東京には奥多摩という立派な峠もありますが、23区内には奥多摩にはないような厳しい坂道もございます。というわけで東京の坂道探訪シリーズ、第1回は闇坂(くらやみざか)をご紹介します。
「くらやみざか」はたくさんある
まず最初に書いておきたいのは「くらやみざか」と呼ばれる坂道は新宿区に2つ、大田区に1つ、港区に1つあるということです。新宿区にあるのは「暗坂(暗闇坂とも書く)」と、漢字が違う「闇坂」。今回ご紹介するのは後者の「闇坂」で、東京都新宿区須賀町にある坂です。
わかりやすいルートとしては、新宿通りを四谷から四谷三丁目に向かい、外苑東通りを左折。左門町の信号手前で左折し、細い道に入ります。その道を奥まで行ってしまうと「戒行寺坂」という坂道に出てしまうのですが、そこまで行かずに注意して右側を見ていると「闇坂」を発見できます。
闇坂をシングルスピードで登る
「闇坂」を坂の上から見た様子がこちら。
とりあえず下ってみます。下の写真は闇坂を下から眺めた様子。左側には「若葉公園」という小さい公園があります。
では登りはじめます。この日はフロント46・リア20、ギア比2.3のシングルスピード号で挑戦です。変速機はありません。ギア比2.3は、サイクリングロードをぶっ飛ばす時は物足りませんが近所徘徊やスーパーへの買い物などには快適です。
途中で脚が止まりました。何度か挑戦しましたが、シッティングでは3分の1、ダンシングで半分くらいまでしか登れませんでした。脚が止まったところの斜度は22.5%でした。この坂の最大斜度は22〜23%のあいだと思われます。私が好きな日本のラルプデュエズ・車坂峠にもこんな激坂セクションはありません。
ふと横を見ると、墓地でした。こうやって写真を見ているとそんなに激坂感はないのですがなかなかに手強い坂道です。
MTBならスーパーローギアでクルクル回していけば問題なく登れるはずですが、シングルスピードでここをクリアするのは私の体力では無理。UCIトラックワールドカップの女子ケイリンで銅メダルを獲得した小林優香選手ならラクラクと登っていけることでしょう(レッグプレスは400kgでやっているらしい。私は200kg)。
ちなみに新宿通りをはさんでちょうど向かい側近くにあるもうひとつの「くらやみざか」である「暗坂(暗闇坂)」は、激坂でもなんでもない普通のゆるい坂道です。挑戦したい方は間違えないようにしましょう。
闇坂を走ったら「こうや」でタンメンがおすすめ
さて、このあたりをサイクリング中にお腹がすいたらJR四ツ谷駅近くの「しんみち通り」を抜けたところにある「こうや」という支那そば屋さんがおすすめです。ここはタレントのタモリさんお気に入りの店らしく、ワンタン麺もおいしいのですが私のお気に入りはタンメン。とにかくおいしい野菜炒めがたっぷりのっています。
ここでタンメンを注文するとなぜかラー油をすすめられます。途中でちょっと垂らして味変します。
普段は麺類を食べないようにしているのですが、たまに食べたくなったらこのお店はすぐ思い浮かぶ選択肢のひとつ。ただ野菜も麺もものすごい量で、少食な方は完食できないかもしれません。1,000kcalはあると思います。
闇坂を50回くらい登れば半分くらいは摂取カロリーを消費できるかもしれません。
闇坂(くらやみざか)基本データ
- 場所:東京都新宿区須賀町
- 距離:約80m
- 最大斜度:22〜23%
- 心の激坂度:★★★★☆
- 激坂満足度:★★★☆☆(距離が短いため。短くても登れなかったけどw)
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