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stolen goatでソックドーピングのすすめ:自転車でもおシャレは足元から

こんにちは、ikueです。黒に染まりがちなサイクリスト諸兄諸姉の皆様、自転車ウェアでお手軽にちょっと冒険してみませんか?

stolen goat socks

自腹で買いました


 

黒、黒、黒…

冬です。寒いですね。

通販サイトやメルマガを開けば目に飛び込んでくる冬装備。ジャケット、サーマルタイツ、インナー…ほとんど真っ黒やんけ!

冬だけじゃなく夏でも黒が幅を利かせます。黒って暑いのにね。なんでだろ。

Wiggleのブラックフライデーセール

Wiggleより。ブラックフライデーだからかもしれんけど、黒すぎるでしょ。© Wiggle

なぜサイクリストは黒を選ぶのか?

  • どんなフレームカラーとも喧嘩しないから
  • シューズやヘルメットなどの小物とのバランス
  • ビブの透け防止
  • 何色にも染まりたくないから

実用的な理由ならともかく、カラーは冒険しづらいから、ついつい安易な黒に手を出してしまう。わかる、わかりますよ。私も同じです。

ただね、チームジャージでもない限り、全身真っ黒って面白くないじゃないですか。と私は思います。

ソックドーピング

そこでおすすめしたいのが、ソックスです。

表面積に占める割合が小さいから、どんなにパンチを効かせても、どんなにアバンギャルドでも、どんなにカブいていても、そこまでどぎつくならない。

所詮ソックスなので、私のような貧乏サイクリストのお財布にも優しいし、何足あっても構わない。何なら普段履いたっていい。

ソックスでスパイスを効かせるのをソックドーピング(sock doping)またはソックポルノ(sock porn)と言いまして、自転車業界限定用語のようです。例えば#sockdopingでInstagramなどを検索すると、いろいろ出てきます。

#sockdoping

#sockdopingの一例(ノイズが多いですが)。sockpornで画像検索する際は、肌色成分が高めなので背後にお気をつけ下さい。

激烈な獲得標高を誇ることで有名なレース・オートルートでも 「Sock Porn賞」というのがありまして、2018年のモン・ヴァントゥ大会ではなんとスーパーマンソックス(小さなマントつき)が受賞しました。

おすすめブランド、stolen goat

さて、ちょっと派手なソックスを買おうかな、と思ったときに、私がおすすめしたいブランドがあります。その名もstolen goat(ストールン・ゴート=盗まれたヤギ)。

本社はイギリス、設立は2012年。ヤギさん印がトレードマークで、モットーは「自由」。独立系新興メーカーに分類して良いかと思います。

stolen goat website

公式ウェブサイトより。色鮮やかなのがグッとくる © stolen goat

shop stolen goat

このブランド、日本で露出しているのは恐らくWiggleとCRCでのみ。ここではジャージやビブの取り扱いしかありませんが、ブランドサイトではソックスやグローブその他小物、それになんとコーヒー豆の取り扱いもあります。

ブログによれば、ブランドイメージを守り顧客に向き合うために、2019年の春夏コレクションからWiggleCRCに卸すのをやめたそうです。

私はWiggleで目にしたジャージのカラーリングが気に入ったので、セール情報目当てで本家のメルマガに登録し、最近とうとう購入に至りました。

ちなみにセールは年に1回、メルマガ購読者相手にしかしないというなかなか思い切った戦略なのですが、それだけ価格に自信があるのでしょう。ジャージの価格帯としては、突出して高くもなく安くもなく、といったところです。

さて、このブランドの何がいいって、「自由」を標榜するだけあって、メルマガのこの写真がいいんですよ。ファンキーでしょ?

