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サイクリング

秋田県男鹿半島!海、山、奇岩!!絶景全部入りサイクリングを楽しもう【サイクルボールオガイチ】

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サイクルボールに新ステージ「オガイチ」が登場!

一昨年、昨年に引き続き、今年も「サイクルボール」で遊んでいます。開催期間内ならいつ、どの順番に走ってもOK。そのうえ参加費無料で景品までもらえちゃうというスタイルは、自分みたいな友だちがいない哀れなぼっち野郎孤独を好む一匹狼な自転車乗りにピッタリ!

▼ 参考記事

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さてさて、そんなサイクルボールのステージに、2025年のSeasonVIでは「オガイチ」が追加されました。

その名の通り、秋田県の男鹿半島を一周するルートです。約100kmのメインコースと、約78kmのショートコースが設定されていますが、ショートコースですら1,500m近くの獲得標高があります。決して、ラクはできません。

男鹿半島って、どんなところ?

秋田県の日本海側が、唐突に突き出たように見える男鹿半島。国土交通省のページによると「その地形上の成り立ちは、北部の米代川と南部の雄物川によって運ばれた土砂が堆積した砂州が成長し、沖合にあった男鹿島と結びついた我が国の代表的な陸繋島である。」とのこと。

男鹿半島絡みで著名なのは「なまはげ」で、おそらく全国規模の知名度があるはず。とはいえ「なまはげを知っていても、男鹿半島は知らない」というケースは多そう。あと男鹿半島の隣には、地理の授業で習った「八郎潟」がありますね。

個人的には「知っているけどよくは知らない」という、謎エリアだった男鹿半島。サイクルボールのステージになっていなければ、行ってみようとすら思わなかったでしょう。

男鹿半島へのアクセス方法、その1「鉄道」。

首都圏エリアからだと、まずは秋田新幹線「こまち」で秋田駅へ。そこから男鹿線に乗り換えて、終点の男鹿駅まで乗車します。

「こまち1号」で東京駅を6時32分に出発すると、男鹿駅には11時32分の到着。正午にスタートしたとしても、サイクルボールオガイチのショートコース(走行距離78.1km/獲得標高1,478m)なら、5時間あれば走破可能でしょう。

男鹿駅18時5分発の秋田行きに乗車できれば、秋田駅で19時10分発のこまち42号に乗り換えて23時4分に東京駅まで戻れます。東京〜男鹿は片道約5時間の長旅ですが、やろうと思えば日帰りだって不可能ではありません。

男鹿半島へのアクセス方法、その2「飛行機」。

羽田空港から秋田空港へ、飛行機を使えば陸路とは比較にならない超スピードでのアクセスが可能になります。JAL161便なら羽田空港を7時ちょうどに出発して、秋田空港には8時の到着。

約30分早く東京駅を出発した「こまち1号」が仙台駅をようやく発車した頃には、もう秋田に着いています。飛行機おそるべし。

ただし!思案のしどころなのが、秋田空港から秋田駅までの移動。リムジンバスだと、輪行自転車の積載はサイズ制限にかかって難しそうなんですよね。

事前予約制乗合タクシーの「エアポートライナー」なら、サイズ制限ありですがNGではない感じ。ただサイトの文面からだと「長さ」が「奥行き+高さの合計」なのか「奥行き」だけなのか不明で積載可否が判別できないので、いずれにしてもあらかじめ輪行状態でのサイズを測って事前予約の際に問い合わせるのが無難だと思います。

秋田エアポートライナーは秋田空港8時25分発で、秋田駅地区には9時10分着。料金は3,000円なので、普通のタクシー(NAVITIMEの予想料金7,980円)の半額以下。そのあとは、秋田駅9時24分発の男鹿線に乗車して男鹿駅に10時16分着。

飛行機+エアポートライナー+男鹿線の合わせ技なら、こまち+男鹿線より1時間以上早く現地到着が可能です。

必見!男鹿遠征の要注意ポイント!

