タイヤ・チューブ

305の16インチタイヤ少なすぎ問題:検索の果てにKenda Ksmart K1085というタイヤを入手

「16インチ」と呼ばれるタイヤには2種類あります。1つはブロンプトンで採用されている「ETRTO 349」のもの。もう1つが「ETRTO 305」のもの。

この349や305といった数字は、タイヤのビードシート間の直径です(Bead Seat Diameter, 略してBSDと呼ばれます)。単位はミリ。

BD-1(Birdy)などで使われる18インチホイールのタイヤはBSDが355ですから、「ブロンプトンの16インチ(349)」は実際18インチに近いものと言えますね(いきなり余談)

そしてこの305のほうの16インチタイヤは、あまり選択肢が多くないようです。

305 16インチタイヤの選択肢

通販で実際に買えそうな305の16インチタイヤにはどんなものがあるか、2週間ほど前に調べてみました。するととりあえず7製品がヒット。

  1. Schwalbe Marathon HS 420 47-305 (16 x 1.75)
  2. Schwalbe Marathon Racer Tyre 40-305 (16 x 1.50)
  3. Kenda Kwest K-193 32-305 (16 x 1.25)
  4. Kenda Koast 32-305 (16 x 1.35)
  5. Kenda Ksmart K1085 32-305 (16 x 1.35)
  6. IRC HE 16X1.75 74
  7. SAGISAKA 14453

最初の「Schwalbe Marathon HS 420 47-305 (16 x 1.75)」は現行製品でシュワルベ公式サイトにリストアップされています。

次のマラソン・レーサー(16 x 1.50)は、CYCLETECH-IKDという有名な小径車パーツショップで売っているようですが、シュワルベのサイトを見る限りディスコンらしいです。

現状、シュワルベの305 16インチは「Marathon HS 420 47-305 (16 x 1.75)」しかない、と考えて良いようです。

これは太くて高さが出るはずなので16インチ化したDahon K3などイレギュラーな車体では使えない可能性があります

Kendaには少なくとも3モデルあるようです。Kenda公式サイトで自転車用タイヤを調べても20インチ以下の製品は全く出てこないので、これがすべてかどうかは不明。

最初の「Kwest K-193 32-305 (16 x 1.25)」はamazonでそれらしきものがたまに売っているのですが、1本5800円(記事執筆時)とちょっとヘンな値段になっています(高すぎ)。

「Koast 32-305(16 x 1.35)」はSENSAHの中の人が16インチ化したDahon K3で使っているので、現行製品であると思われますが通販では全く売ってません(※ヤフオクに出品あり)。ちなみにクリアランスはこの場合相当ギリギリに見えます。

Kenda Ksmartは後述します。他にIRCから16X1.75サイズの「74型」というモデル、あとはサギサカというメーカーから「14453」という型番のものが出ているようです(一輪車でよく使われるらしい)。どちらもamazonで買えるようです。

私は今回、Kenda Koastと同じ32-305のKsmartを買いました。

Kenda Ksmart K1085

そして届いたのがこちら。amazon出品の中華セラーから購入、大体1週間くらいで届きました(発送は確か深セン)。タイヤの片側に白地のKENDAロゴがあり、反対側にKSMARTというロゴがあります。K MARTというアメリカのスーパーとか荒川沿いのケーズデンキを想像させるややこしいロゴですが、「KS MART」では当然なく、「K SMART」が正解でしょう。

Kenda Ksmart K1085

32-305(16 x 1.35)と刻印されています。SENSAHの中の方が使われているKOASTと同じサイズです。ただKOASTのほうは30TPI、こちらは60TPI。いずれにしてもKOASTは簡単に手に入らないようです。トレッド面はKsmartがギザギザの入った普通のロードタイプですが、KOASTはシュワルベ・マラソン的なパターン。

Kenda Ksmart K1085

ところでこのKsmart K1085、なんとチューブが2本入った状態で届きました。KENDAの16 x 1.25-1.5対応のもの。305の16インチ用チューブもなかなか選択肢がないので(すぐ買えるのはシュワルベの40-305・16×1.50くらいでしょうか)ありがたい。米式バルブですが、スペアとしてありがたく使わせていただきますw

Kenda Ksmart K1085

実測重量

さてこのKenda Ksmart K1085 32-305(16 x 1.35)の実測重量ですが、1本が185g、もう1本が195gでした。おまけで付いてきたチューブは85〜86gでした。比較対象がないのでこれが軽いのかどうか不明ですが、持った感じはかなり軽いです。

ちなみにシュワルベの40-305・16×1.50チューブの実測重量(仏式・バルブキャップ付き)が83gなのでチューブの重量は大きく変わらない感じです。

果たしてこれは16インチ化したDahon K3で使えるのか。こういうものは実物合わせしないとわからないので(現在ホイールの到着待ち)、後日また別の記事で紹介したいと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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