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タイヤ・チューブ製品レビュー

超軽量チューブTubolito 初日に死す

1.0

世界最軽量とも言われているオーストリア発のインナーチューブ、Tubolite Tuboを入手しました。今年の春頃に大変話題になったポリウレタン系素材の超軽量チューブです。

その小ささに仰天

購入したのは700×18/28mm(バルブ長60mm)のモデルで、到着した時はそのあまりの小ささに驚きました。チューブ2本と専用パンクパッチのセットですが、ご覧のようにコンパクトにまとまっていて一瞬「あっ、2本頼んだのに1本しかないじゃないか!」と焦ったほどです。

Tubolito Tubo

でもちゃんと2本入っていました。裏側に見えていたのは”FLIX KIT REPAIT SET”という専用のパンク修理キット。リペアパッチ5枚とアルコール・クリーニング・ティッシュが5枚入っています。

Tubolito Tubo

その価格に仰天

いや〜、使うの楽しみだな! なにしろこのセットで¥8,800もしました。修理キットなしの2本セットの価格が¥8,200なので、1本あたり¥4,100もする高級品です。無論、これはタイヤでありません。チューブです。1本¥4,100のチューブです。

記念写真を撮ります。みんな、よろしくね!

Tubolito Tubo

その重量に仰天

体重測定します。どちらもバルブキャップと根本にはめるゴムの輪っか込みで42gでした。

Tubolito Tubo

そのはかなさに仰天

最初、ポリウレタン系素材はブチルやラテックスに比べてどのくらいの早さで空気が減るのだろう、調べてみよう、と思い、検証用ホイールにはめてみました。バルブの下にこうやってゴムのOリングをはめます。

Tubolito Tubo

700x25CのMavic Yksion Eliteには特に問題なく入りました。ペラペラで幅も広くはないのでPanaracer R’Airを入れるような感覚です。

1本目は問題なく空気が入りました。とりあえず5 BAR。

そしてもう1本に空気を入れようとしたところ、3 BARあたりで

シューーーーーーーーーーーーwwww

と、静かな、しかし確実に空気漏れの音がします。

それは、スローパンクの音というよりは、ビードがチューブに噛んでいる状態で空気を入れてしまい、いままさにチューブが膨れ上がって爆発する寸前の、あの恐怖の瞬間の2秒前の音に似ていました。

私はすかさずフロアポンプとホイールから離れ、部屋の隅っこで耳を塞いでガタガタ震えながらあの最悪の破裂音を耐えようと身構えました。

が、しかし、タイヤの隙間からチューブがフグみたいにプゥ〜ッと膨らんできません。爆発もしません。ただひたすら

シューーーーーーーーーーーーwwww

と空気が漏れ続けています。

そこで察しました。バルブ付近から空気が漏れていることを。

装着時は十分気をつけていたはずなのに、一体どうしたのだろう。

バルブの根本、弱すぎだろ!

そこでこの商品のamazonのレビューをはじめて読んでみました。すると…

みんなやられてるやんけー!!

いっやー、これは… どんだけ不良率高いんですか。販売総数がわからないので推測でしかありませんが、不良品率は2ケタパーセント行くんじゃないでしょうか。

2019年9月購入。来年の今頃になったらまた試してみることにします。その頃には品質も安定していることでしょう。その頃もまだ売っているとしたら。

実測重量

参考までに実測重量の比較です。下の3つを表にしてみました。

  • Tubolito Tubo 700 × 18/28(バルブ長60mm)
  • Vittoria Latex Inner Tube Road 700 x 25/28(バルブ長51mm)
  • Panasonic R’Air 700 x 23/28(バルブ長48mm)
Tubolito Tubo Vittoria Latex Panaracer R’Air
42g 86g 79g

いっやー、重量はほんと優秀ですね。

Tubolito Tuboにもいろいろなサイズ、バルブ長があり、700 × 18/28の場合はバルブ長42mm, 60mm, 80mmなどが売られています。42mmバルブだと実測重量は30g台です。R’Airの約半分の重さと言っていいでしょう。

消えた¥4,100

つらい。完全な飛び道具です。不良品に当たらなかった方々の評価を読んでいると満足度は概ね高いようです。使ってみたかった…

ただ、私はむしろ幸運だったのかもしれません。というのも、このTubolito Tuboに関する国内外の評価をいろいろと読んでみたところ、

  • 夜に入れたら朝には空気が全部抜けていた
  • 走っていたら空気が抜けてしまった

といったレビューも多数あるからです。

一例として、今年2019年6月11日に書かれた英語圏のレビュー記事を紹介します。”Tubolito leak valve”というワードで検索したところ、上位表示されていたものです。

参考 Tubolito review – Did I just have extremely bad luck?

私もこの筆者と同様、特定製品を貶める意図は全くありませんが、”Did I just have extremely bad luck?”(俺は単にとても運が悪かっただけなのか?)という声に対しては、いや、そんなことないよ、と言っておきたい、と思ったのでした。

そんなTubolitoですが、2021年6月現在、その後品質も徐々に安定してきたようで、最近ではこうしたトラブルは少ないという話も多く耳にするようになってきました。また、一部の製品では1年間の保証期間が付くものも出ています。初期不良はamazonを含め多くのショップで返品対応してくれるでしょうから、とりあえずチャレンジしてみてはどうでしょうか
著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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