TRPのHY/RD（ハイロード）というディスクブレーキを使っています。下の記事で詳しく紹介しました。
TRPのメカニカル・油圧ハイブリッドディスクブレーキHY/RDを試す
このメカニカル・油圧ハイブリッドのディスクブレーキ、フル油圧ほどではないものの効きは十分で非常に満足度の高い製品なのですが、以前から付属のブレーキパッドをシマノ製に交換するともっと効きが良くなる、という話を聞いていました。すると使ってみたくなりますよね〜！
というわけで多くの人が使っているらしいシマノのB01Sというレジンパッドを試してみることにしました。
シマノ ディスクブレーキパッド B01S レジン
1ペア￥780の安価なレジン素材のパッドです。
3種類の仕様の異なる割りピンが入っています。1本は全長37.2mm。残りの2本は35.2mmで、この2本はピンの太さと頭の大きさが違います。いずれも3つのグループに分けられるシマノ製ディスクブレーキキャリパーに対応しています。
しかし私がこれを使うのはTRP HY/RDなので、そちらに付属のねじ込み式のピンと脱落防止ピンを使って装着します。
ではいざ交換…ということでHY/RD付属のパッドを観察したところ、型番SP10.11というセミメタル・パッドです。これは… フル油圧ディスクブレーキ・Hylex RS付属のパッドと同じではないですか！
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でもこのパッド、全然悪くないんですよ。
Hylex RSでこのパッドに何の不満も感じたことがありません。HY/RDのパッドはあまり効かないと言われているのですが、果たして昔からずっとこのSP10.11が付属していたのか。それとも別のものが付属していたのか、そのあたり気になります。
ローターはHylex RSとあわせて使っていたTRP-25を使用します。これはTRPでは唯一のセンターロック式ローターです。Chain Reaction Cyclesで1枚¥4624とわりといいお値段がしました。実勢価格的にはシマノ・アルテグラグレードのSM-RT800に近いです。わりと良いものです。HY/RDはシマノ製パッドとローターに交換すると良いらしいのですが、今回はパッドだけ交換。
シマノB01Sの外径サイズはTRP SP10.11とまったく同じなのでHY/RDに何の問題もなく入りました。
ちなみに外枠は同じ大きさですが、パッドの形状はやや違います。TRP SP10.11（写真左下）のほうがローターにあわせて若干カーブが大きい感じ。シマノB01S（写真右下）のほうはより長方形に近い感じです。
違いはわかる？
さて、シマノのB01Sに交換してしばらく乗ってみましたが…
明らかに違いはわかります。一言で言うと「自然な効きになった」という感じです。HY/RD付属のSP10.11のほうがよりガツッと効く感じで、少ない力で制動させられるのですが、モジュレーションの感覚はシマノのほうがずっと自然。気持ち良いです。カンパニョーロのキャリパーブレーキのフィールに似ています。
ただこれは銘柄による違いというよりも、単にセミメメタルパッドとレジンパッドの違いなのかもしれません。そんなにたくさんのパッドを試したことはないのでこのあたりはあまり多くを語れません。
ただHY/RD付属のSP10.11は、やはり同じものが付属するフル油圧のHylex RSでは使いたい。そちらとはすごく相性が良いと思います。逆にHY/RDではシマノB01Sのほうが気持ちがいい。効きが良くなるとかいうことではなく、単純にレバーを引いた時の感触が気持ち良いです。
というわけで最近売っているHY/RD付属のパッドに効きの面で不満がある人がシマノB01Sを使ったからといってよりガッツリ効くようになるかというと、そうとも限らないのではないか、というのが私の感想。そして気持ち良さはほんと人ぞれぞれなのでB01Sの感触が好きではない人もいるかもしれません。
だがしかし。TRP SP10.11は￥1,970。シマノB01Sは￥780。シマノは半額以下。コストパフォーマンスは相当いいです。HY/RDの純正パッドが減ってきたら、一度試してみる価値は十分あると思います。こっちのほうが好き、という人もいると思います。
補足として、どのパッドもそうですがB01Sは当たりが出るまではちょっと弱々しい感じでした。「おっ、これいい感じかも」という印象に変わるまでしばらく使う必要があります。
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