北米アリゾナ州ツーソンに本拠を置くStatCapというスタートアップが「タイヤの空気圧と温度」をモニターできるバルブキャップを先の6月にリリースしました。
タイヤ空気圧・温度をスマホで管理可能。アラーム機能も
下がそのStatCap P1。StatCap公式サイトによると公称重量は8g。
工具なしでバルブステムにねじこめるそうです。250ミリ秒ごとのレポートが可能。現在のところメーカーサイトからの直販のみで価格はペア$99。
スペック詳細
以下、公式サイトによるスペック詳細です。バッテリーの種類は明記されておらず「3-5年」というバッテリーライフの数字もどんな使い方をした時のものなのか、やや不明なところがあります。
- Bluetooth内蔵 – BT 4.0 +
- ハプティック(衝撃)または設定した空気圧を超えた時のアラート機能
- データのログ機能
- 待機時間: ≤ 5s
- 重量: 8g
- ディスプレイ: iOS, Android, – GPSTuner – Tahuna App
- バッテリーライフ: 3-5年
- バッテリーキャパシティ: 140mAh
- 防水性能: IP67
- 動作湿度: 最大95%
- 測定可能な空気圧の範囲: 4.5-190psi
- 測定空気圧の正確性: ± 1.45psi
- 測定タイヤ温度の正確性: ± 3℃/37.4℉
- 動作気温: -30℃ ~ +80℃/-90℉~+180℉
通信と表示方法
BluetoothでTAHUNAというiOS/Androidアプリと通信します。以下はデバイスとのペアリング方法や設定方法。あらかじめ設定した空気圧を下回ったり気温上昇で上回ったりするとアラートを出す、というようなことができるようです。
先行するQUARQ TYREWIZに勝てるかどうかはサイコンとの通信次第?
リアルタイムに空気圧をモニターできる製品としてはQUARQ TYREWIZが存在します。そちらはBluetoothとANT+に両対応していて、専用アプリ以外にサイコンでもデータ表示が可能です。TYREWIZの米国定価は$199(前後ペア)。重量約10gで公称バッテリー持続時間は300時間。電池はCR1632。
TYREWIZはプレスタバルブのコアを抜いて装着しますが、StatCap P1はバルブキャップのようにねじこむらしいのでインストールはより簡単かもしれません。
StatCap P1は残念ながらサイクルコンピューターでのデータ表示には対応していないようです。公式サイトによると次世代モデルはANT+/Bluetoothでのサイコンとの通信が可能になるそうなので、それが実現したら人気が出そうな気もします。
以下、StatCap P1とQUARQ TYREWIZの仕様を表にして比較してみました。どちらにも長所短所がありますね(QUARQ TYREWIZは防塵性能をテストしていないようです)。ただし肝心な空気圧の測定精度ばかりは使ってみないとわからないところがありますね。仮に精度が同程度だとしたら、StatCap P1はサイコン対応したらかなり伸びそうです。
主な仕様 | StatCap P1 | QUARQ TYREWIZ |
---|---|---|
インストール方法 | バルブステムねじ込み | 仏式バルブコアと交換 |
通信方式 | Bluetooth | BLE, ANT+, NFC |
空気圧測定精度 | ± 1.45psi | .1 PSIで+/- 2% |
表示 | スマホアプリ | スマホアプリ・サイコン |
本体インジケーター | なし | LEDあり |
バッテリーライフ | 3-5年 | 300時間(CR1632) |
防塵防水性能 | IP67 | IPX7 |
重量 | 8g | 10g |
価格 | $99 | $199 |
携帯用の空気圧ゲージは宿泊を伴うサイクリング旅行・ツーリングで需要がありますし、チューブレスタイヤの普及で低圧で運用する人も増えてくるでしょうから、これからメーカー各社がどんどん参入してもおかしくないジャンルかもしれないなと思いました。
私が愛用している携帯空気圧ゲージはアナログです(笑)。何年か後にはサイコンで管理するようになっているのだろうか…
売り上げランキング: 29,304