フランス北部のリールに本拠を置く総合スポーツ大手・デカトロン。ここ最近TRIBAN RC 120 GRAVEL ADVENTUREやVAN RYSEL GRAVELといったミドルレンジ〜ハイエンドのグラベルバイクを続々と発表していますが、新たにフルチタンフレームの「GRVL Ti 900」を準備中であることが明らかになりました。
動画 VELO ROUTE TITANE DECATHLON //L’HERITAGE
動画 VELO GRAVEL TITANE TRIBAN // Episode 2 “L’EXPERTISE”
GRVL Ti 900 デダッチャイと共同開発
公式YouTubeチャンネル「DECATHLON CYCLE」で2本のティーザー動画が公開されており、そこで開発の経緯などが語られていますが、2005年にAG2Rをスポンサードしていた時のチタン・カーボンバックモデル「Decathlon 9.5 Titane」をベースにしているそうです。しかし今回はカーボンバックではなくフルチタン(フォークはカーボン)。
コンセプトは「究極のコンフォート」。動画には「北の地獄のためのバイク」という文言がありますが、リールというフランドル・フランセーズの地の利がテストに活かされているようです(開発者はパリ=ルーベを2度走ってみたのだとか)。2005年当時の北のクラシックレースでは快適性の高いカーボンバックのチタンが理想的だったとのこと。また当時と同様、チューブは1992年創業・イタリアのヴェネト州に拠点を置くチューブメーカー、デダッチャイが製造。
モデル名は「GRVL Ti 900」になると見られ、ジオメトリは未詳ですがドロップト・シートステイ、トップチューブは爪先とタイヤのクリアランス確保のため長めに設定、ヘッドチューブアングルは全サイズで71.5mm。ケーブルは内装式、エンドは当然スルーアクスル。
ホイールは700Cと650B両対応で、タイヤクリアランスはそれぞれ45mmと50mm。近日中に正式発表される見込み。
デダの工場で仕上げられたフレームをリールで完成車に組み立てます。動画ではシマノのメカニカルGRX 1x、フルクラムのホイールにユッチンソンのタイヤをはかせているのが見えます。市販モデルがこのスペックになるかは不明ですが、デカトロンらしからぬ(?)プライスタグの高級モデルになるのは間違いなさそうです。
デカトロンのバイク自体にあまり興味がない方でも、デダッチャイファンの方は気になるフレームではないでしょうか。
関連記事: