先月Bromptonからチタンフレーム・カーボンフォークの超軽量フラッグシップモデル「T Line」が正式発表され話題になりました。下の2つの記事でご紹介しましたが、かなり多くのパーツが新しいタイプのものに置き換えられているようです。
左ペダルはMKS Ezy Superiorに似た機構
ここ数日Brompton公式YouTubeチャンネルでこのT Lineのメンテナンス動画が立て続けに5本アップされているのですが、その中で個人的に「おっ」と思ったものをご紹介。T Lineでは左ペダルが折りたたみ式ではなく、脱着式になっています。保管時や輪行時に外しておくための機構です。
あらかじめクランクに取り付けておくクイックリリース・パーツには、樹脂製と思われる2つの大きいボタン(グレー)があり、それを同時にプッシュすることでペダルが抜ける仕組みになっています。挿入時は少し回転させる必要あり。
この機構は日本のMKS(三ヶ島ペタル)の「Ezy Superior」や「Ezy」シリーズを思わせますね(Ezyはペダル装着後にストッパーを入れる必要があります。筆者は扱いが気軽なEzy Superiorを愛用)。
▼ Ezy SuperiorとEzyの違いはこちらの動画でわかります(上がEzy Superior・下がEzy)。
MKSとコラボしてくれたら嬉しかったのだが…
Ezy Superiorはアダプターを回しながら着脱するという違いがあり、脱着はブロンプトンの新ペダルのほうが手数は少なそうに見えますが、個人的にはブロンプトンがT Line用の新ペダルをMKSと協力して設計・製造してくれていたら日本人としてはとても嬉しい夢のコラボだったのに… とも思ってしまいます(MKSペダルは海外でも人気です)。
取り外したT Lineのペダルはフォーク前側の穴に入れて保管。穴は普段、ラバーキャップで塞いでおく仕組み。最初に紹介した公式動画では、高価なバイクなのだから着脱用のボタンは金属にしてほしかった等の批判的な声が見られますが(これはこれで悪くないものだとは思いますが)、ブロンプトンでMKSを愛用している方からのコメントもありました。
▼ MKSには左側だけにEzy Superiorを搭載した「ワンサイド」シリーズがいくつかあります。
▼ 折りたたみ式のFD-7も人気です