穴のあいたチューブレスタイヤの表面に貼るシート状のパッチキット「GIANT TUBELESS TIRE PATCH KIT」を下の記事でご紹介しました。
しかしノブのあるMTBタイヤの表面の場合、パッチはちゃんとくっついてくれるのだろうか? という疑問がありました。
そんな時、読者の方からTwitterでこの商品を紹介していただきました。「GIANT Tubeless Tire Plug」です。
穴の上に何か貼るのではなく、ラバーを埋め込む
これがその「チューブレスタイヤプラグ」です。
スペックは以下。詳細情報が日本や北米のGIANTサイトにはないのですが、GIANTオーストラリアのサイトに掲載されていました。
- 素材: ラバーコンパウンドプラグ(10個)
- 用途: MTB チューブレスタイヤ
- 接着剤: ラバー溶液 7ml
- 適合: あらゆるMTBチューブレス・ロードタイヤ(※原文ママ)
- その他: タイヤへの挿入ツールとツールキットボックス
- カラー: ブラック
このツール、思っていたよりも小さいので携帯しても負担にならないような気もします。
使い方ですが、GIANTによる公式動画があります。
作業手順は以下。
- タイヤ表面をきれいにする
- 挿入ツールにラバーコンパウンドプラグをセットする(プラグのちょうど真ん中あたりまでツールに入れる)
- ラバープラグに接着剤を塗る
- ラバープラグをツールごとパンク穴に挿入し、ツールをゆっくり抜き取る
- 空気を入れる。空気圧は最低限に
ひとつ気になるのが、「穴からプラグの両端が飛び出している」こと。ハサミやカッターで切らないといけないだろうから、そのぶんまた荷物が増える… と思い込んでいたのですが、一応このまま走れるといえば走れるようです。
類似製品 Samurai Sword V2.0
このチューブレスタイヤプラグのような製品を以前Instagramで見かけたことがあります。探したらありました。Samurai Sword V2.0という製品です。南アフリカの個人が出している製品のようです(公式サイト)。
使い方はGIANTの製品と同じですが、挿入ツール以外にリーマーがあるようです。ハンドルバーエンドになっているのがなかなか良いですね(やや長さがあるのでドロップハンドルだと厳しいかな?)。基本キットはプラグ5本付きだそうです。ただGIANT製品と違い、接着剤はついていません。また接着剤が必要とも言っていません。
穴をふさいでしまえばあとはシーラントがなんとかしてくれるだろ? ということなのかもしれません。これで済むならシンプルで軽量です。
上の動画では、「家に帰ったらプラグのあまりをハサミかカッターで切りましょう、あるいはそのままでも問題なく乗り続けられます」とあるので、太いMTBタイヤで使う場合は走っていてあまり妙な走行感にはならないのかもしれません。
これ、どちらも良さそうな製品ですよね。スリックタイプのロード・チューブレスではタイヤパッチ、ノブのあるMTBチューブレスではこういうプラグを持っておくと、早い時間で復旧できそうです。
しかもMTBチューブレスの場合、応急処置後もしばらくそのタイヤを使い続けられるような気もします。
この手の製品が他のメーカーから出ていない(ように見える)ところを見ると、あまり需要がないか、効果に問題があるのでしょうか。これは使ってみたいですね。
プラグタイプのチューブレスタイヤリペアキット一覧
- GIANT Tubeless Tire Plug
- Samurai Sword
- Genuine Innovations Tubless Tackle Kit
- MaXalami Basic Tube
- Dynaplug Micro Pro
- ブラックバーン プラガー チューブレスタイヤリペアキット
※この記事を書いてから2年が経過しましたが、その間にLEZYNEやStan’s各社から続々とこのようなチューブレスタイヤ用のパンク修理プラグが登場しています。