なんか変わったハンドル見かけたんですけど… という海外掲示板での投稿を観察します。フラットバーのグリップ内側からドロップバーが生えているようなハンドルです。
出典 So..uhm..i have no clue.(何だかわかりません)
以下、スレッドでの会話から引用。
- (スレ主さん)こういうものは今まで見たことがありません
- ドロップスタイルのバーエンドを、バーエンドとして使うのでなく奥のほうに押し込んでいるように見えます。バーテープがドロップ部をフラットバーにうまくブレンドさせています。正直、かなりクールなセットアップですね。考えたことがなかったです(42いいね)
- これは一体型のkombi bars(※後述)ではないかと思います
- Koga Miyataが90年代にツーリングバイクで採用していました(13いいね)
- ドロップハンドルとフラットバーのどちらが好きですか? あなたの回答「Yes.」(3いいね)
“kombi bars”ではないか、とのコメントがありました。このハンドルを採用していたKoga Miyata RandoExtraの写真が下のスレッドで紹介されていました。この自転車は1991年に生産された個体らしいです。これはカッコいいですね。シートチューブにはダイナモ用のWレバーもあり、日本のママチャリ系自転車でおなじみのビルトイン・ロックも当時の仕様だそうです。
出典 Koga Miyata RandoExtra; Xbiking like it’s 1991.(※写真が4枚あるのでリンク先でご覧ください)
- (スレ主さん)このハンドルはCinelliブランドです。Kogaはこれを”Combi-bars”と呼んでいたと思います。妙な感じですが、使えるといえば使えます(kinda work)。(補助レバーについて)ブレーキは平地では普通に効いて、ゆっくり止まります。
上のKoga Miyata RandoExtraでは、補助レバー(英語ではSafety levers, Suicide leversとも呼ばれる)付きのブレーキレバーが見られます。フラットバーからの距離は遠いですが、フラットバーを握っている時はこのレバーがいちばん近かったのでしょうか。ブラケット側から(ドロップ上ハンの)ブレーキレバーを握るのは少し窮屈そうです。
フラットバー両端にクランプオンするドロップ形状のバーエンドの存在は知っていましたが、上の例のようにハンドルの内側で利用できる(かもしれない)方法は知りませんでした。幅広のフラットバーと組み合わせると面白そうですね。日本の公道で使えるギリギリの60cmバーであれば、短いグリップを使うとドロップ部の幅は40cmくらいにできるかな?
ドロップスタイルのバーエンドはAmazonでもいくつか見つかりました。Origin8はアナトミック形状が特徴で海外で一定の支持があるようです。その他の製品は精度などバラつきがあるようです。Origin8とVenzoの製品が人気があるように見えます。経はどれも22.2mmなので試したい方はハンドル(とステム)も換えないといけない場合があるかもしれません。