何かものすごいことになっている異形のエアロハンドルを発見しました。エアロという呼称が生易しくさえ思えるデザインのこのドロップバー、SPEECOというオランダのブランドによる「ABB」 (Aero breakaway handlebars)という製品です。
公式 ABB – The Aero Breakaway Handlebar – SPEECO
プロトンを抜け出し単独で先頭に躍り出て、長時間レース実況画面に映っていたいあなたのためのハンドルです。
肘から先をドッカリ載せられるドロップハンドル
特筆すべきは上ハンの肩から前方の部分。窪みがあってなんとここに肘から先を載せられる!
下ハンを握るよりもTTバイクのように肘から先が上ハンに密着したほうがエアロ効果は高いと言われていますが、このハンドル、UCIルールに抵触しないのでしょうか? メーカー曰く、いまのところ問題ないそうです(禁止待ったなしの予感はしますw)。果たしてこれもスピナッチバーと同じ運命を辿るのでしょうか。
どの方向から見てもインパクト大です。ステム・ハンドル・コンピューターマウント(デフォルトはWahooマウント)がカーボン一体成型です。
ステムは70mmで17°。70mmを超えるリーチの部分をショルダーから先に追加できる仕組み。シフターは普通のドロップハンドルと変わりない位置に来るそうです。このハンドルのためにシフターを交換する必要はなし。しかし前から見るとほとんどTTバーのような外観です。横幅は36cm。ちなみに重量情報はありません。
受注生産で価格は1500ユーロ
ドロップ形状は「複数の選択肢がある」とのこと。そう、つまりこのハンドルは受注生産のワンオフ品です。コンピューターマウントもWahoo以外を選べるそうです。
価格は1500ユーロ。日本円で約19万円という値段もインパクト大のスーパーエアロハンドルです。デポジットは500ユーロ。本当に欲しい方は公式サイトの製品ページから問い合わせ可能です。ハンドルバーとしては過去最高額の製品かもしれませんね。