シクロクロス・MTB競技では既に輝かしい成績を残している英国出身のトム・ピドコック(イネオス・グレナディアース所属)。ツール・ド・フランスは今年が初出場となる彼は、6月中旬に開催されたツール・ド・スイスで新型コロナウィルスに感染し、レースから除外されていました。
毎日あるものを食べていた
ピドコックに陽性反応が出たのは6月17日前後。彼はそれからわずか2週間でツールに出場できるほどまでに回復できたことになります。そこにはどんな秘密があったのか? Velonewsのインタビューで彼は次のように答えています。
毎日、ニンニクを10片くらい食べていたよ。俺、クッサかったよ!
Cyclingtipsもこの件を報じており、
- 何日間かは不明だがニンニクを毎日10片食べていた
- しかも食べていたのは生ニンニクである
- 1度に全部食べるのでなく、食事のたびにちょっとづつ食べていた
のだそうです。
なぜニンニクなのか
ニンニクは一般に免疫システムをブーストすると言われており、ピドコックもニンニクが持つ天然の抗生物質的な効果に期待して食事に取り入れたものと思われます。ウィルスに効くかどうかは別にして、弱っている身体を他の細菌に感染させないといった効果はあるでしょう。
とはいえピドコックの摂食量・1日10片というのは、ニンニク1株以上ですよね。しかも生食の場合、安易に真似すると(人に会えなくなる以外にも)お腹を壊す恐れがあるので気を付けましょう。
ちなみに筆者も腸内環境をリセットする時に生ニンニクを食べることがあります(カツオのたたきなどで)。
皆さんは痩せているのにお腹だけなぜかポッコリしてしまうとか、食事のすぐ後にお腹が異常に張ってしまう、といった悩みはありませんか。
私はたまにそういう状態になるのですが、どうもその原因は、小腸に本来いてはいけない微生物がたくさん繁殖してしまっており、それが食物を大腸に速やかに送らず分解してしまうことでガスが発生するかららしいんですね。小腸内細菌増殖症・SIBOと呼ばれる症状です(お腹ぽっこりはこれ以外にも腹横筋・腹斜筋が弱いから、という説もあります。この場合はドローインという呼吸体操をやると良い)。
こういう時は野菜のような食物繊維質を減らして生ニンニクを取り入れると、私の場合は1〜2日で回復します。ニンニクが小腸の細菌をやっつけてくれるからだと思いますが、勿論この結果、大腸にいる有益な細菌たちもやられてしまいます。すると腸内細菌をまた育て直す必要は出てくるのですが、やむを得ない場合のリセットには効果的と感じています。
しかしニンニクは臭うので使いづらいと感じる人も多いですよね。その場合、オレガノにも近い殺菌効果があると言われているので、それを試すのも良いかもしれません。トマトソースとの相性が良く、香りも良いので、私も普段から料理で使うようになりました。