ホイール

HUNT 650B Adventureホイールでロードプラスを試してみたい

極太タイヤをはけるグラベルロードに乗っているのですが、いまのところ700CのFulcrum Racing 3 DB + Schwalbe G-One Allround 35Cという組み合わせで運用しています。いずれも下の記事で紹介しました。

Fulcrum Racing 3 DBはクイックリリースを見限った新しい設計
今後ディスクロード用ホイールのファーストチョイスとなるかもしれないFulcrum Racing 3 DB。Campagnolo Zonda DBのカウンターパート的存在ですが、ゾンダディスクはC17でチューブレス非対応。 Racing 3 ...
Fulcrum公認のSchwalbe G-One AllroundをRacing 3 DBに装着。果たしてビードは上がるのか
入手したばかりのFulcrum Racing 3 DBは2-Way Fitです。チューブレステープが必要な2-Way Fit Readyとは違い、リム穴がないのでチューブレス化の下準備はバルブを入れるだけ。当然チューブレスで運用するつもりで...

ロードプラスを試したい

しかしせっかくなので650Bホイールで「ロードプラス」を試してみたい。

ロードプラスのコンセプトについては下の記事で詳しく書きましたが、ざっくり言うと650B x 47のタイヤ外径は700C x 30と大体同じになるので、違和感のないハンドリングでより低圧かつ大エアボリュームの足回りが手に入る、というものです。

ロードプラスという提案について調べてみた
ロードプラス(Road Plus, Road+)と呼ばれるものがあります。グラベルロードの世界で2016年に登場したものですが、果たしてこれは何なのか。一種の「規格」として紹介されることもあるようですが、規格・標準というよりは「提案」(また...

各所で「場所にもよるけれど速く走らないならグラベルは700Cよりロードプラスのほうが楽しいよ」という感想を見かけるので、いつかやってみようと決めていたのでした。

少ない650Bホイールの選択肢

しかしいざグラベルロード用に650Bホイールを探してみると、選択肢がなかなかないんですね。

最初はMTBホイールにしようと思っていました。27.5インチのMTBホイールと650Bホイールは外径が同じ。

ただ問題は、クロスカントリー用MTBホイールのアクスル径。フロントホイールが15mmスルーアクスル(その多くがアダプターで9mmクイックリリースに対応可)というものがほとんどです。リアは142mmx12mmがあるのですが、フロントが12mmというものが少ない。

グラベルロードだと3T Exploro、シクロクロスだとMARIN COLTINA AX-1のようにフロントが100x15mmのバイクもありますが、いまいちばん一般的なのがグラベルでもディスクロードでも100x12mm。私が650Bホイールを試したいバイクもそうなのです。

というわけでMTBホイールから探すのはあきらめ、おとなしくグラベルロード向け650Bホイールを探します。

するとすぐに思い浮かぶのが、Fulcrumの新製品Rapid Red 5 DB。これは下の記事で紹介しましたが、700Cと650Bの両方がラインナップされています。

Fulcrum公認のSchwalbe G-One AllroundをRacing 3 DBに装着。果たしてビードは上がるのか
入手したばかりのFulcrum Racing 3 DBは2-Way Fitです。チューブレステープが必要な2-Way Fit Readyとは違い、リム穴がないのでチューブレス化の下準備はバルブを入れるだけ。当然チューブレスで運用するつもりで...

これも面白いですね。いま乗っているRacing 3 DBがすごくいいホイールなので期待できそうです。重量は1640gと、定価€380にしてはまずまずといった感じ。ただ、まだあまり出回っていないようです。

あとはMavic Allroad Elite Road+ Discというのもあったな、と思い出しました。これはベラチスポーツで5.6万円。送料や消費税込みで7万円弱でしょうか。

ただし重量はペアで1740gとわりと重く、しかもチューブレステープが必要なタイプ。この重さはちょっと厳しい。あと割高感があります。数字だけ見るとRapid Red 5 DBのほうが良さそうです。

MASON X HUNT 650B ADVENTURE SPORT DISC WHEELSET

さらにリサーチを続けたところ、良さそうなホイールを発見しました。HUNTというイギリスのハンドビルド・ホイールメーカー。そこがグラベル向けの650Bホイールを2つ出しています。

まずはこれ、”MASON X HUNT 650B ADVENTURE SPORT DISC WHEELSET”という製品。アルミリムの安いほうで、公称重量はペア1594g。Fulcrum Rapid Red 5 DBより少し軽い。お値段はメーカー直販で¥40,114。しかも送料無料。なかなかいいじゃないですか。グラベルロードにはあまりお金をかけたくないので、これは助かります。

リムは内幅25mm、外幅29mmとスーパーワイド。非対称リム。当然チューブレスレディ(リムテープとバルブが付属)。ハブはオリジナル(どこかのOEM)でスポークはJ-bend。フリーハブはSRAM XDRを含め各社に対応、ローターはセンターロック(6ボルト用アダプター付属)。

シャフトはフロントが12/15/9mmスルーアクスルとクイックリリースに対応。リアは2×142, 12×135, 10×135スルーアクスルと同じくQR対応可。スペアスポーク2本付き。いいじゃないですか。

さらに調べると、送料無料。そしてWTBやシュワルベの定番650Bタイヤを同時購入すると、取り付けてシーラントを入れて送ってくれるらしい。しかも工賃無料。素晴らしい。

HUNT 650B ADVENTURE CARBON DISC WHEELSET

しかしこのHUNTの650Bホイール、去年カーボンリム版が出たようです。それがこの”HUNT 650B ADVENTURE CARBON DISC WHEELSET”。こちらは1425gとかなり軽いですねー。気になるお値段は¥84,569。安くはないけれどスペックを考えたら安い。

このホイールも送料無料。どんなタイプのアクスルにも対応できるそうです。これも良さそう。見た目もシンプルでミニマルな感じで好み。

というわけでこれらのホイールは購入候補。こんな感じでホイールを探す時間もなかなか楽しいですね。手組みも含めてもう少し検討してみます。

最初のタイヤはロードプラスを提唱したWTBのBywayにするつもりです。650Bのタイヤもいろいろ試すのが楽しみです。

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追記:HUNTのホイール買いました

この記事を書いた後にMASON X HUNT 650B ADVENTURE SPORT DISC WHEELSETを購入しました。下に関連記事が2つあるので是非お読み下さい。HUNTのカスタマーサポートも製品も非常に満足できるものでした。

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マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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