男鹿半島遠征プランを組むときに、ネックのひとつが男鹿線の運転時刻でしょう。なにしろ男鹿駅の時刻表だと11時台、14時台、16時台は運転本数ゼロ!他の時間帯も、かろうじて1時間に1本しか運転がありません。

最悪のケースだと、列車を1本逃したら最長1時間半待ち。いつも以上に、余裕を持ったスケジューリングが必須と言えるでしょう。

さらに!「手荷物の取り扱い」が、男鹿遠征では要注意ポイントになります。

男鹿駅には、コインロッカーが設置されていません。手荷物一時預かりサービスがあるにはあるのですが、時間制限が17時まで。正午スタートで5時間かけての完走プランだと、時間ギリギリでパンクなどのトラブルがあったら即タイムアウト。サービスの使い勝手、お世辞にも良いとは言えないのです。

なのでバックパックや飛行機輪行用のクッション入り輪行袋など、サイクリング中に持ち運ばない荷物は秋田空港や秋田駅のコインロッカーに入れておくなどの対応を考える必要があります。

短い乗り換え時間内での対処になるので、手荷物の扱いについては下調べと事前準備が必須!ノープランだと、男鹿駅で荷物を抱えて途方に暮れることになるかも?

男鹿半島での現地移動、レンタカーがええんでない?

男鹿線の本数の少なさ、そして荷物置き場の不安。この2点を考慮すると、現地での移動手段として光り輝いてくる選択肢が「レンタカー」です。

営業所の場所にもよりますが、現地で自転車を運搬する負荷は大幅減。乗り換え待ちの時間が無いので、スタート時刻も早められるでしょう。男鹿半島でのサイクリング中に、荷物置き場に困ることもありません。

そのうえ、ゴールした後の行動が自由自在。日帰り入浴施設へ直行してサッパリするのだって、男鹿半島や秋田駅周辺のプチ観光だって思いのままです。余計な荷物と自転車をクルマの中に置いておけるので、どこへ行くにも身軽そのもの。「本数の少ない列車の時間」に囚われることもなくなって、余裕綽々でサイクリングと事後プランを楽しめます。

最安クラスの車両であれば、1日使ったとしても保険やNOCオプション込みで1万円以下に収まるはず。レンタカーの費用対効果は、非常に高いと思えます。

交通費を安く済ませるには?

男鹿半島に遠征してサイクリングしたい!と思ったとき、高い高い壁になって立ち塞がるのは「多額の交通費」です。

鉄道の場合、東京駅から男鹿駅までの料金は片道18,590円(こまちの指定席料金込み)。空路の場合だと、羽田空港から秋田空港まではJALの「往復セイバー」で片道17,274円。いずれにしても、往復でだいたい4万円前後の出費になります。

これを、なんとか節約したい!どうにかして、安く男鹿半島まで行く方法はないものか?ということで、いろいろ検討してみました。

定番!「青春18きっぷ」

格安旅行の定番「青春18きっぷ」、2025年の夏期は7月4日発売開始で7月19日からの利用開始です。3日用が1万円なので「こまち」で往復したときとの差額は、実に約2万7000円!!

とはいうものの、検索サイトによると東京駅4時45分発で男鹿駅着は21時57分。現地への移動だけで、まるまる1日かかります。移動日は自転車に乗れないことを考えると、1日目は秋田で宿泊。2日目に男鹿まで移動してサイクリングしたあと、秋田に戻ってもう1泊。3日目の早朝に秋田を出て、東京まで移動して帰宅!という2泊3日のスケジュールになるでしょう。

1日じゅう各駅停車に乗りっぱなし、しかも輪行機材を抱えての強行軍!それが2日間!!

