、衝動に身を任せて出かけて車中泊。翌朝サイクリングしたあと、土曜の遅くならない時間に帰宅する。という行動が、簡単にできてしまいます。
金曜日の夜は「進捗遅延で、仕事が深夜まで!」とか「上役に誘われて…」いうリスクが避けられません。それに、お出かけの計画をしていても「予報が変わって雨に!」という事態になったら、そこで試合終了です。
当日予約ができるなら、こうしたリスクを最小限にして「金曜の夜」を使うことができるのです。これはありがたい。
実際に行ってみた。
というわけで、行ってみました。越境移動は控えるよう呼びかけられている時期だったので、神奈川県内限定・当日予約可で検索して、チェックアウト時間が12時の施設を探しました。
決めたのは「湯花楽秦野店」。神奈川県秦野市にあるスーパー銭湯の駐車場が、車中泊スポットとして提供されています。車中泊+入浴で、料金は2,600円。付近のホテルは素泊まりで6,000円から(雑な検索による)なので、半額以下での宿泊が可能です。しかも、お風呂はスーパー銭湯の豪華施設!
金曜日に仕事が確実に終わることを確信できた段階で予約を入れて、夕食と入浴を済ませたら、支度を調えて出発。東名高速道路を経由して、1時間少々で現地に到着しました。
駐車場には予約車用のカラーコーンが設置されていて、満車で入れない!というトラブルの可能性はゼロ。
受付でCarstayでの予約であることを伝えると、車内提示用のプリントと利用証(「カースティ」と手書きされただけのパウチ)がもらえました。ダッシュボードにプリントを置いたらリアシートを平らにして、エアクッションとシュラフで睡眠体制を整えます。
自転車を外置きして、車内スペースを拡大したいところですが、人通りが皆無では無いのでそれはやめておきました。
眠れる?
うちの車は、トヨタのアイシス。極端に偏向しまくった家計の予算配分が行われた結果、今年で買って10年目を迎えます。
CBNレビューにも書きましたが、アイシスのリアシートは2列目と3列目を倒せば、ほぼフルフラットで足を伸ばして横になれる長さのスペースになります。
遮光カーテン+エアクッション+シュラフを装備すれば、快適性のかなり高い就寝スペースが構築可能です。
で、そんなクルマの中で眠れたのかというと、正直「熟睡できた!」という印象はありません。夜中に、何度も目を覚ましています。とはいえ、ちゃんと眠ることはできています。以前「サンライズ瀬戸」のシングルデラックスに乗車したときは、ほぼ一睡もできなかったことを考えると「全然眠れる」と断言できちゃうレベル。
また騒音が若干心配でしたが、営業時間は深夜1時までなので、それ以降は駐車場内のクルマの出入りは朝までほぼ皆無だった点もポイント大です。
現地出発できるのは、やっぱりメリット大!
そんなこんなで、一夜が明けました。ウエットティッシュで顔と身体を拭いたら、いよいよ出発します。朝のいい感じの時間帯に、確実に到着しているこの安心感!やっぱり現地出発できるのは、メリット大きいですね。
▼走行中にロマンスカーを撮り鉄。
当日早朝に目的地まで移動するプランだと、寝坊したり渋滞にハマったりすると、アッという間に予定が狂いますが、そんな不安は皆無。しかも「運転しまくったあと」ではなく「眠ったあと」なので、コンディションにも大差ありまくりです。
秦野を出発したら、松田方面に少し走って方向転換。1.5km/150mUPの登坂をこなしたあと、いつもの地獄「ヤビツ峠」へ。
もちろんいつものように爆散して、まったく成長していないどころか、落ちていく一方のパフォーマンスを思い知らされる、想定通りにもほどがある結果となりました。
サヨナラ!
走ったあとのお楽しみ、その1
朝っぱらから坂を登って、早々に全身のダメージが臨界突破。だがしかし!そこで、今回選んだ車中泊場所の優位性が発揮されまくります。そう!スーパー銭湯の広大な浴槽で、全身を弛緩させながらスッキリ汗を流せるのです。
自転車のあとのお風呂は最高ですが、さすがスーパー銭湯。家風呂とは気持ち良さのレベルが、アメリカドルとジンバブエドルほど違います。車載なら着替えも躊躇なく持ち運べるので、風呂上がりのサッパリ加減も段違いです。
ふはぁ…さいこうすぎぃ…。
走ったあとのお楽しみ、その2
シャカリキにペダル回した後は、消費したカロリーの迅速かつ十分な補給が必要です。そこで向かったのが、適当にググって適当にヒットした松田のラーメン店「ラーメン大西」さん。
「いつも混んでいる」というレビューがあったので、ガクブルしながら向かったのですが、待ち時間ゼロで入店。早速、チャーシューワンタン麺をオーダーしました。
しばらくして目の前に置かれたのは、巨大な丼にギッチギチに麺が詰め込まれた、もはや暴力的と言える分量のラーメン。
え?自分、頼んだ時に大盛りとか言ってない…。
レビューを読み返すと「量が多い」という記載がたっぷり。そういうことでしたか。
意を決して麺を口に運ぶと、「ふつうに美味しい」のレベルを明らかに上回るお味。あ、これなら大丈夫!登坂してカラッカラになった胃で、瞬く間に消化できちゃいますね!
数分後。
食べても食べても減らない…なんだこの量は…苦しい…美味しいけど…苦しい…胃壁が爆裂する…でも美味しい…。
想像を遥かに超える量、でも美味なので箸が止まりません。胃の限界を超える量の麺とチャーシューとワンタンを詰め込んで、フラフラと店を出ました。
ここは、やべー店です。ヤビツ帰りに立ち寄られる際は、十分お気をつけください!警告しましたからね!
と、これだけヒドい目にあってから一週間経ってないのに、また行きたくなってるのはなぜ??
まとめ
最小の接触での移動。そして2,600円という宿泊費で、一泊二日できました。コスパの高いお出かけサイクリングの手段として、「車中泊サイクリング」は間違いなく「あり」です(n=1)。
でもまぁ、よくよく考えたら私ぼっち野郎なので、普段の輪行サイクリングも普通に会話ゼロ。Siriさんだけが話し相手です。車中泊で出かけようが、鉄道輪行しようが、他者との接触機会や会話量は極限レベルの低さに留まります。
もしかして、これは単に「己のロンリー加減を、無駄に再認識しただけ。パーフェクトに無意味な行動だった」のでは? そんな疑念が、まったくもって…否定…でき…ません(号泣)。