サイクリング

いばらき漫遊ライド!冬休みは茨城を走って、特製ピンバッジを貰おう!【24年1月21日まで】

横浜市内なのに川崎の一部だと思われている、鶴見区在住のnadokazuです。

というわけで、本日の駄文はこちら!

いばらき漫遊ライド!冬休みは茨城を走って、特製ピンバッジを貰おう!【24年1月21日まで】

「いばらき漫遊ライド」って、どんなサイクリングイベント?

茨城県といえば、とある作品において

「埼玉のさらに奥地にあるといわれる、あの日本の僻地!?」

とか、

「あの粘っこく伸びる、腐った豆を食べるあの」

などと記述されていることで知られている場所。この作品によると

「気の弱い女性はその地名を聞いただけで卒倒してしまう」

らしいです。

そんな茨城県ですが、実は「いばらきサイクルツーリズム構想」をもとにサイクルツーリズムを県をあげて推進する自転車乗り大歓迎エリア。「いばらき漫遊ライド」は、そんな魔境…じゃなくて茨城の見どころを周遊するサイクリングイベントです。

「サイクルボール」を運営するルーツスポーツジャパンが携わっていて、開催期間は2024年1月21日まで。「ひとりでも・無料で・エントリー不要で・開催期間中ならいつでも参加できる」という、お馴染みの極めて参加の敷居が低いスタイルになっています。

首都圏にお住まいの皆様、冬休みライドのネタにいかがでしょう?

「いばらき漫遊ライド」って、何が楽しいの?

設定されたコースを走って、専用アプリの「TraVelo」を使って各ポイントでチェックイン。コースを完走したあと決められた手順で申請すると、完走記念のピンバッジがもらえます。

ものすごく雑に言うと「80〜100kmのコースを走るだけで、イイ感じの記念品がタダでもらえちゃう」ということ。

しかも4コース全てを完走すると、全コース制覇記念に「全街道コンプリートボックス(化粧箱)」と「コンプリート達成ピンバッジ」までもらえてしまいます。

サイクルボールやJapan peaksもそうですが、この大盤振る舞いっぷりは本当にスゲー。

しかも!

「いばらき漫遊ライド」で設定されているコースは4つだけ。サイクルボールやJapan peaksと比較して、コンプリートはかなり容易と言えます。もはや、走りに行かない理由がないです。

4つのコースを実際に走ってみた。

設定された4つのコースは、どれも作成された方の当該エリアに対する解像度の高さと、自転車走行の経験値を感じさせるものになっています。とはいえ完走難易度には結構な差があるので、ルート選びは経験値とご相談ください。

コース1:竜神・袋田街道(距離108.7km/獲得標高1,743m)

走行距離は「アルプスあづみのセンチュリーライド」の3分の2しかないのに、獲得標高は200m以上多い。このスペックを見てわかるとおり、やべー難易度のコースになっています。高度表示の邪悪なトゲトゲを見るだけで、背中にゾクッとしたモノを感じます。

JR水郡線河合駅から約1.2kmの「道の駅ひたちおおた」をスタートして、「竜神大吊橋」「袋田の滝」に立ち寄るのですが、まだ半分も行かない時点で激坂を何度も登らされてヘトヘト。

竜神大吊橋

そして常陸大子駅の先でスタートする「アップルライン」がこの世の地獄!斜度10%の看板が何度も何度も登場してきて、脚と心が完膚なきまでに破壊されます。

コース2:久慈・那珂川街道(走行距離90.8km/獲得標高1,007m)

公式サイトによると「JR水戸駅を拠点に茨城県を流れる2大河川を巡るコース」。つまり、川沿いの平坦路メインってことですよね。

走った日は生憎の空模様で、路面ビショ濡れ。ずっとレインウェア着用だったのですが、それでも川沿い平坦路は最高!! 走行距離は90kmありますが、平坦なら楽勝でゴールできちゃいますね。

久慈・那珂川街道

…と思いきや、後半にはガッツリ登坂が組み込まれていました。人の心とか…ないんか?

個人的に興味深かったのが、大洗200kmブルベのルートを逆方向に走る箇所が多くあったこと。「見覚えあるなぁ…やっぱりここか!」というアハ体験を、たくさんできました。

セイコーマート

PC1のセイコーマートに思いっきりクルマが突っ込んだ跡があって、腰を抜かしましたけどね!

