タイヤ・チューブ

チューブレスのパンク救世主 Sahmurai Swordを手に入れた

チューブレスタイヤのパンクは穴が小さいものであればシーラントが塞いでくれますが、塞ぎきれないような穴が開いてしまったら? そこでインナーチューブを入れてしまって復帰するのも手でしょう。

しかしその前にこれから紹介するツールで穴を埋めることができたら、タイヤを外さなくてもいいのでチューブを入れるよりも作業はずっと楽になります。 Sahmurai Sword(サムライソード)という製品です。

公式サイト https://sahmurai.com/

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

左下がサムライソードの基本セットです。右下はオプションで追加購入した予備のプラグ。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

基本セットにはハンドルバーエンドに装着することを想定したリーマーと、プラグをタイヤに埋め込む時に使うインストーラーのようなもの、そして穴を塞ぐためのプラグが5本入っています。今回私は海外から購入したので、送料のことを考えて予備プラグも一緒に注文したのでした。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

この製品はバーエンドプラグになるところも秀逸。後述しますが、フラットバーは当然のこととして、多くのドロップハンドルにも入ると思います。エンドのサムライがゆるキャラ系です(笑)。この製品、ネーミングもいいですね。覚えやすく、ブランディングが上手だなと思います。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

「サムライ」が”Samurai”でなく”Sahmurai”になっているのは、考案者の方のStefan Sahmという名前に由来するそうです。南アフリカ在住の方らしく、本製品も”Made In South Africa”と箱に書いてあります。

使い方

で、こちらがリーマー。パンクした箇所をこのリーマーでグリグリと広げるわけです。穴を広げる目的は、付属のプラグと同じくらいの穴にすることだそうです。塞ぐことのできる穴の大きさは最大7mmとのこと。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

リーマーで開けた穴に挿入するのがこのプラグ。このビニールカバーが強力にくっついているのですが、ちゃんと剥せました。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

そう、このプラグ、接着剤が付いている、というか、全体が粘着性のある樹脂になっているようです。なるほど、これならGIANT Tubeless Tire Plugのように接着剤を別に携帯する必要がありません。これはいい!

インストーラー(と呼んで良いのか)にプラグを入れていきます。これもなかなかきついのですが、思いきってグッと差し込んでいけば入りました。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

ちょうど真ん中くらいまで挿入します。これをリーマーで広げた穴に差し込んで、あとは抜くだけ。先端が割れているので、抜く時にツールだけ抜けてくれるらしい。普段はこの状態でバーエンドに格納しておきます。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

こちらは公式の使い方動画です。

このツールを試すために高価なチューブレスタイヤをわざとパンクさせたくはないので、今回現場からの報告はありません。このツールについて次に記事を書く時は、実際にパンクした時になるでしょう。

あと当然ですがタイヤ内のシーラントが乾いていると効果がないと思うのでシーラントの定期点検・補充は必須ですね。

動画でもわかるようにこの製品はブロックタイヤでの使用を想定しているように見えます。ノブのないロードチューブレスなどでうまく使えるかどうかは不明です。使えるとしてもプラグのあまりをカットする必要はありそうです。

とはいえMTBのみならず、タイヤにもよりますがグラベルロードでも活躍してくれそうなアイテムだと思います。

ドロップハンドルのエンドにも入る?

さて、このサムライソードですが、気になっていたことがひとつあります。それはドロップハンドルに入るのか、という点です。

結論から言うと私がグラベルロードで愛用しているドロップハンドルには問題なく入りました。

下はごく普通のドロハン、Deda Zero 1(400mmサイズ)です。これにも入るでしょうか。

Deda Zero 1 ドロップハンドル

ドロップエンドがちょっと湾曲していますよね。ここにひっかからないかな、と心配だったのです。まぁ、ここに入らなければツール缶で携行するので問題ないのですが…

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

サムライソードがバーの中に入る部分の長さは、ちょうど8cmでした。というわけで8cmの長さが入るものならドロップハンドルでも行けることになります。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

入りました! 写真では少し隙間があるように見えますが、実際はツライチできれいに収まっています。

Sahmurai Sword チューブレスタイヤ・リペアキット

このサムライソードですが、バーエンドにねじ込む部分も秀逸です。螺旋状の柔らかいラバーになっていて、力を入れずとも回していくだけで収まってくれます。しかもこれ、落ちにくい!

ただ、日本で流通しているサムライソード(日本でももちろん流通しています)はこのエンドプラグ部が2タイプあるようです(旧タイプ? はプレッシャーアンカーのような形状をしています)。私が買ったものは最新バージョンだと思います。

ところでこういうパンク修正の方法はクルマやモーターサイクルの世界では当たり前なのだそうです。確かにamazonではこんな製品が売られていて、見た感じそっくりです。

ただサムライソードの場合、上の製品とは違って接着剤が不用で、そして何よりハンドルバーエンドに収納できるというのが素晴らしい。そしてプラグの形状がほんとすごくいい。入れやすく抜きやすい。まさに刀と鞘。

予備のプラグは別途ツール缶に入れておきました。ノブの小さいタイヤで使い場合は小さいハサミもあったほうがいいかもしれないですね。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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