これは間違いなく、生命力を磨り減らしながらの旅。特にサイクリング疲労が上乗せされた復路のツラさは、想像を絶するものになること間違いなしです。

▼ 参考記事

【青春18きっぷ 2021年・春】横浜から約3,000円の切符で、しまなみ海道に向かった結果。
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激烈な消耗を強いられるうえ、2泊分の宿泊費追加で浮いた交通費もあっさり消滅してしまう。しかも、移動に充てる2日分の休日を余計に確保する必要あり。うーむ、さすがに「こまち」で普通に日帰りするほうがコスパ高いように思えますねぇ。

年寄り限定!期間限定!「大人の休日倶楽部パス」

年寄り(満50歳以上)限定・期間限定ではありますが「大人の休日倶楽部パス」が、割安価格で快適に移動する手段として非常に有効です。

  • 18,800円(えきねっと購入時)。
  • 東日本エリア内の全線が、ほぼ乗り放題。
  • 連続する5日間有効。
  • 6回まで普通車指定席が利用可能。

しかも、駅構内や周辺の対象店舗での買い物が10%割引になるサービスまで付くという、とんでもない優遇っぷり。

東京から男鹿まで「こまち」を使った片道分と同じ支出で、往復どころかサイクルボールの東北ステージ全制覇ができちゃいます。

運にまかせろ!「どこかにビューーン!」

リターンを得るためには、リスクをとるしかない。それが、世の理というもの。

リスクと引き換えに、激安遠征というリターンの可能性に掛ける。それなら「どこかにビューーン!」が、お得かつ現実的と言えます。

「どこかにビューーン!」はJR東日本が提供している面白サービスで、申込時に選択肢として提示された4つの新幹線駅のうち、システムで決定された「どこか」が行き先になるというもの。

▼ 参考記事

今日の旅先は運まかせ!JR東日本「どこかにビューーン!」で、格安輪行旅行!!…できるかな?
ズンズンズンズン… 知恵と 力と 勇気のほのおだ 世界を照らせ 正義のポチり もえる もえる もえる家計が nadokazuです。 というわけで、本日の駄文はこちら! その名は「どこかにビューーン!」目的地は「どこか」! JR東日本から、非...

「行きたい場所に行ける確率が4分の1」という、とんでもねーリスクと引き換えになりますが、往復新幹線指定席のチケットがJREポイント6,000ポイント(=6,000円相当)という、ありえない激安価格で手に入ります。

仮に行きたい場所でなくても「どこか」には激安で新幹線(しかも指定席!)移動できますから、ハズレ駅を引いたとしても十分以上に美味しい話。あらゆるカード決済をびゅうカードに集約して、JREポイントを貯めまくる価値ありありです。

実際に男鹿半島へ行ってみた。

「どこかにビューーン!」で、大当たり!

爪に火を灯すような暮らしの中で、ようやく貯まった6,000ポイント。数年ぶりになる「どこかにビューーン!」で候補駅として提示されたのは「北上駅」「山形駅」「新潟駅」「秋田駅」の4つ。そして今回引き当てたのは…

なんとなんと!いちばん当たりの「秋田駅」じゃないですか!
6,000円相当で、往復新幹線指定席の旅!!美味しすぎ!!

しかも遠征期間中は関東地方が軒並み雨予報なのに対して、秋田エリアは「降水確率0%」でした。

わたくしの日頃の行いがどれだけ清廉潔白で慎ましやかで正しいものであるか、これで完全に証明できたと言えるでしょう。

浮いた分の交通費が消えた!なぜ?

そして、出発前日の夜。週末の雨予報に絶望する関東民の阿鼻叫喚ツイートを眺めながら、自分が走りに行く男鹿半島には雨が降ってないことをツイートしてドヤ顔すべく天気予報サイトを開きました。

すると、どうしたことでしょう。ずっと降水確率0%だったのに、思いっきり雨予報に変わっています。そのうえ、遠征本番とも言える2日目の雨確率が爆上がり。これは…いったい…どういうこと?

ぐにゃあ…歪んでいく視界。
終わった…俺の男鹿半島遠征…。

100那由他歩譲って雨ライドは我慢するとしても、そのあと汗と雨でズブ濡れの装備を抱えての輪行がイヤすぎです。さらに食事や入浴などでの現地移動も、思いっきり雨の中!あまりにも過酷!!

