先日からティーザーで予告されていたTIMEのオフロード系バイクが正式発表されました。予想通りグラベルバイクで、その名も「ADHX」。「Alpe d’Huez X」の略称となっています。最大のセールスポイントはダイニーマ素材の採用。ジオメトリやスペック的にはとんがっているバイクというより、高いバランスを目指した1台という感じです。
公式 ADHX | Dyneema | Carbon Gravel Bike Frame – TIME Bicycles
クラシカルな外観のファスト・グラベル
以下、TIMEによる簡単な説明です。
カーボンファイバーフレームとなると、私達は先端を行くことに慣れています。私達の初めてのグラベル・オールロードバイクも同じです。ADHX(Alpe d’Huez X)は世界で最も強力なファイバーであるバイオベースド・ダイニーマを採用する初めてのものです。このファイバーのおかげで剛性や重量を犠牲にすることなく、構造強度を増加させられます。
良くも悪くもぱっと見はグラベルっぽくない外観、という印象を受けました。旧来からのTIMEファンには受け入れやすいデザインだと思います。シートステイがドロップしていないのは最近の主流とは違っていて逆に新鮮ですね。アドベンチャー系ではなく、ファスト・グラベル・マシンとされています。トップチューブにマウントがあります。
タイヤクリアランスは実測で40mmまで対応。サイズはXS-S-M-L-XL。フレーム重量はレディ・トゥ・ペイントで1025g(サイズS)。販売形態はフレーム単体のみで、欧州価格は€3.299〜3.499(本日レートで44.5〜47.2万円)。カラーはグロス系のアンバー・コバルト・カーボン・グリーンとレディ・トゥ・ペイントの5つ(レディ・トゥ・ペイントは€3.299と少し安くなります)。
ヘッドセットはDeda DCRでフルまたはセミインターナル両方に対応。1xと2xの両対応で、電動だけでなくメカニカルコンポも使用可。シートポストは27.2mmでBBはプレスフィットのBB386。個人的にはBBがスレッド式だったら最高でしたが、保守性はかなり良さそうです。
リーチとスタックはAlpe d’Huez 21等のロードとほぼ変わらないものの、ヘッドアングルをほんの少し寝かせ気味にしてホイールベースが増しています。ピュア・ロードバイクしか眼中にない、という方にも支持されそうなバイクに見えますね。ロングライドやブルベとの相性も良いでしょう。日本のロード・オフロード混在環境では重宝しそうなバイクに見えます。