TOPEAK(トピーク)の2020年新製品にTetraRack(テトララック)というものがあります。まずは下の画像をご覧下さい。ダボ穴のないCervélo ÁSPERO(サーベロ・アスペロ)の前後にラックが装着されています。これがTOPEAK TetraRackです。
サーベロのアスペロは下の記事でも紹介したように、基本的にはDirty Kanzaのようなグラインデューロ・レースを意識した、非舗装路をガチでぶっ飛ばしたい人向けのグラベルバイクだと思います。
そのため「このバイクにラックってどうなんだ…」と思われる方も多いかもしれません。
が、何かができなくて困ることはあっても、何かができて困ることもあまりないと思うので、まぁいいんじゃないでしょうか。
とはいえ、上のインスタ投稿には次のようなコメントも寄せられています。
- このラックがきっかけでフレームのメーカー保証について興味深い議論が発生するだろう
- なぜアスペロにそんなことをするのかな… 特にこのペイントは(ラックの)接触面で破壊されてしまうだろう
確かにアスペロはラックをマウントして重い荷物を運ぶことは想定していないでしょうから、このRotorによる投稿はあまり良い例ではないような気もします。もっと細いシートステイのカーボンフレームなんかだともっと心配ですよね。
しかしそれなりに丈夫そうなフレームだけれどダボ穴がないから前後ラックを諦めていた…という方には、このトピーク・テトララック、なかなか面白いパーツではないでしょうか。
ロード用とMTB用あり
TOPEAK TetraRackにはロード用とMTB用があります。ロード用は型番に「R」が、MTB用は型番に「M」が付きます。そして数字の「1」が前キャリア。「2」が後ろキャリア。そのため「R1」ならロード用前キャリア、「M2」ならMTB用後ろキャリア、といった具合です。
下はロード用のTetraRack R1とR2です。それぞれ4ヵ所のフック・ストラップで留めるようです(Tetra = 数字の「4」という意味)。使用中にずり落ちてこないのかどうかがまず気になりますね。
フロント用のR1は重量が840gで耐荷重が7kg。リア用のR2は重量が870gで耐荷重が9kgとなっています。また、どちらもTopeakのQuickTrackシステム対応なので同社のトランクバッグなどをカシャッと簡単にハメられるようになっているのが良いですね。
QuickTrackについては下の記事で詳しく解説してあるので、ご興味のある方は是非お読み下さい。
参考 TOPEAKのトランクバッグが気になる俺のためにあの難解なラインナップを整理する
ちなみに私も使っているリアキャリア、TOPEAKスーパーツーリストDXの実測重量が856gなので、TetraRack R2のほうがちょっとだけ重いですね。あとTOPEAKのトランクバッグはいいとして、普通のパニアバッグがどれだけ安定するかも気になるところ。ちょっとお店で観察したいですね。
いずれにしてもクロモリロードなどでは問題なく使えるでしょう。いつものロードで夏にちょっとキャンプを試してみたい、という方や、常時キャリアを付けていたくはないんだよな…という方にも便利そうです。デザインも個人的にはカッコ良いと思いますし、ちゃんと水平も取れるようになっているそうです。
国内定価はそれぞれ税抜12,000円。国内での取扱いも少しづつ始まっているようです。実勢価格は税込み11,880円です。ちょっとお高めですが、それだけに良いものであることを期待したいところ。
余談ですが、私はTOPEAKスーパーツーリストDXの他にもエクスプローラー・チューブラーラック(ディスクブレーキ対応型)も使っています。こちらのほうがスーパーツーリストDXより少し軽量なので重さを気にする方にはオススメです。パニアバッグの安定性は、よほどの悪路を急いで走るのでなければスーパーツーリストDXとさほど変わらない印象です。
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