THOMSONからチタン・シートポストが登場。製造は台湾

THOMSONがチタン製のシートポストを先の1月に発表していました。既に発売されていて、現在のところ直径27.2mm、長さは350mmと410mmの2つのみ、セットバックなし。インスタのコメント欄を読んでいると、将来的にはより太いサイズやセットバックタイプも用意する可能性はあるようです。

公式 Titanium Seatpost – Bike Thomson

THOMSON TITANIUM SEATPOST

希望小売価格は$294.95。現在のレートだと日本円で32,371円。さすがに高価です。国内の実勢価格が気になるところ。

なおこれにマッチするようなチタン製のステムはないのか、という質問に対してトムソンは、考えてはいるよ、みたいなことを言っているのでいずれ登場するかもしれません。同時に出さないのは需要を見定めたいからでしょうか。

製造は台湾だが…

ところで上のインスタ投稿にて、読者が「これらのチタン・シートポストはMADE IN USAですか?」という質問をしています。それに対するトムソンの回答がこちら。

いいえ。私達にはチタンを適切に製造する設備がありません… そのため私達は台湾のプロに任せています。彼らの製品は、私達のドロッパーやハンドルバーのように素晴らしいもので、品質は私達のUSA製コンポーネント同様にトップクラスです。

私達は可能な限りインハウスで製造すべく努力していますが、本部では手に入らない良いものを製造できるショップと協力することを恐れません。

これを読んで「MADE IN USA」という言葉についてあらためて思うところがありました。「国産」への執着は、アメリカではまだまだ大きいな、ということです。

どの国の人も、自国で製造・生産されたモノには誇りを持ちます。私達日本人も、最近はこれが当てはまるものは減ってきましたが、メイド・イン・ジャパンの製品となると自分が作ったわけではなくともどこか誇らしげに思えたものですし、いまでもそうでしょう。

同時に中国・台湾・韓国・マレーシア・ベトナム・インドネシア…といったアジア近隣諸国の企業に委託した製品の品質もここ数年でグイグイ伸びていて、「これだから中国製はダメだ」という言い方が通用しなくなってきているのも事実。

そのうち「これだから日本製はダメだ」などと言われてしまう日が来るかもしれません(モノによっては既にそうなったものもあるでしょう)。

アメリカの人もTHOMSONをはじめとする金属加工パーツは純国産、フル・メイド・イン・アメリカであって欲しい、という願いがあるのでしょう。「これはMADE IN USAですか?」は自転車パーツメーカーのInstragram投稿では頻繁に目にする質問です。

上のトムソンによる回答の「私達は可能な限りインハウスで製造すべく努力していますが、本部では手に入らない良いものを製造できるショップと協力することは恐れません」という部分はなかなか面白かったです。英語では次のように書かれています。

Our effort is to stay in house as much as possible, that said we’re not afraid to accept other shops can manufacture certain good which are out of our wheelhouse.

MADE IN USAの意義と価値は理解しているが、だからといって良いものをより安く海外で生産してもらえるならそれを受け入れるのは恐れない。というメッセージだと思いますが、難しい内容を言葉を選んで、でもハッキリと伝えようとしている感じはします。”we’re not afraid”(俺たちは恐れない)という表現が印象的です。

仕方ないじゃないか、これが現在の世界の仕組み、ゲームの舞台なんだから。それにモノだって素晴らしい。プライドだけではやっていけないんだ。

という感じでしょうか。

質問した人が、トムソンによる上の回答を読んでどういう気持になったのか興味がありますが、会話はそこで止まっているのでした。

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