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Dahon K3の16インチ化で延長戦の末に優勝しました

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Dahon K3という14インチホイールのミニベロに乗っています。これを16インチ化するMIALOの「ホイール+ロングアームVブレーキのキット」を手に入れたので試してみようとしたのですが、先日の下の記事でお伝えしたように、用意しておいた32-305 (16 x 1.35)のタイヤがフロントフォークと干渉してしまったためこの試合は一時中断していたのでした。

Dahon K3に16インチホイールを履かせようとした男…その驚愕の結末は
Dahon K3という14インチホイールの小径車に乗りはじめました。これまで6本ほど関連記事を書いてきました(下にリンクを貼っておきます。ご興味ある方は是非どうぞ)。 Dahon K3を16インチ化したらかなり使えそうな気がしてきた Dah...

しかしもっと細いタイヤなら上手くいくだろう、ということで新たに注文した32-305 (16 x 1.25)のタイヤが届きました。というわけで、いよいよDahon K3の16インチ化を実現してみたいと思います!

今回用意したタイヤ

今回用意したのはKenda Kwest K-193 32-305 (16 x 1.25)というタイヤ。もう激レアなタイヤです。国内でも国外でも取り扱い店舗は各1店、みたいな感じで、現行製品かどうかも不明。しかしとにかく手に入りました。フロント用に1本だけ購入。もうこれでバッチリ。

KENDA KWEST 32-305 16 x 1.25

実測重量は230gでした。トレッドには水はけのパターンがあり、ツルツルのスリックというよりツーリング寄りな感じです。というわけで、フロントがこれであればリアはこれと似た雰囲気で既に別ルートで調達済みの「KENDA KOAST 32-305 16 x 1.35」を使うことにします。

KENDA KOAST 32-305 16 x 1.35

Dahon K3はリアなら16 x 1.35でも全く干渉しません、余裕です。

リアで使うKENDA KOAST 32-305 16 x 1.35の実測重量は228g。フロントのKWEST 1.25とほぼ同じか若干軽いくらい。KWESTがかなり丈夫目に作ってある感じですね。ちなみにKWESTのほうは60TPIで、KOASTが30TPIです。

ETRTO表記ではどちらも32-305なのでちょっと嫌な予感がしないでもないのですが、ぱっと見た感じ2mm程度の干渉であれば、1.35のタイヤが1.25になることによって高さも抑えられて問題なく装着できることでしょう。

果たしてその結果は

というわけで早速Dahon K3のVブレーキを解除し、16 x 1.25インチタイヤ付きのフロントホイールをはめてみました。さすがに今度は大丈夫でしょう。

その結果がこちらになります。

ごっつぁんです!!

ついにヤスリ登場

いっや〜、ホントびっくりしましたwwww この期待の裏切り方が小径車カスタムあるあるです。もうね、ミニベロの改造はこんなんばっかりなので絶対にやめたほうがいいですww

じゃあ、どうしようか。Dahon K3を16インチ化するキットはもう買ってある。しかし16 x 1.25より細いタイヤなんか売ってません。いや、もしかしたら売ってるのかもしれないけど、全然見つかりません。もしかしたら1.2とかあるのかもしれない(あったとしてもまたまたポン付けできなかったりして…)。

しょうがねぇ、削る!

Dahon K3

こんなもん10分くらい削れば大丈夫だろう。見た感じフォークの前側にちょっとだけ触れてるみたいだし…

Dahon K3

このきれいなライムグリーンの塗装が剥げてしまうのがちょっとイヤですが、仕方ありません。それにフォーク下なので目立たないでしょう。

1時間が経過しました

ハァ、ハァ…

Dahon K3

お、終わらねぇ…

Dahon K3

作業後に気付いたのですが、ハンドル回りに削り粉が落ちると後始末が厄介なのでここを覆って作業したほうが良いです。またコラムの折りたたみ部にも金属粉がたまります。フォークを外して作業したほうが良いかもしれません

ようやく出来た!

