フレーム・完成車

間近で見るBROMPTON EXPLORE EDITION :もともと旅は得意です、というメッセージだと思った話

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成とサイト運営のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにてお買い物 していただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

果たしてこれはアリなのかナシなのか…と9月に記事で紹介したBROMPTON EXPLORE EDITION。昨今のグラベルバイクブームを意識しまくったまさかのグラベル(?)・ブロンプトンです。スペック詳細は下の記事を見ていただくとして…

お前もか!ブロンプトンがまさかのアドベンチャーバイクに
ブロンプトンがまさかのアドベンチャー化です。BROMPTON EXPLORE EDITIONというモデルが発表されました。 公式 BROMPTON EXPLORE EDITION カモフラ柄でアドベンチャー・グラベルな雰囲気に! まずはその...

サイクルモード2019に展示されていたのでじっくり眺めてきました。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

まず側面からの全体像。やはり目を引くのがカラーリング。カーキや迷彩を連想させるフォレスト・グリーンはそれだけで「キャンプ・アドベンチャー・オフロード」をイメージさせてくれるのでマーケティング的には便利でしょう。勿論ディスっているのではなく、見た目は個人的には好きです。いいんじゃないでしょうか。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

タンサイドのシュワルベ・マラソンレーサーもカッコいいです。パンクしにくいタイヤではあるので小さい砂利の道なら問題ないでしょう。ブロンプトン自体は「旅」と非常に相性が良い自転車だと思っているのですが、最大の問題はクッション性というか衝撃吸収性ではないでしょうか。しかし32-349の16インチホイールで荒れ地を走るのは限界がありそうです。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

思い切って20インチのブロンプトンとか出てくれないでしょうか。さすがにそれはブロンプトンのアイデンティティが崩壊しそうなので無理でしょうか。

走行性能はさておき小物は抜群にカッコいいです。このサドルバッグもいいですし、

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

このフロントバッグもめっちゃカッコいい! これだけ欲しい! 「Explore Edition Borough ロールトップ 28Lバッグ」と言います。私が使っている「Sバッグ」は容量20Lで、より大きい「Cバッグ」でも25L。これはさらに大きいですね。31LあるTバッグ(※ディスコンだと思います)よりは小さいですが、こっちのほうが断然カッコいいですね。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

関連記事 悩ましいブロンプトンのバッグ選び Sバッグ・トートバッグ・バスケットバッグの比較

グリップは滑りにくい感じのラバー。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

ヘッドチューブまわりのオレンジがワンポイントになっています。オレンジは太陽や火を連想させるのでしょうか、温かみが出てきますよね。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

このBROMPTON EXPLORE EDITIONには「M6E」と「M6L」の2タイプがあって、この個体は「M6L」です。違いはマッドガードの有無。値段は1万円変わります。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

普通のブロンプトンとの大きい違いはこの「スペアキット」が付いてくるところ。スポークや予備のワイヤーが入っているあたり、数週間や数ヶ月の自転車旅行を連想させます。

BROMPTON EXPLORE EDITION M6L

実際このブロンプトンで(このモデルなくともいいですが)日本一周、いや世界一周旅行も不可能ではないでしょう。走れないところは勿論あっても、そういう場所は押し歩けば良いだけです。

価値のリノベーション

この「BROMPTON EXPLORE EDITION」の最大の価値は、スペックではないと思うんですね。チェーンリングが通常の50Tでなく44Tになっていたり、変速のローギアがより低い設定になっていたりと、スペック上の工夫も見られはするのですが、それ以外に大きく変わっているところはないでしょう。

それよりも「ブロンプトンはもともとどんなところでも走れるんだぞ、アドベンチャーだってできるんだぞ。知っていたかい?」とあらためて示してみた、というのがこのモデルの価値ではないでしょうか。既存の何かを、コストをかけずに新しく見せる、新しい価値を持たせる、というマーケティング的な手法です。

ブロンプトンが他の小径車に比べて優れている点は、折りたたみ性能や持ち運びのしやすさ、収納時のコンパクトさもありますが、ラゲッジシステムが本当に優秀です。特にフロントバッグはヘッドチューブに取り付けたキャリアブロックで支えるので、重い荷物を入れていてもハンドルを取られることがありません。

シートチューブも長いので縦長のサドルバッグを付けられますし、リアキャリアをつければより多くの荷物を積載できます。

ブロンプトンというと「都市で活躍する自転車」というイメージのほうが強いと思いますが、案外「ガチの自転車旅」やキャンプにも向いているところがあるように思います。

ホイールとタイヤだけなんとかならないだろうか… チューブレス対応ホイールとか出てくると乗り心地も良いでしょうしパンクもより安心です。

付属品を考えると高くないかも

ところでこのブロンプトン、日本では150台の限定販売になるそうです。ブロンプトンは海外通販では買えないですし、内外価格差もほとんどないのでそうする意味もなく、特殊な自転車なので知見の豊富なショップで買うのが一番です。気になるお値段は、

  • BROMPTON EXPLORE EDITION M6E ¥268,000(税抜)
  • BROMPTON EXPLORE EDITION M6L ¥278,000(税抜)

になるそうです。税込みにするとそれぞれ¥294,800, ¥305,800。うおおお、いいお値段。でもカッコいいフロントバッグやサドルポーチが付いてきて、実売1万円するツールキットや予備のシュワルベ・マラソン・レーサー1本やチューブなども付いてくるので、そこまで高くはないと思います。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

マスターをフォローする
タイトルとURLをコピーしました