チネリのInstagram公式アカウントにおもしろい自転車が掲載されています。1970年代に発売されていた「Supercorsa Sophisticated Lady(=洗練された女性)」というモデル。スカートでも気軽に乗れそうなロードバイクです。
女性の体型を研究してスチールの名車スーパーコルサをアレンジしたものだそうです。もしトップチューブが2本で両側がそのままリアエンドまで伸びていたら「ミキスト」と呼ばれる形状のフレームになりますが、これは「変形ミキスト」とでも呼ぶべき独自形状でしょうか(と思って調べたらTriumphの自転車に類似形状あり)。
「ミキスト」はフランス語の”Mixte”(発音は「ミクスト」のほうが近い)から来ており、意味的には英語の”Mixed”。男女兼用(ユニセックス)という意味でも使われます。またミキストフレームは英語では”Step-through”(ステップスルー=引っかからずに跨げる)と呼ばれることが多いです
このCinelli Supercorsa Sophisticated Lady、伝統的なロードフレームのトップチューブだけを下方向にオフセットした形状ですが、ロードバイクで最近主流のドロップト・シートステーと逆のアプローチとも言えるので、乗り味がどんなものなのか気になります。リアではなくフロント三角側が高剛性になり、シートチューブにはやはり「しなり」が生まれるのでしょうか。
ただ、ミキストフレームと違ってリアのブレーキキャリパーが高い位置(伝統的なロードバイクと同じ位置)にあるのでアウターケーブルの取り回しには工夫が必要に見えます。ディスクブレーキ仕様で再販されたりしたら面白いのではないかと思いました。インスタ投稿のコメントも好意的なものが多く、また作ってよ!という声が多く見られます。