RAVEMEN FR160というフロントライトの観察記事です。筆者は所有していないのですが、Amazonで定期的におすすめ(?)的に上がってくるので気になっていました。筆者が持っているfabric Lumarayという製品に非常によく似ているため、比較も交えて詳細を見ていきましょう。
RAVEMEN FR160
Garmin互換マウントに装着する平べったいライトで、このライトの上にさらにサイコンを装着できる製品です。ちょっとしたライトをある程度狭いスペースに組み込めるわけです。マウントは、別売りのオプションパーツにより上下をWahooマウントに交換可。Brytonにも上のみ対応可(下側はGarminマウントのまま)。
重量55g、160ルーメン。防水はIPX6(=あらゆる方向からの強い噴流水による有害な影響がない)となかなか優秀。端子がUSB-Cである点もこの時代では高評価です。充電しながらの点灯も可能。
発光モードとランタイムは次の通り。
- ハイ:4時間
- ミッド:6.5時間
- ロー:13.5時間
- 警告点滅:5.3時間
- ラピッド点滅:12.5時間
- ゆっくり点滅:8時間
照射角度の調整は構造上できないため、「見る」ためのメインライトではなく「見られる」ための補助的なライトとして、ローパワーで使われることを想定している製品でしょう。セーフティライトとして昼間に使用するのも良いですし、うっかり夜になってしまってもなんとか帰れる。昼間のライドがメインの方は重宝すると思います。
なおこのRAVEMEN FR160、ユーザーレビューを読んでいると「Garminコンピュータ用マウントがゆるい」という意見が多数ありました。それを受けてか、商品説明ではマウントを新型に変更したとあります。新ロットでは問題が解決している可能性があります。既に持っている方も問い合わせると対応してもらえるように読めるので、連絡してみてはどうでしょうか。
▼ WahooやBrytonを重ねるためのマウントはこちら(Brytonのみライト下側はGarminマウントに装着する必要があるようです)。
着想はfabric Lumarayか
ここでfabric Lumarayという筆者所有のライトをご紹介します。RAVEMEN FR160がこの製品にインスパイアされたものであることは間違いないでしょう。Lumarayは初代が2017年に発表されました。
fabric Lumarayは現行バージョンが「V2」。筆者の個体は「V2」ではない旧バージョンなのですが、V2のスペックは60ルーメン。IPX5で、防水はRAVEMEN FR160より1段劣ります(実用上変わらないと思いますが…)。重量は45g(筆者の初代は実測30g。ただし30ルーメンだったのでバッテリーが小さかったのでしょう)。発光モードとランタイムは次のようになっています。
- ハイ: 2時間
- ロー: 7.5時間
- ディスラプト(=スローフラッシュに高速フラッシュが続く): 7時間
- フラッシュ: 7時間
fabric公式サイトの製品ページには「高: 2時間 中: 7.5時間 低: 7時間 フラッシュ: 7時間」という記述があるのですが、恐らく誤りで、V2ではない旧バージョンのスペックかと思われます。(筆者の個体が点灯3モード、点滅1モード)。
このLumarayは気に入っていた製品なのですが、欠点がひとつありました。それはUSB(マイクロB)の入り口が非常に狭く、同梱のケーブル以外は奥まで入らないため充電できないことでした(V2もそうなのかは不明)。ある日たまりにたまったUSBケーブルを処分する時にこの「特殊仕様」とも言えるケーブルを誤って捨ててしまったため、その後しばらく使わなくなっていました。
最近ではまた使っています。手元にまだ山ほどあるUSBケーブルの、端子外側のシェル(樹脂製のもの)をカッターで削り取り、スリムにしてみたら入りました。端子先端が長くなっているケーブルも販売されているようですが、不要なケーブルが手元にある方はこのようにDIYしてみても良いかもしれません。
しかしこのfabric Lumaray、最近ではあまり流通していないようですね。V2がAmazonで入手可能だったのは今年の2月が最後だったようです。最後の価格は2808円でした。RAVEMEN FR160は本記事時点で¥3,699と、fabric Lumaray V2より高いのですが、ランタイムが断然上なので妥当な価格でしょうか。