小ネタです。GIANT公式サイトの一部の2022年完成車のスペックシートに、機械式のUltegra 12スピードと11スピードのTiagraが記載されています。誤植の可能性もありますが、観察してみましょう。
出典 TCR Advanced Disc 1 KOM (2022) | Men Race bike | Giant Bicycles International
出典 TCR Advanced Disc 3 (2022) | Men Race bike | Giant Bicycles International
出典 Langma Advanced Disc 3 QOM (2022) | Women Race bike | Liv Cycling International
Ultegra 12スピードはメカニカルも用意される?
まず「TCR ADVANCED DISC 1 KOM 2022」のスペックシートから。赤で囲った部分を見ると、”Shimano Ultegra, 12-speed, 11×34, KMC X11EL-1″という記載が見られます。日本国内の自転車メディアの紹介では22スピードとなっているので、アルテグラは更新されずに11スピードのままか、12スピード化した上でDi2と機械式の両方が存在する可能性がありそうです。
だとしたらチェーンは11速のものが使えるのか。ちなみにこの製品ページに貼られているPDFにも「12 speed」と書いてあります(7/21時点)。ただ、車体の画像に見られるのは現行R8000シリーズコンポに見えます。
新型アルテグラは新型デュラエースと同時に発表される、という説が濃厚ではあるものの(新アルテグラのクランクとされる画像が既にリークされています)、いずれもDi2オンリーになるのではないかという声も多いです。アルテグラにメカニカルが残るとしたら嬉しい方も多いのではないでしょうか。
11スピードのTiagra 4800が用意される?
次に「TCR ADVANCED DISC 3 2022」のスペックシートを観察してみます。こちらには”Shimano Tiagra hydraulic, Shimano Tiagra, 11-speed, 11×32, KMC X10-1″という記載が見られます。チェーンは10スピードなのでさすがに「11-speed」は誤記でしょうか。このバイクはPDFのスペックシートがまだありません(リンクはあるものの表示エラーになります)。
しかし女性用モデル「LANGMA ADVANCED DISC 3 QOM 2022」のスペックシートを見ると、こちらも”Shimano Tiagra hydraulic, Shimano HG500, 11-speed, 11×34, KMC X10-1″という記載が見えます。現行のCS-HG500-10に加えて「CS-HG500-11」が出たりするのでしょうか。これもPDFはまだ制作されていません。
ちなみに下の「TIAGRA 4700は如何にして孤立した10スピードコンポとなったか」という記事でも触れましたが、4700系はシマノの中でもちょっと変わった立ち位置のコンポーネントです。「11スピードのSTIでRD-4700は引ける」という情報を過去に見たこともあります。
Tiagra 4700は2015年に登場。同じ10スピードながら互換性がないとされる4600系は2011年登場。その前の4500系(9スピード)は2007年と、ほぼ4年おきに更新されてきました。そろそろ更新されてもおかしくない時期ではあるので、もしかしてTiagraは本当に11スピード化するような気もしてきました。