stolen goat website

めちゃ楽しそう © stolen goat

ブランド名の由来もなかなかにファンキーです(抄訳)。

CEOのTim Bland氏は、若かりし頃南フランスを自転車旅行中に、道端で悪態をついている農夫と出会う。

聞けば、肉屋との金のいざこざで一番上等なヤギを盗まれてしまい、今日の正午までに肉屋に金を返さないとヤギは「商品」になってしまうという。

金を返しに行こうにもトラックは壊れてしまい、さらに道の先には険しい山々が控える。

正義感に駆られたTim青年、ヤギの命を救うべく、農夫の金をバックポケットに放り込むと、今までにないくらい全力で走り始めるが…

続きは本稿の最後にて。

今回のお買い物

stolen goat socks

ソックスセレクション。この辺は新作、お値段ちょっと高め。 © stolen goat

stolen goatのソックスは、暖色系でも寒色系でも、合わせやすそうなマルチカラーの品揃えが豊富です。

この中で私が購入したのは冒頭の写真にある夏用ソックス3足とヤギさんぬいぐるみ。お値段はソックスもヤギさんも10GBP=約1415円なので、そんなに悪くないです。

ほらみて、超合う! 左のソックスがなぜか大きいけど。


 

これも奇跡のコラボレーション

ついでにヤギさんぬいぐるみ、Baby Nikという名前なのですが(本社には大人のNikぬいぐるみがいる)、この商品説明ページもファンキーです。

スペック:
Baby Nikはそんなに大きくありません。だってまだ子供だし。
サイズ – 体長16cm、高さ18cm(角含む)
重量 – そんなに重くない
超ふわふわ、中身はビーンズのプレミアムぬいぐるみ
手洗いのみ – 本物の動物を洗濯機に入れないでください。

中身が詰まっているので見た目よりちょっと重いですが、なかなかのかわいさです。

ヤギの話の続き

さてさて、ヤギを救うために走り出したTim青年はどうなったのか。

(当時Stravaはなかったが)KOMを量産しつつ死にもの狂いで走ったTim青年、なんとか正午までに肉屋にたどり着き、金と引き換えにヤギを救い出した。帰り道、ハンドルバーにくくりつけたヤギに引っ張られ何度も転びつつ、一体何をしているのか自問自答するTim。

ようやく農夫のもとに戻り、このヤギの何が特別なのかを農夫に聞くと、農夫はTimをコーヒー豆の加工工場に連れて行きこう言った。コーヒーはエチオピア高地でヤギによって発見されたと言われている。このヤギはコーヒー豆の中でもクオリティの高いものを選び出す能力があるんだ。おかげで商売繁盛だ、と。

この一件でインスピレーションを得たTim青年、stolen goatを設立し今に至る…

というのは真っ赤なウソ!

ただこの話にはStolen Goatが実現しようとしているエッセンスが含まれている。

Stolen Goatは自由を体現している。好きな生活を送る自由。自由はいろんな形態で表現できるが、現代社会のプレッシャーやストレスから逃れる手段の1つがスポーツだ。そのための手助けとなり、なりたい自分を見つける冒険をインスパイアするのがStolen Goatのミッションなのだ。

ウェアのカットはスポーツのための動きを妨げず、デザインで自己実現をする。

自由とは好きなことをすること。仲間とライドをすることだって、全力で走ることだって、地元のトレイルを探検することだって、自由だ。

自由とは…Stolen Goat。

元の文は英語ですが、なかなかに味わい深いので、気になる方はぜひ全文をどうぞ。

このstolen goat、全世界で配送料が無料(執筆当時)とのことなので、ソックドーピング、それだけでなくジャージドーピングもしたくなった方、試してみてはいかがでしょう?

著者
ikue

イタリア在住初心者サイクリスト。ガチガチの理工系。エントリーグレードのアルミロード乗り。平日は週1-2で往復50km程度の自転車通勤、週末気が向いたら100km前後の日帰りロングライド、たまに複数日のツーリング、いつかはブルベに出たい。好きなものは平坦、嫌いなものは坂だけど、苦手を克服するべく口だけは努力している。夢はアルプス縦断。50km走ったら1ジェラートがマイルールだが、たまに過剰摂取してもノーカウント。

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