ロードバイク用のベストなチューブレス・リペアキットは何ですか、という海外掲示板のスレッドを眺めていたところ、コメント数はまだ少ないのですが4人の方が「Dynaplug」というブランドの製品を推していました。私も先日Twitterで読者の方に「Dynaplugはいいですよ〜」と教えてもらっていたので、あ、これが例の!と興味深く読みました。
出典 Tubeless repair kit for road – Reddit
公式 Dynaplug® Tubeless Tire Puncture Repair Tools and Accessories
Dynaplugはガチ
以下、コメントの抜粋です。
- 私はDynaplugのロードキットを携行しています。これとミニポンプで乗り切ったことがあります
- Dynaplugはいつも私のファーストチョイス。ベーコンストリップのようなMuc-offの小さいキットも持っていて、Dynaplugより大きいものが必要な時はそれを使います
- Dynaplugと小さいポンプだ。他は何も要らないよ。Dynaplugの誇大広告は信じていい、あれはガチだよ(Believe the hype on Dynaplugs, they’re legit.)
- Dynaplugは素晴らしいけれど超高いね。Stan’s Dart ToolはStan’sのシーラントとの組み合わせで素晴らしくうまく行くけれど、これも高く付く時があるね
Dynaplug Micro Pro Tubelessの作業手順
さてこのDynaplug、どのような仕組みなのでしょうか。下の3分の公式動画を見ればDynaplug(Micro Pro Tubelessという一番人気があるらしいキット)を使ったパンク修理方法がわかります。動画の下に手順を文章でまとめてみました。
- パンクの原因になっているものがあれば取り除く(動画では釘をプライヤーで抜いている)
- 釘を抜いたら、空気が抜けないようエア・ストッパーと呼ばれるパーツを差し込む(空気が十分にあったほうが後でプラグを差しやすいため)
- タイヤ(ホイール)はバイクに付いていたほうが作業はしやすい(動画では脚の間にはさんで作業している)
- Dynaplug Micro Proのエンドキャップに、「インサーション・チューブ」をねじ込んでおいたものを用意する。このインサーション・チューブの中には、リペアプラグ(ソフトノーズ・ティップ)が埋め込まれている
- エア・ストッパーを抜いたら、すぐにインサーション・チューブをパンク穴にねじ込む
- 奥まで入れる(この時「パン」と音がすることが多いらしい)
- エンドキャップを抜くと、粘着性のプラグが穴を塞いだ状態で残る
- 次は余ったプラグをカットするが、その前に水などをかけて泡が出ないか確認する
- 空気漏れがないようなら、付属のマイクロナイフで余ったプラグが上に飛び出ないようにカット(Dynaplugの場合、この余りはカットしないとダメらしい)。カットしたらちょっと上から押してもいい
評価も高いが値段もちょっと高い
Dynaplugのサイトを眺めると、製品群が自転車・モーターサイクル・自動車の3つに分かれていました。持ち手の部分の形状やサイズに様々なバリエーションがありますが、先端のリペアプラグ自体は基本的にどれも同じ構造になっているように見えます。
自転車用製品(一覧)では現時点で9個のキットがあるようです。Micro Pro Tubelessの場合、米国サイトでの価格は$63.99(本記事時点のレートで8,501円。なお日本への発送は不可)。日本のAmazonでは¥10,800で、うわ〜すごい値段するなぁと思ったのですが、元々が高価なんですね。
あと上で紹介した動画が8年前の公開なので、だいぶ枯れた製品でもあるようです。お手持ちのチューブレス・リペアキットがいまひとつという方は、試してみてはどうでしょうか。