タイヤ・チューブ

シュワルベの超軽量チューブ「Aerothan」がリムブレーキ対応になって登場 ライバルはTubolito?

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成とサイト運営のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにてお買い物 していただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

シュワルベが2015年に発表し話題になっていた超軽量チューブ「Aerothan(エアロザン)」がこの度バージョンアップされ、リムブレーキ対応になったそうです。完全にTubolito対抗の製品ですが、果たしてその実力は!?

参考 Schwalbe Aerothan tubes get even lighter, more durable, and rim brake compatible!
公式 Aerothan Tube – schwalbe.com

Schwalbe Aerothan tube

© Schwalbe

最軽量で41g・耐パンク性能は2倍に

以下、Bikerumorの記事から主要な情報をお伝えします。

Schwalbe Aerothan tube

© Schwalbe

  • 2015年に発表されたシュワルベの革命的なインナーチューブAerothan(エアロザン)はエキサイティングな製品だったがリムブレーキに対応しないという大きい弱点があった
  • シュワルベはBASFと過去5年にわたり協業し、Aerothanというポリウレタン系熱可塑性エラストマー素材(thermoplastic polyurethane)を完全なものにした
  • 以前のAerothanチューブは標準的なチューブと同等の耐パンク性能を提供するとしていた
  • 新型のAerothanはパンクさせるためには47ニュートンの力が必要であり2倍の耐パンク性能を提供すると同社は主張している
  • スネークバイク・ギロチンテストでは最も良いパフォーマンスを示し、熱耐性も最高であるという
  • 旧型Aerothanは熱問題からリムブレーキでは使用できなかったが新型は78km/hでの150℃の熱に耐えることができた
  • Aerothanはパンクの際に瞬時に空気が抜けるのではなく、形状を保ったままゆっくりとパンクするので標準的なチューブよりも安全である
  • 標準的なチューブよりも転がり抵抗が少なくより振動減衰し、ラテックスに等しいライドフィールを提供する
  • ラインナップは26インチ用が1つ、27.5インチ用が2つ、28インチ用が3つ、29インチ用が2つ
  • カテゴリーとしてはロード(レース・エンデュランス)、トレッキング(オールラウンド)、MTBの3つ
  • ロードレース用の23/28-622モデル公称重量は41g
  • ロードレース・エンデュランス向けの28/35-622は50g
  • オールラウンド向けの37/50-622は61g
  • 標準的なチューブに比べてよりコンパクトではあるがサイズが劇的に小さくなるわけではない
  • バルブコアはリムーバブルだがステムはプラスチック製。スレッドがないので特定のポンプでは使えないため注意が必要
  • Aerothanには専用のグルーレス・パッチキットが別途用意されている(同梱のサンドペーパーで擦ってから貼るだけ)
  • 価格は1本あたり€27.90-29.90($32-$35)

品質が良ければ是非使いたい

Aerothanで使用されているポリウレタン系熱可塑性エラストマー素材(thermoplastic polyurethane)は、超軽量チューブTubolitoと同じ素材です。

超軽量チューブTubolito 初日に死す
世界最軽量とも言われているオーストリア発のインナーチューブ、Tubolite Tuboを入手しました。今年の春頃に大変話題になったポリウレタン系素材の超軽量チューブです。 その小ささに仰天 購入したのは700×18/28mm(バルブ長60m...

関連記事:超軽量チューブTubolito 初日に逝く

Tubolitoは私を含めて初期不良品に当たってしまい残念な思いをした方が結構いるので、シュワルベのこのAerothanの仕上がり・品質は大変気になるところです。Bikerumorの記事執筆者は「軽量なのでチューブレスタイヤのバックアップとして携帯したい」と書かれていますが、いざ使おうと思ったらバルブの根本からプシュー…なんてことになってしまったら意味がありません。

米国定価を今日のレートで日本円に換算すると約3,400〜3,700円。Tubolitoの国内流通価格が2本で8,000円前後なので価格帯を見てもTubolitoキラーを目指した製品なのは間違いないでしょう。チューブ1本あたりの値段としてはかなり高額ですが、とにかく軽量なので使い勝手が良いのであれば導入を検討したいところですね。国内での流通を楽しみに待ちたいと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました