長めの自転車旅で、用品の購入以外で「判断を誤った」体験談があれば教えてください、というスレッドを海外掲示板のバイクパッキング・コミュニティで見かけました。
出典 Aside from gear purchases, what are some of the worst decisions you made on a longer tour?
以下、目立ったコメントからピックアップ。
- 旅の最終日の前日にワインを2本買ったこと。私も妻も余分な重さのせいで背中を痛めてしまい、最終日に予定していた最高のトレイルを走れなくなってしまった（※筆者注 この方は自転車のバッグではなくバックパックにワインを2本入れ、背中が痛くなったので妻に背負ってもらったら今度は妻も背中を痛めてしまったとのこと）
- 宿泊先をあらかじめぜんぶ予約しておいたこと。このため疲れた時に休息日を設けられなかった
- 大きいフォールディング・ロックを持っていったが、違う鍵を持ってきてしまった
- キャンプでの調理用に便利そうな用品を持っていった。キャンプ地で「自分たちをもてなそう」と考えてのことだったが、実際は食べ物を（料理せずに）かっくらって寝るだけだった
- 何時間にもわたって水を切らすのがバイクパッキングの通過儀礼です
- 地図を見ずに、近くに食料品店があるだろうと思いこんでいたこと。オーストリアとドイツでは食料品店が日曜定休であることを忘れていました（※筆者注 祝日ならガソリンスタンドが開いている・大都市なら鉄道駅に年中無休24時間営業のお店がある・パン屋なら開いている等のコメントあり）
- ハイク・ア・バイク(hike-a-bike)がたくさんあるルートでSPDシューズを使ったこと。グリップの悪い坂道で重い自転車を押しながら山ほど歩くなら、まともなサイクリングシューズでも大変な思いをします（※Fizik Terra SPDシューズはトレランシューズのような感覚で良い・Shimano EX-700はハイキングもできるSPDシューズとしては素晴らしい・Pearl Izumi Canyon SPDシューズも良いよ、とのコメントあり）
- キャンプ設営後のご褒美として買っておいたソーセージ・ロール。夕方遅くまでライドするはめになったが、それでも食べてしまった。1週間食あたりした
- 毎日の目的地のことを考えすぎて、旅を楽しんでいなかったこと。このマインドセットを変えるのはとても難しい
- 軽量化のためにちょっとしたものを置いてきたこと。必要なサイズのアレンキーだけ持っていけば良いと思っていたら、必要なサイズを持ってきていなかったことがわかった
- クルマのドライバーが教えてくれる距離を信じてしまうこと。キャンプ地が「この先5分」とされていても実際は丘陵地帯を30km走ったところだった
- 紙の地図ではなくGoogle Mapsを頼りにしたこと。トレイルから離れ高速道路に送られてしまった。トレイルがキャンプ地と繋がっていないと判断されたようだが、実際は繋がっていた
フィジーク（FIZIK）
皆さんも心当たりのある「あるある」がこの中にいくつかあるのではないでしょうか。この季節ではおにぎりやお惣菜系パンなどが高温多湿で痛みやすいので気をつけたいところですね。自転車バッグではもちろん、テントに入れておいた食料が傷んだりすることもありますね。
どれも「計画していたこと・予想していたこと」が実現しなかった・その通りにならなかった、という感じの体験談ですが、これらは旅にはつきものなので、想定外の出来事も含めて楽しむ心の余裕があったほうが良いですね。
最初の方のように「予定していた最高のトレイル」が走れなくなってしまった、という場合でも、その近くで別のおもしろい道を発見できた、ということもあるのではないでしょうか（いつもそうとは限らないですが）。旅は失敗も含めて楽しむ、というつもりで出かけましょう。
