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自転車海外通販の常識 やってもらえること・やってもらえないこと

自転車の海外通販で完成車やフレーム、ホイールなどを買う時、何をやってもらえて何をやってもらえないのか。長らく海外通販を利用している方には当たり前の知識ですが、最近利用をはじめたばかりの方にはわからないことがあると思うので解説します。

基本はメーカー出荷時状態の箱で届く

完成車やフレームを買う時ですが、メーカーから代理店に送られたダンボール箱がショップに届けられるとショップはそれをそのまま私達に発送します。基本的にどのショップもそうです。

中身のチェックをすることもまずありません。あまり良い言い方ではないですが「右から左」に送ってくるだけです。ただの転送です。

フレームのタップがけ・フェイシングはやってもらえません

そのことが意味しているのは、フレームの場合は運が悪ければBBやボトルケージ穴のネジ山がきれいでないこともあるということです。

その場合は自分でタップがけ(=専用工具でネジ山をもう1度つくる作業)をする必要があります。通販ショップでこれをかわりにやってくれるお店は、基本的にありません。

だから安いわけです。フェイシング(面取り)もあらためてやってくれるところなどはありません。それらは、必要な場合は自分でやるのです。

必要な場合はこういう専用工具を買いましょう。20年前は素人には手の出なかった高価な専用工具も最近は驚くほど安価です。

もちろん届いたフレームのネジ山の状態が極端に悪かったり潰れていたりする場合は、これは初期不良ではないか、と返品・交換を交渉することはできます。量産品のスチールフレームなどではよくあることなので受け取ったら状態を確認しましょう。

日本の路面店でフレームを買う時、ほとんどのお店がBBのネジの溝切りの状態をチェックしてくれるはずですし、それ以外にもスチールフレームの場合であればリア三角が歪んでいないかなども見てくれると思います。ネジ穴のセンターが取れているかも見てくれるはず。

そのため安心が欲しい場合・自分で仕上げる専用工具を持っていない方は国内で買うほうが良いのです。もちろん海外通販より値段は高くなります。トレードオフです。

完成車はどこまで何をやってくれる?

完成車の場合、「当店では納車前に自転車を一度全部バラして再度きちんと組み立ててからお渡ししています…」というリアルショップが日本にはありますが、海外通販ではそんなことはしてくれません。

「8分組み」の自転車が右から左で私達に送られてくるだけです。最終的な組付けと調整は自分でやる必要があります。

日本のリアルショップの一部で提供されている(らしい)完成車の全バラし→再組み付け、というサービスは、個人的には「常に必要なものではない」と考えています(「壊れていないものは治すな」ということわざがあります)。

ただリアルショップは扱っている自転車の種類が多く経験豊富ですから、「あのメーカーの完成車は出荷時の組付けがなんかおかしい。クランクは締めすぎでゴリゴリしてるしヘッドパーツの予圧もいい加減だ」みたいな情報を持っていて、それに基づいてそういうサービスを提供することで付加価値を高めていることはあると思います。

ここで若干例外的に考えたいのは、プライベートブランドの完成車を売っているショップの場合。Ribble Cycles, Wiggle, Chain Reaction Cyclesなどです。

これらのショップは会社の中にメカニックがいるとされ、その人たちがきちんと自転車を組み立てて納品していますよ、というメッセージを出しています。この場合、品質は少しは安心できるかもしれません。

とはいえBBやクランクなどは中国や台湾の工場で既に流れ作業で組み付けられているものが多いはずで、それをバラすといった作業は特にしていないと思います。そんなところに人件費をかけていたらショップが潰れてしまいます。

Ribble Cyclesのようにパーツを選んで組んでもらうタイプの商品ならある程度きちんと組んでもらえる…はず(希望的観測)。

ブレーキの左右の入れ替えはやってくれるところがある

日本で販売されているスポーツタイプの自転車は、ほとんどの場合右のブレーキレバーが前ブレーキを引くように組み付けられています。

しかしコンチネンタル・ヨーロッパの場合、ロードバイクのようなスポーツサイクルは右ブレーキ=後ろブレーキ、の場合がほとんどです。私がBellati Sportsで購入したロードバイクは、何も指定しなくても「右後ろ」の状態で届きました。

自転車海外通販ショップが多いイギリスは日本と同じく「右前」が基本の国なので、英国ショップから完成車を買う時は「右前」で組まれていることがほとんどである、と聞きます。

ただこれはオーダーする時に問い合わせると、もし必要であれば「左前」に組んだ状態のものを送ってくれることもあります。

余談ですが、Evans Cyclesで商品説明欄に「左前」と書いてあったTRP Hylex RSを注文したら「右前」バージョンが届けられました(笑)。私はどちらでも良かったので問題なし、でしたが。

日本の常識は通用しません

たとえば海外通販でホイールを買うとしましょう。リム面にバリがあったり、ホイールを振るとカーボンやアルミの切削くずが中で「カラカラ…」と音を立てることがあります。

日本のプロショップではこういうものを事前に調べて整えてから納品してくれるところが多いです。バリがあれば養生してくれたり、リムの中のくずを掃除機で吸い取ってくれたり。

こういうきめ細かい日本的なサービスをやってくれる海外通販ショップは、ありません。パーツも右から左へと私たちに届けられるだけです。それが安さの理由のひとつです。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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