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TREK Domane 第3世代はサドルバッグ禁止のエアロコンフォート…グラベル?

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TREKが先日、第3世代のドマーネ(Domane mk.III)を発表しました。主要コンセプトは「エアロで快適で多目的」ということらしく、最上位モデルのSLRには昨年のマドンに搭載された新型のトップチューブIsoSpeed、そしてフロントIsoSpeedも採用されています。

Domane SLR 9 2020 © TREK

公式 Road bikes | Trek Bikes

IsoSpeedによる衝撃吸収、エアロを意識した形状、そして最大38Cまでのタイヤに対応するクリアランスと、スーパーロングライドに向いていそうなのは勿論、「レーシーなグラベルロード」としても使えそうな雰囲気に仕上がっています。

主な特徴

以下、主な特徴です。

  • トップチューブマウントのIsoSpeedを採用(SLR)
  • 最大タイヤクリアランス38mm(周囲に4mmの余裕があるのでさらに太いタイヤも?)
  • マッドガードを装着可能(この場合タイヤは35mmまで)
  • ダウンチューブにはストレージがある
  • ケーブリングはセミ・インターナル
  • 普通のステムやハンドルを使うことができる
  • BB90をやめてネジ切り式のT47を採用
  • 女性専用モデルは廃止された
  • 完成車はH2エンデュランスフィットのみ(ProjectOneでH1.5は選択可能)
  • ディスクブレーキモデルのみ

女性専用モデルはスペシャライズドでも消えたりしているモデルがあるようですが、リムブレーキ版がもう用意されないところが時代を感じます。BBがスレッド式になったのは、T47(新型T47)に全面的に賛同できない人でも基本的に歓迎ではないでしょうか。

また、エアロに振ってありながらも市販のサードパーティのステムやハンドルが使えるのはありがたいですね。

収納上手は走りも速い?

個人的にいちばん気になっているスペックはしかしながら、走行性能よりもこの秘密の収納スペースです(笑)。いやー、いいじゃないですか。こういうの大好き。見えている部分以外もストレージとして使えるらしく、携帯ツール・CO2インフレーター・予備チューブも入るらしいです。

Domane SL 6 © TREK

剛性云々言われるダウンチューブにそんなでっかい穴を開けて良いのか、とツッコミを入れたくなりますが、当然大丈夫だからやっているのでしょう。最近のエアロバイクはこんな感じのストレージスペースを搭載するものが増えてきていると思いますが、これはいちばん収納量が大きいんじゃないでしょうか。

ワイヤーが完全な内装式ではないにしろ、かなりエアロに振ったバイクなので「サドルバッグなんか付けんなよ!」という隠れたメッセージがあるのかなと思いました。

シートチューブのボトルケージに横型輪行袋を差しておけばサドルバッグなし・リュックなしの輪行だってできそうです。

Checkpointとどちらを選んだらいいのかという悩み

しかし38mmクリアランスやマッドガード対応というかなりグラベル寄りでもあるスペックを見ていると、Checkpointとどちらがいいだろう、と悩む人も増えてきそうです。

Checkpoint SL 5 2020 © TREK

TREKのグラベルロードCheckpointは最大45mmまでのタイヤに対応しているのと、上の写真でわかるようにキャリアを取り付けられるダボ穴などがあります。グラベルと言ってもバイクパッキングやツーリング的なライドならこちらのほうが向いているかもしれません。

Domane mk.IIIはもっとずっと速さに振ったモデルなのでしょう。個人的にはパリ=ルーベ、ダーディ・カンザ、レース・アクロス・アメリカ、長距離ブルベ、キャノンボールといった言葉が思い浮かんでくるようなバイクです。

どれも悪路とは無縁ではなく、一定の速度以上で、独力で、体力をキープしつつ走らないといけないレースやイベント。そういうシーンで活躍しそうですが、気軽な日帰りソロ・グラベルライドで使うのも良さそうだな、と思いました。

関連記事: TREKがCrockett 2020モデルで新型のT47ボトムブラケットを採用

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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