ツアー・オブ・カリフォルニア2019の第4ステージでいくつかの波乱があったようですが、そのうちのひとつはチーム・エデュケーションファースト所属のティージェイ・ヴァンガーデレンのバイク交換。
2:35頃の集団での落車に巻き込まれたヴァンガーデレンはチームメイトのバイクを借りて復帰します。
そのまま動画を30秒ほど見ていると不思議なことが起こります。3:06頃にヴァンガーデレンは右コーナーを曲がりきれず危うくコースアウトしそうになっています。
リアブレーキをかけたらフロントが滑った
見るとどうもホイールが妙な具合にスリップしているのですが、この件について本人が次のようにコメントしています(1:10〜)。
WATCH: Tejay van Garderen reacts after Stage 4 melee over race leadership that the American keeps despite crash chaos and confusion in Morro Bay. #AmgenToC pic.twitter.com/jH0BstZAjq
— Sophie Smith (@SophieSmith86) 2019年5月16日
記者:借りた自転車でターンを失敗しましたが、バイクに何か問題があったんでしょうか、使いにくかった?
Tejay:彼のブレーキは左右逆だったんだ。僕はそれに慣れていない。右のブレーキングはこう、左のブレーキングはこう、と普通はそれに慣れている。
リアブレーキをかけたらフロントホイールが滑り出してパニックになってしまった。些細な違いだと思う人もいるかもしれないけど、ホイールが滑りはじめてしまって、曲がれなかった。
下の記事でもちょっと触れましたが、アメリカ合衆国やコンチネンタル・ヨーロッパでは「右ブレーキがリアホイールを制動する」セッティングが主流。それが日本やイギリスなどいくつかの国では逆になることが多いです。
ヴァンガーデレンに自転車を渡したチームメイトのバイクは「右ブレーキがフロントホイールを制動する」セッティングだったようです。なかなか「文化の違い」を感じるちょっと変わったトラブルでした。
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