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お前もか!ブロンプトンがまさかのアドベンチャーバイクに

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ブロンプトンがまさかのアドベンチャー化です。BROMPTON EXPLORE EDITIONというモデルが発表されました。

公式 BROMPTON EXPLORE EDITION

カモフラ柄でアドベンチャー・グラベルな雰囲気に!

まずはその姿をご一緒に観察しましょう… どうですか、このカモフラージュな出で立ち。なんかもうブロンプトンというよりFUJI JariとかJamis Renegateみたいな雰囲気じゃないですかwww

タイヤはWTBかコンパスかよ! みたいなスキンサイド(タンサイド)です。でもこのタイヤ、シュワルベ・マラソンレーサーのタンウォールモデルであり、オフロード用のブロックタイヤというわけではありません。

そう、これは言ってみれば…

なんちゃってグラベル!! ファッショングラベル!!

という感じの雰囲気です。

本気ならタイヤの充実を求めたい

少なくともタイヤに限って言うとそういう感じです。個人的にはこれをやるのであればタイヤの選択肢を充実させてほしいところ。所詮16インチなのでいくら太くしても振動吸収には限界がありますが、それでもより太いタイヤ、かつチューブレス対応などしてくれると大変魅力的です。

ブロンプトンはすごく楽しい自転車なのですが、ETRTO 349の16インチホイールであるが故にどうしても衝撃が手や尻を通じて身体に伝わり、じわじわと体力が奪われていきます。歩道の段差は勿論、サイクリングロードでも多摩湖自転車道のようなややゴツゴツした表面の道だと少し疲れます。

多摩湖自転車道

多摩湖自転車道

下のようなパードパックの土の道も問題なく走れはするのですが、「俺はなぜこの自転車でここに来た…」と思ってしまうに違いありません。

多摩湖自転車道

多摩湖自転車道

しかしグラベル・アドベンチャー系バイクが流行っている昨今、ブロンプトン社はそのような現実を無視、いいから黙ってやってみろと言わんばかりにこの「EXPLORE EDITION」を投入してきたわけです。

でも路面が良好であればブロンプトンでキャンプツーリングを楽しめないこともないでしょう。荷物の積載に関しては優秀なシステムが揃っていますし、この「EXPLORE EDITION」は最初からバッグやサドルバッグ、パンク修理用キットなどが充実しています。

下は「このブロンプトンでどう遊ぶか」を紹介したプロモーション動画。ここまでを読まれた方はもう見る気をなくしているかもしれませんが、この動画…

すごくいい!!

ので是非ご覧ください。7分くらいあるのでお時間のある時に是非。若干これ見よがしに「ブロンプトンでできること」要素をぶちこんでいる感はありますが、「いいな〜俺もやってみたい!!」と思わせる動画です。

電車内の狭い通路を歩き、グラベルを走り、ボートに載せ、テントを張り、登山もする… 説得力は別として、いい見せ方だな、と思いました。

人はモノが欲しいのではなく、そのモノを使って何ができるかに興味があるのです。そのことをよくわかった上で作られているPVという気がしました(でももっといいタイヤ欲しいけど…)。

スペックリスト

参考までに以下、スペックリストです。6速のMハンドルのモデル、つまりM6系になるようです。振動吸収を考えるとSよりもMなのかな、という気はします。ハンドル位置もSモデルより高いです。そして6速でもロー側が拡張された-12%タイプのハブです。マッドガードが省略されているのが意外ですが、軽量性を重視した結果でしょうか。

追記です。

BROMPTON EXPLORE EDITIONにはマッドガードなしの「M6E」とマッドガードありの「M6L」の2タイプが用意されています。

  • ハンドル:M type (1015mm)
  • 変速:6 speed
  • マッドガード:Version E (マッドガード・ラックなし)
  • カラー:フォレストグリーン+エクスプロア・オレンジのハイライト、ビスポーク・グラフィック
  • 変速:レデュースト (-12%) 6スピード・44Tチェーンリング – 低ギア比で登坂と荷物運搬が容易に
  • サドル:Brooks Cambium C17
  • シートポスト:スタンダード
  • ライト:リフレクターのみ
  • タイヤ:シュワルベ・マラソンレーサー・タンウォール・フォールディングタイヤ
  • グリップ:ガム・ラバー・グリップ – より柔らかいコンパウンドの使用で快適性を向上
  • 折りたたみ寸法:565mm (H) x 585mm (W) x 270mm (D) (22.2” x 23” x 10.6”)
  • フロントキャリアブロック:あり
  • Explore Edition Metro ポーチ: サドル下・ハンドルバー・ラゲッジ内で使用可。マグネット搭載で飛び跳ね防止
  • Explore Edition Borough ロールトップ 28Lバッグ:大容量で多くの荷室あり。ラップトップ・スリーブ及び他のアイテムを束ねるストラップ付き
  • 2 x Impacインナーチューブ
  • 4 x スポーク (2 フロント + 2 リア)
  • 1 x チェーン・パワー・リンク
  • コウカン用ブレーキパッド (フロント・リア)
  • リムテープ
  • 1 x 3-Speed ギアケーブル
  • 1 x リアブレーキケーブル
  • 1 x マラソンレーサー・タンウォール・フォールディングタイヤ
  • 1 x ブロンプトン・ツールキット(予備のパンクパッチ付き)
  • 1 x ブロンプトン・ポンプ

予備スポークも含めているあたりきちんとツーリングを意識したパッケージにはなっています。

海外の反応

このBROMPTON EXPLORE EDITIONについて街の人は:

もし間違ってドロッパー・シートポストのレバーを引いたなら、お前は死ぬ

出典 New Brompton Gravel/Adventure Rig Unveiled

安心しましょう、ドロッパー・シートポストは搭載されていませんww 

こんな厳しい声も。

考え方は好きだが… バイクキャンピングをたくさんやってきた者としては、これは悪夢のように見える。クリアランスを広くしてより多くの積載ポイントを増やしてほしい、これはただのペイント仕事だ

今後に期待する声も。

いつかブロンプトンはスキンサイドタイヤ付きのただの新ペイント以外の新しいものをリリースしてくれるだろう、その時はショック死してしまうよ

あとはなぜリアラックがないのだという声も多く見られます。

ブロンプトンでキャンプは何度かやってきたが、少なくともラックは必要だ

現時点では「こんなもんただのマーケティングだ、くだらない」という声も多く見かけますが、将来的に、先述したようにタイヤの選択肢が増えて太いブロックタイヤもはけてチューブレス対応したりしたらより面白いモデルになるのではないでしょうか。まだ試行錯誤の状態でしょうから、ファンは暖かく見守りましょう。

個人的にはこの路線、ありではないかと思っています。

ところでブロンプトンってどんな自転車? と興味がある方は、当サイトに関連記事がたくさんあるので是非下のページからお読みください。

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私もいま2台目を乗っていて、乗らない時は2週間くらい乗らないこともあるのですが、たまに使うと本当に便利かつ楽しい、手放したくない自転車です。素晴らしい自転車、というよりも、おもしろい自転車、と呼んだほうが良いかもしれません。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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