先週、海外掲示板Redditにて「今日のGarminウォッチのGPSデータ、おかしくない?」という情報を見かけていました。何か大きめの障害のように見えましたが、これについてDC Rainmakerが解説しています。バイクコンピューターのEdgeシリーズも影響を受けていた可能性があります。
出典 GPS Accuracy Issue Impacted Garmin, Suunto, and Polar Watches Over Past Week
過去にも同様の障害が発生
以下、記事のおおまかな内容です。
- 先週Garminのスマートウォッチユーザーの多数が、記録されたGPSトラックが実際よりもずれているとネット上で報告していた
 - 視覚的なパターンは正しく見えるが、位置が誤っており(特定の方向にずれる)、結果、水の中やビルの中を走っているかのようなデータになったものがあった
 - この問題はソニー製GPSチップセットを搭載したモデルで発生した。18ヵ月前にも同様の問題が発生している
 - 今回の障害は6月28〜29日にかけてまず発生し、その後7月1〜5日にかけても再度発生した
 - 過去数年間に発表されたほぼ全てのGarmin製品でこの問題が発生した(2022年に発表されたモデルの大部分はチップセットが異なるため影響を受けなかった)
 - SuuntoとPolarのすべてのウォッチ、また理論的にはVertix 2を除くCOROSのすべてのウォッチ、Wahoo RIVALも影響を受けたと考えられる
 - 影響を受けたと考えられるGPS関連機器は主に以下(しかしこれらが全てではない)。
- Garmin Edge 130 Plus, Edge 530/830/1030 Plus
 - Garmin Forerunner 45/245/745/945/945 LTE/Fenix 6/MARQ/Vivoactive 3/4/Venu
 - Garmin Enduro
 - Garmin Instinct Series 1 & Series 2
 - Polar Vantageシリーズ, Gritシリーズ, Pacerシリーズ
 - Suunto 5/5 Peak, Suunto 9/9 Peak
 
 - この障害の原因はEPO (Extended Prediction Orbit) またはCPE (Connected Predictive Ephemeris)と呼ばれる、衛星のプレ・キャッシュファイルにあった
 - このファイルは頻繁に(通常数日おきに)デバイスに渡されるもので、屋外でGPS衛星をほぼ瞬時に補足する際に役立つ。今後数日間、あるいは1週間程度、衛星がどこにあるのかが記録されているカンニングシートのようなものだ
 - このファイルはスマホなどから取得され、デバイスの同期時に必要なら配布されるもので、ユーザーが自分で操作するものではない
 - このファイルのデータに誤りがあったため、デバイスが最初の数分間に使用したデータに誤差が出てしまい、オフセットが発生してしまったわけだ
 - 解決法は簡単で、デバイスをスマホと同期するだけで良い。Garminによればこの問題は昨夜(7/5〜6日ころ)解決しているとのことだ
 
Edgeシリーズでもこの問題が発生していたらしく、データ同期のタイミングによっては「あれ?」と思った方もいたかもしれませんね。ただ、データのロケーションがずれただけのようなので、走行距離等のデータには大きい影響は出なかったものと思われます。

  
  
  
  