コース3:常陸浜街道(走行距離73km/獲得標高586m)

みんな大好き、大洗!の、駅前から出発。山のある内陸方向には向かわずに、海岸線に沿うように走ります。4コースの中で最も走行距離が短く、獲得標高も少ないコース。フフフ…奴は我ら四天王の中でも最弱…。

このコースなら楽勝でしょ!と思いきや「山側道路」という不吉な名称の区間で、やっぱりキッツイ登坂がありました。途中で日立市街と太平洋を思いっきり見渡せる場所もあるのですが、反対車線側にあって絶景ご褒美は中途半端な感じ。

このルートのハイライトは、やはり後半の海沿いでしょう。キラキラ輝く海を横目に、気持ちよく走れます。自分が走った日は、強烈な向かい風で泣きそうになりましたけどね!

コース4:涸沼・空港街道(走行距離86.8km/獲得標高624m)

水戸駅南口から出発。涸沼沿いを走ってから茨城空港に向かい、大洗を経由して水戸駅に戻るコースです。

公式サイトによると「距離こそ長いものの、獲得標高は少ない」とあります。今度こそ、ラクチンに完走したい!

涸沼付近では設定されたルートよりも、さらに水辺に近い道を走りました。視界いっぱいに、涸沼の景色が広がります。

涸沼

コース中、確かにドギツイ登坂はあまり登場しなかった印象があります。が「斜度のある平坦」は多かった気が。気付くと脚を削られていて、後半はいつも通りヘロヘロです。

このコースは坂を登りきったところで大洗の海岸線が眼前に広がる、Googleマップで「茨城百景 大貫海岸」と表示されている場所が最高。苦労のあとの絶景ご褒美に、気分はもう爆上がり!

ですが、このあとゴールの水戸駅まで残り20km近くを残していることが判明して絶望します。

スタート地点までの交通手段、どっちがいい?

鉄道の場合

「いばらき漫遊ライド」で要衝となるのが、JR常磐線の水戸駅。上野からは普通列車だと、約2時間/2,310円。特急(ひたち/ときわ)だと、3,890円/1時間20分になります。

個人的には普通車グリーン席で快適なシートを満喫しながら、のんびり輪行するのが大好物。なんですが、常磐線って時間帯によって普通列車が「土浦止まり」だったりするんですよね。グリーン席を使うと特急の指定席との差額も1,000円以下になってしまうので、品川〜水戸の区間では普通車グリーン席のメリットが活かしきれません。

所要時間や快適性の差、そして土浦乗り換えの絶対回避を考えると行きも帰りも特急を使う方がベターに思えます。

常磐線特急

気を付けておきたいのが「ひたち」「ときわ」は、共に「全車指定席」で自由席が無いこと。特に復路はゴールしてから乗車する列車を決めると思うのですが、到着した特急にそのまま飛び乗って…という荒技は使えないので要注意です。

ひたち

そして、この常磐線特急の「ひたち」と「ときわ」は、割と混んでいる印象が強いです。週末の晴れ予報を確認したあとで指定席を確保…とか思っていたら、もう車両最後尾の窓側席は全滅!通路側も数カ所しか残ってない!なんてケースが、何度もありました。

復路で車両最後尾座席が全滅していてグリーン車に大枚はたくことになった経験もあるので、ゴール後は「えきねっと」で車両最後尾の指定席を確保するのが最優先事項です。

えきねっと

そして万一、車両最後尾席にどうしても空きがなかったら、乗車するのは「ときわ」じゃなくて「ひたち」一択。水戸から上野までノンストップなので、自転車をデッキ置きできる可能性大です。

自家用車の場合

上野駅から水戸駅までクルマを使った場合の所要時間は、道路の混雑状況に大きな影響を受けますが渋滞無しで大体1時間35分程度。首都高速上野ICから水戸南ICまでの高速料金は、ETC割引使用で3,360円。駐車場代とガソリン代を考えると、金額的には特急利用より若干割高になるでしょう。

なんですが、自家用車には「移動中の自転車運搬負荷をゼロにできる」という絶大なメリットがあります。車両最後尾席を確保できるか、ヤキモキする必要だってありません。運転席に腰を下ろせば、そこは瞬く間にプライベート空間。そのうえ「列車の時刻」という縛りもないので、スタート時間だっていくらでも調節可能です。

さらに!

ゴール後に近くのスーパー銭湯で汗を流したり、少し離れた美味しいお店までひとっ走りして自分で自分にご褒美するのも楽勝!ゴール後の行動の自由度の高さが、もう段違い。圧倒的じゃないか、我が軍は!