そしてやってきた、遠征当日。予報通りきっちり雨が降っている東京駅を出発したこまち号は、定刻通り秋田駅に到着。予定通り乗り換え…ではなく、急遽予約したレンタカーに荷物と自転車を乗せました。

「どこかにビューーン!」で、激安遠征に成功。それなのに、2日分のレンタカー代で浮いた分の交通費が帳消しです。雨が…雨が憎い!!

これはいったい、誰のせいなんだ…!?

雨予報だけど、降ってない!路面もドライ!!

初日は大館まで移動して、「あききたいち」ステージをクリア。翌日の早朝、男鹿半島に向けて秋田駅前のホテルを出発しました。駐車場に停めていたレンタカーはズブ濡れで、路面もウェット。けれど、雨は降っていません。これはもしかして…もしかするかも!?

男鹿半島までの海岸線沿いには、風力発電の巨大な風車が立ち並びます。数え切れないほどの数で、壮観のひと言。サイクリングロードも整備されているようなので、2泊3日で遠征プランを組めるなら秋田駅から男鹿半島まで自走するのも全然ありですね。

サイクルボール「オガイチ」のスタート地点は、男鹿駅に隣接する道の駅「オガーレ」。サイクルスタンド完備で、24時間コインシャワー利用可能と自転車フレンドリーレベルは相当の高さです。それだけに、コインロッカーがないのは実に残念。

自転車を組み立てて出発した後、しばらくは海沿いの平坦路を快走します。曇ってはいますが雨は降っておらず、路面も完全にドライ。全行程で雨天を覚悟していたので、若干拍子抜けです。

スタートから約12km地点の、なまはげ立像に到着。なまはげには諸説あるみたいですが、どう言い訳しても子供にトラウマを植え付けるための風習にしか思えませぬ。

なまはげ立像を過ぎると、いよいよ海沿いの登坂が本格化してきました。割と斜度がキツいし、距離がバッチリ長いです。気がつくと、どえらい高さまで登らされていて涙目。

男鹿半島の日本海側を走っていて目立ったのは、奇岩が立ち並ぶ風景。佐渡島を彷彿とさせる景観が、とても印象的でした。

スタートからおよそ2時間で38km走って男鹿半島の先端、入道崎に到着。この先は日本海しかないので、強制的に折り返しになります。まだ朝早い時間帯でしたが、1軒だけ開いているお店があるじゃないですか。やったー!写真を撮ったら、ソフトクリーム食べよう!!

灯台と「NYUDOZAKI」のサインを、アングルや角度を変えつつ撮りまくり。すると停まっていた観光バスが出発するエンジン音と、お店の方がバスに向かってお礼を言うのが聞こえてきました。よしよし、これで落ち着いてソフトクリームが食べられる…と思っていたら、おもむろに店のシャッターが閉じられていきます。

そうか…これ観光バス対応の一時的な早朝オープンだったのか…。ソフトクリームは、もちろん食べ損ねました。

がっくり肩を落とし、入道崎を後にします。その後もときおり雨がパラつくのを感じますが、路面はドライのまま。アップダウンを繰り返しながら進んで、あとは寒風山のヒルクライムを残すだけ!というところまで来ました。

拙者、勝ち申したと思ったら負け申した!

ゴールまでは、残り16km程度。このまま天気がもってくれれば、レインウェアは出番なしです。

「雨予報だったけど、早朝スタートで雨に降られることなく完走できちゃた。拙者、勝ち申した!」

X(旧Twitter)に、こんな投稿してドヤ顔しよう…と、ゲスい妄想に下卑た笑みを浮かべたそのとき!雨の降り方が、本格的になりました。ドライだった路面も瞬く間に完全ウェット状態で、レインウェア着用を余儀なくされます。

よりによって、ラストのいちばんキツいヒルクラ区間で土砂降りの雨になる。どうして…どうして…?

「雨」そして「登坂」。悪夢の絶望セットを喰らわされて、世界のすべてに呪詛を唱えながらペダルを回します。最後の最後に残っているのは、妻恋峠から山頂の展望台への登坂。やべー斜度がなのが、登る前からわかります。なにこのコースレイアウト!ZWIFTのラジオタワーじゃないんだからさぁ!!