Dahon K3

結局、フォークの後ろ側も少し削りました。後ろ側は、本当は削らなくてもギリギリ干渉しないのですが、本当にギリギリだったため、1mmほど余裕を持たせることにしました。

何故かというと、もし大きい穴ぼこにフロントホイールがガコンとハマったりしたら1mmくらいの縦振れが出来て走行不能になる可能性もゼロではありません。そういう時に備えた保険です。

フォーク前側で削る部分は主に中央5mmくらいの幅で、そこを深さ2〜3mmくらい削ったと思います。これは時々ホイールをのせて干渉しないかどうか、こまめに確かめながら作業したほうが良いと思います。

また、画像では左右も削れていますが、これは仕事が荒かったためにこうなっただけで、実際には左右を削る必要はありません。うまくやればかなり目立たない感じに仕上げられるでしょう。

今回の作業でいちばん活躍したのは、下の写真のうち右端のヤスリ。幅が1.5cmのもので、作業性が良かったです。真ん中のやつだとちょっと時間がかかりすぎました。

ヤスリ

この改造作業について

フォークの内側を削るこの作業ですが、これをやると当然ながらメーカー保証が無効になります。またフォークは安全性に大きく関わるパーツであり、強度も重要であるため、この作業は読者の方には決して推奨しません。主は戦闘地域で特殊な訓練を受けておりあらゆるリスクを背負った上で行動しています。

私の場合はこの作業でうまく16インチ化できましたが、他の方が他のDahon K3でうまく16インチ化できる保証もありません。

さらに前の記事でも書きましたが、Dahon K3にはこういう改造をしなくとも16インチホイールをポン付けできる個体とそうでない個体の2種類があるようです。

Dahon K3 16 inch Special

というわけで、優勝しました! Dahon K3の16インチ化が完成です!!

Dahon K3

タイヤは、前後ともにKENDA KOAST 32-305 16 x 1.35にしてみました。ちょっと太めでセクシーなタイヤです(太めが好みなわけではない)。

オリジナルの14インチホイールと比較してみましょう。だいぶ迫力が出ましたね。

Dahon K3

削ったところを前から見るとこんな感じです。我ながらいい仕事です。クリアランスもこれなら問題ないでしょう。

Dahon K3

塗装の剥げは外からはまず見えません。これは良かったです。

Dahon K3

ちなみにVブレーキはK3オリジナルのものだと調整幅が足りないので、MIALOの16インチホイールに付属するロングアームのものに交換する必要があります。交換作業は特に難しいところはありません。普通のVブレーキです。ワイヤーはインナー・アウターともにK3オリジナルのものを流用できました。

走ってみてどんな感じ?

さて16インチ化したK3の乗り味は… 控え目に言って最高です! 14インチにも独特の面白さがあるのですが、今はこの16インチホイールで乗るほうが断然楽しいですね。路面からの突き上げもだいぶ軽減されて快適です。KENDA KOASTも乗り心地が良いタイヤです。

Dahon K3

16インチのDahon K3、楽しい!!

しかし今度はギア比を工夫してみたくなってきました。16インチ化するとトップギアが豪脚仕様になるからです。平地では問題ないのですが、チェーンリングを小さいのにしたほうが快適かも…

ハブは回転も素晴らしく良いです。ただしラチェットは爆音です。これまで所有したどのホイールよりも爆音で、歩道で脚を止めると必ず振り返られるほどです。静かなホイールが好きな方には向きません。私は好きですけど。

大きさは?

折りたたんだ時の大きさですが、当然少し高さは出ます。しかし嬉しかったのは、純正の「スリップバッグ・ミニ」にちゃんと入ったところです。ペダルを外す必要はありますが(私はMKSのシルバンツーリング・ネクストのEzy Superiorを使用。着脱が簡単)、サドルも含めて全部中に入りました(ほんとギリギリなので丁寧に入れる必要はあります)。

Dahon K3

というわけでこのK3、より長距離向きになり、かつコンパクトさもほぼ失われていないのでますます輪行で使いたくなってきました。いずれ輪行での使用感もレポートしたいと思います。

なお、今回使用したMIALOの16インチホイールセット(ロングアームVブレーキ込み)は最近、タイヤ2本が付いたセットで販売されているようです(上の写真で私のK3に付いているKENDA KOAST 32-305 16 x 1.35が付属するようです)。ETRTO 305のタイヤは入手が非常に困難なのでこれはありがたいですね。

関連記事:Dahon K3 徒歩に限りなく近い感覚の、空飛ぶ絨毯のようでもあるミニベロ

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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