「大洗でランチを食べ損ねて、泣きながら牛久のラーメンショップに駆け込む」という、意味不明な行為ですら思いのままです。

牛久のラーメンショップ

それなら、もう自家用車でいいじゃん!…と、思わなくもないのですが問題は復路。常磐道の上り線は、帰宅する時間帯に渋滞しなかったことがありません。往路に比べて、1時間以上余計にかかったことだって、一度や二度じゃないです。

常磐道の上り線

鉄道にも自家用車にも、それぞれメリット・デメリットがあって、決め手に欠けます。水戸ぐらいまでの距離だと、ちょうど拮抗するんですよねー。実に悩ましい。

あると便利なアイテムは、これだ!

モバイルバッテリー

どのコースも、漫然と大通りを走るようなルーティングはされていません。ルートをサクッと記憶できる記憶力と土地勘ありまくりな方でない限り、ナビゲーションが不可欠です。

また各ポイントのチェックイン操作でも、スマホは必須。スタートしてからゴールするまで、基本スマホアプリを立ち上げ&起動しっぱなしです。画面を見やすい明るさにしておくと、バッテリーは爆速で消費されていきます。購入直後で満充電のスマホでも、スタートからゴールまで持たないでしょう。モバイルバッテリーの携帯は、必須!

フロントバッグの中に入れるなら、充電時間や残容量がわかるディスプレイを装備したコレとかどうでしょう。

スティック型ならコレ。同じ5,000mAhの「Anker PowerCore 5000」よりスリムなのが気に入ってます。

スマホケース

スマホの地図を走行中に参照しまくるので、スマホを見やすい場所に固定するのは「いばらき漫遊ライド」を快適に走るために欠かせません。

さらにチェックポイントでは、チェックイン操作のほかに写真を撮ったりするので、「スムーズに取り外せること」も条件に加わります。

スマホの取り出しを考えなければ、トップチューブバッグ一体型のスマホケースもアリだと思うのですが、チェックポイント到着の都度取り出していたら、陽が暮れてしまいます。というわけで、レックマウントプラスを愛用中です。

フレックスタイトブラケット用アタッチメント各種

CATEYEの製品は、ライト自体も非常に素晴らしいと思うのですが、取り付け用のブラケット/アタッチメントも比類無き機能性を持っていると思うのです。

特にフレックスタイトブラケットはハンドル周りのありとあらゆる場所に強力固定できて、微調整や取り外しも容易。しかも安い!そのうえアタッチメントはワンタッチで着脱可能で、ロック機構による着実な固定が可能です。最高!!

「ありとあらゆるパーツを、フレックスタイトブラケットにワンタッチで取り付けできるようにしたい!」

という自転車乗りの切なる願いを叶えてくれるのが、レックマウントの各種アタッチメント。ライトやアクションカムだけでなく、モバイルバッテリーも、スマホケースも全部ワンタッチ着脱OKにできます。

スティックタイプのモバイルバッテリーが、フレックスタイトブラケットで装着できる!

レックマウントプラスのホルダーに装着したスマートフォンの脱着が、さらにラクチンに!

まとめ

サイクルボールよりも敷居は低いし、首都圏エリアからもアクセスしやすい。そのうえイイ感じの特製ピンバッジも貰えちゃう。「いばらき漫遊ライド」は、日帰り遠征のネタとして実におあつらえ向きです。

こういう企画って、いわゆるサイクルツーリズムを推進したい自治体の地域振興予算が投入されていると思うのですが、ウチの場合は

自転車乗り誘致イベントで行ったことのない観光地を回る → いい店やいい場所を知る → 嫁様を連れて再訪 → 嫁様が気に入る → もっと走って、いい場所見つけてこい!

というスパイラルができあがっており、完全に「嫁様のための観光地の下見」と化しています。

そして以前走った「沼チャリ」で当たった「だしップス」は嫁様のお気に入りになって、沼津に行くたびに爆買い。サイクルボールのチェックポイント「東府や」のカフェにも、幾度となく足を運んでいます。

なんだか運営様の手のひらの上で転がされまくっている気がしないでもありませんが、自転車に乗って遊んだ結果として記念品や賞品がもらえて、家族サービスにも貢献できて、そのうえ地域貢献にもつながるのだから「三方よし!」としか言いようがありません。

2024年も、このテの企画には全力で乗っかっていきたいところです。

そうそう、茨城県のことは今までずーっと「いばらぎけん」だと思ってましたが、濁点付かないんですねー。学習しました!

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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