地獄の底を這いずり回るような、ツラく苦しい時間を過ごして、ようやく山頂に到着しました。せっかくの絶景ですが、雨に煙っていてすべて台無し。

寒風山クライムのあとは、ダウンヒルと少々の平坦だけ。雨の中なので必要以上に減速して、安全マージンをとりまくりつつ走行します。寒風山から下っていると雨はどんどん弱まって、海沿いに出る頃にはすっかりやんでしまいました。

最後の最後で降られましたが、ほとんどの行程をドライ路面で走って、およそ5時間でゴール。濡れた自転車を雑巾で拭いてから折り畳んで、レンタカーのトランクに積み込みます。

あとは秋田駅に戻ってレンタカーを返却すれば、ミッションコンプリート。ではありますが時間は余りまくっていて、このまま帰っちゃうのはもったいない。ということで、男鹿半島をドライブしてサイクリング中に撮れなかった写真を撮りまくっています。

男鹿半島ライドのハイライト、寒風山!

奇岩、ゴジラ岩。秋田のウユニ塩湖、鵜ノ崎海岸。男鹿水族館GAOに男鹿温泉郷…。男鹿半島は、見どころの枚挙に暇がありません。

そんな男鹿半島にあって、いちばんのハイライトは間違いなく「寒風山」でしょう。

山頂からの景観は、まさに「360度の絶景」です。眼下に男鹿市街を一望できたかと思えば、秋田駅方向に視線を移すと風力発電の風車がどこまでも続く様子に目を奪われます。

そして八郎潟方向は、埋め立て地であることがハッキリわかる地形が非常に興味深い。

「雨のあと、かろうじて晴れた」というコンディションでコレですから、空気が澄み切った時間帯にはどれだけの絶景が見られるでしょうか。

寒風山クライムは、最低で最悪の地獄。なんですが「そこまでの距離はない」というのも、正直なところです。天城峠や戸田峠、仁科峠といった伊豆半島の悪魔的登坂を思えば、余裕で耐えられる範囲に収まります(血反吐を吐かないとは言ってない)。

それでいて渋峠や乗鞍を思わせる雰囲気たっぷりの草原や、山頂からの360度全方位展望が楽しめてしまうのです。消費した脚力に比べて、見られる風景の絶景度が明らかに高い!

ちなみにこのブロックで使っている寒風山の写真は、ゴールした後にレンタカーで再訪したときのもの。数時間の違いなのに、自分の遭遇した土砂降りがウソのよう。

え…もしかして寒風山で雨が降ってたの、自分がヒルクライムしてたときだけ…!?
なにその仕打ち!!

まとめ

男鹿半島の海岸線を走っていて、思い浮かんだのは佐渡島の風景。けれど佐渡島が「走っても走っても終わりが見えない」という絶望的な広さなのに対して、男鹿半島は「走っていると、ちゃんと折り返しに着く」のでサイズ感が全然違います。

海沿いのアップダウンと、立ち並ぶ奇岩。入道崎近くの、荒涼とした草原。そして森林限界を超えた高原風景を思わせる、寒風山。いろんな景色がコンパクトな半島にギュッと凝縮されてるところが、男鹿半島の大きな魅力です。

普通は走って走って、ようやく辿り着く。そんな絶景の数々を、100km以下のサイクリングでも丸ごと楽しめてしまう。自転車乗りにとって男鹿半島は「脚力の費用対効果が、極めて優れた場所だ」と、言えるのではないでしょうか。

そのうえ鉄道でのアクセス性が良好で、東京駅で乗車したら自転車の運搬を伴う「乗り換え」が1回だけで済んじゃう。次はぜひ、途中の男鹿温泉郷で一泊するプランでも走ってみたいですなぁ。

自分は「サイクルボールのステージだから」という理由で行きましたが、実際に走ってみたら想像よりずっとずっと楽しめました。

男鹿半島はサイクルボール関係なく、サイクリングスポットとして普通に激推しできる場所です。往復交通費を出す価値、ありまくり!これからサイクリング旅行を検討している方は、ぜひぜひ男鹿半島を候補に加えてみてください。

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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