先月5月21日に36歳の誕生日を迎えたイギリス・マン島出身のマーク・カヴェンディッシュ(ドゥクーニンク・クイックステップ所属)。ツール・ド・フランス2021にはギリギリのタイミングで出場が決まりましたが、本人はメディアからいつも同じ質問をされるようになり、ちょっとうんざりしていたようです。
カヴェンディッシュ、自作ミームを公開
下は6月25日にインスタに投稿されたカヴェンディッシュ本人作のミームです。「俺、ツール・ド・フランスに出るんだ…」と語るアナキン・スカイウォーカー(=ダース・ベイダー=カヴェンディッシュ)に対し、パドメ・アミダラ(=ジャーナリストたち)は「エディ・メルクスの記録を塗り替えてくれるんですよね?」と口を揃えて問い質します。
「…」沈黙するカヴェンディッシュ。「あの…メルクスの記録…」とジャーナリスト。
本人としてはややうんざりしながらも、こうしてお笑いに落とし込むことで記録更新のプレッシャーから解放されたいという思いがあったのでしょうか(ところでプロサイクリストがこうしたミームを作るのは珍しいですね。しかも上手い!)
ツール・ド・フランスの最多ステージ優勝記録はエディ・メルクスの34勝で、カヴェンディッシュはこれまで30勝を挙げています。あと4勝でメルクスの記録に並びます。
第4ステージで31勝達成!
そして昨日のツール第4ステージではカヴェンディッシュが全盛期を彷彿とさせる快走でスプリントを制しステージ優勝!大きく開いた口に、立派すぎる白い歯!スプリンターは歯が命!空に突き出すグーの拳!この勝利は本人も相当嬉しかったのか、ゴール後は男泣きしていましたね。
カヴェンディッシュ36歳の活躍は海外の自転車ミーム界でも話題に。Feedzonenewsは「マスターズ・ライダーがツール第4ステージで勝利」と報じています。「おい、中年なのに勝ったぞ!お前らも頑張れ!」という冗談です。
今回のツールであと3勝を挙げるのは容易ではないと思いますが、あと1勝でもしてくれたら来年の楽しみが増えそうです。全盛期を過ぎたと言っても、フィジカル以外の経験値や戦術眼も総動員して勝っていくカヴェンディッシュをまた見たいですね。
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