オランダ在住の自転車テック系ブロガーDC Rainmaker氏が新製品Garmin Edge 840 Solarのフルレビュー記事を公開しました。先月26日にEdge 840 / 540が米国のカメラ系量販店Adoramaでリークされており(下の記事で紹介しました)、今日4月11日が情報解禁日と噂されていたのですが、その通りの展開となりました。
Garmin Edge 540 / 840シリーズが海外ショップでフライング販売開始 いずれもソーラー版あり
米国のカメラ系ショップAdoramaでGarmin Edge 540 / 840シリーズが販売されています。本記事時点でGarmin公式サイトには掲載されていないため、フライング販売かと思われます。また、掲載されている540 / 840とさ...
出典 Garmin Edge 840 Cycling GPS In-Depth Review
Edge 840はボタンとタッチスクリーン両対応
以下、DC Rainmaker氏の記事からの主要な部分の抜粋です(長大な記事なので一部です)。同氏によるほぼ同内容の動画レビューもあります。
- Garmin Edge 540と840は両方ともソーラー版があり、ベースモデルにはセンサーバンドル版も用意される
- 大きい変更の多くはソフトウェア関連のもので、Edge 1040に合わせてきている
- ルートなしでClimbProを自動的にトリガーする「Free-ride ClimbPro」という全く新しい機能が追加された
- 近くの登りを見つけられるClimb Explorerダッシュボードが追加された
- USB-Cとマルチバンド・デュアルフリーケンシーGPS/GNSSが追加されている
- 本体は少し太った(ソーラー版も非ソーラー版も同じ大きさ)
- Edge 540も840も見た目はどちらもほぼ同じだが、840にはタッチスクリーンがある
- 非常に信頼性が低かったスマホとのBluetooth重複ペアリングが削除された
- Varia Visionセンサーサポートが削除された
- ユニット間のデバイストランスファーが削除された
- 画面のコントラストとカラーフィルターが改善された(とGarminは言っている)
- Edge 840は90gで80gの830より重くなった
- Edge 840は非ソーラー版で最大48時間、ソーラー版で78時間駆動。ソーラーではマルチバンドGPSモードで最大34時間駆動するとされる
- Edge 840は32GB、Edge 540は16GBストレージという違いもある
- Edge 840は特定の住所やGPS座標をデバイス上でサーチできるが、Edge 540ではできない
- Edge 840にはボタンがフルセット揃っている(7つある)
- Edge 840のタッチスクリーンは自然な感覚だ
- Edge 840 Solarのスクリーンは1040 Solar同様に若干暗めだが、大きい問題ではない
- 様々な使い方をしたが、駆動時間はGarminの公称値よりも良い(公称値は保守的な数字となっている)
- GPSの精度は基本的に完璧と言える
- Edge 840はEdge 1040の小型版のようなもので、ボタンもあるためより使いやすいと言える
- Edge 540ではボタンで画面設定をするのが手間である
- ソーラー版で4時間程度のライドで得られる電力は、多くの場合USB-Cによる1〜2分の充電で得られる程度のものであり、ギミックだとは言わないが少数の人にとってのみ有効な機能だ
Edge 840にハードウェアボタンが本当に付くのかどうかが注目されていましたが、やはり付いていましたね。またタッチスクリーンの操作具合も若干改善されているように読めます。新機能「Free-ride ClimbPro」については今後ファームウェアアップデートでEdge 1040系にも実装されるものと思われます。
本体の画面設定などはスマホでもできますが、本体のみで完結させたい場合はEdge 840のほうが540よりも簡単だそうです。
4/12 追記
以下、DC Rainmaker記事コメント欄などからの追加情報です。
- Edge 1040が540/840の新機能を得るようになったら、ソフトウェア的には840と1040は同じものになる
- Edge x30シリーズ(830や530等の旧型)にはFree-ride ClimbProの搭載予定はない
- Free-ride ClimbProは4/11に1040でもベータ版として提供された
- Unified Training StatusはGarminサイトでは「ない」ことになっているが、540/840には実際にはある
- ロードしているコースがStravaで作成したものでないとStrava Live Segmentは見えない
- Stravaで作成していないコースをロードしていないなら、Strava Live Segmentはいつでも使える(例えばfree-ride ClimbProでも使える)