英BBCが2020東京オリンピック放送のトレイラー動画をYouTubeで公開し、海外で話題になっています。好き嫌いは別として、かなり凝った作品になっていて見応えがあります。サイクリングも大きくフィーチャーされているので、まずは是非御覧下さい(視聴時間1分)。
英国人が持つ日本のイメージ?
この昭和を思わせるゴチャゴチャしたお土産屋さん、とにかくカラフル。店主が読んでいるのは東スポでしょうか。マンガ、新幹線、スケボー… そして日本生まれの英国代表スケーター、スカイ・ブラウンの名前も見られます。この他にも英国選手の名前がカタカナ表記で多数見られます。あと冒頭には電動車椅子の女性も映っていて、障害者の方への配慮も感じます。
日本といえばゲーム。選手が登場する格闘ゲームの画面も。右下には「アスリートを選択してください」の文字も。細部まで作り込まれています。
自転車競技は大きく紹介されていて、エリノア・バーカー選手のフィギュアもあります。後ろの「つっぱしれ」という文字は鉄道駅の古い駅名看板のような雰囲気です。研究しまくりw
そしてこちらは無名の若者がインドア・サイクリングでトレーニングする姿。右側のディスプレイに映っているのはよく見るとZwiftではありませんが、マンガ調のポスターが壁一面に貼られた狭い室内でハイテク機器(死語)で鍛錬するこの様子、西洋人が想像する日本のサイクリストの姿なのでしょうか。
アニメ・マンガ・ガチャ・ゲーセン・女子高生・狭くて人で賑わう商店街等々、確かに日本的な要素は詰め込まれてはいますが、個人的な第一印象としては東京より大阪を感じてしまうところもあります。
海外の反応
この動画のコメントから感想をいくつか抜粋します。
- 攻殻機動隊みたいな雰囲気だ
- (音楽が)川井憲次みたいだ
- 真ん中で歌っているのは100%初音ミクだ
- 東京は素敵な場所に見える
- 私が好きな東京が1分に収まっている。天才!
- ますます東京に行きたくなる
- オタクとアイドルとガチャ、クール!
- アニメオリンピック2020
- サイバーパンク2021
- 最高の規律がある最高の国だ
音楽は実際に押井守監督「攻殻機動隊」の音楽を手掛けた川井憲次氏が起用されているらしいです。
基本的に好意的な意見が目立ちますが、中には下のようなコメントもあります。
- 申し訳ない、でもこれは「外国人から見た東京」の悪い例だよ。舞台全体が間違っているように見えるし、日本というよりアジア全体に共通する雰囲気だ
- 東京というより台湾っぽく見える
- ステレオタイプも悪くないが、いくつかの部分はかなり時代遅れだ。動画の品質や編集、CGは別として、2020年代というより90年代という感じだね
確かに日本というより日本・台湾・香港をミックスして映画「ブレードランナー」的な雰囲気に落とし込んだ感じはします。最後の集合住宅から街の俯瞰のショットに移行する箇所(さりげなくボルダリングが絡められていて上手い!)などは特に香港っぽい感じがしました。
東京在住の者としては、東京っぽさは全く感じなかったものの、エンターテイメントとしてはとても楽しめました。読者の皆様の感想も是非お聞かせ下さい!
しかし東京オリンピック、本当に実施されるのでしょうかね。開催の可否、是非は別として、早くオリンピックの時期が過ぎて平穏に暮らせる日々が戻って欲しいところです。