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Tips & How-toタイヤ・チューブ

チューブレス用リムテープは何mm幅のものを選ぶべき?

チューブレス対応ホイールには「チューブレスリムテープ」を貼らなくても良いものと、貼らないといけないものの2タイプが存在します。リムにスポーク穴が開いている場合、このテープを貼らなくてはなりません。穴が開いていない場合、テープは必要ありません。

一般にテープ不要なタイプは高価なホイールであることが多いですね。

何mmのテープを選んだらいい?

自分でチューブレスリムテープを用意して貼る場合、どのサイズ(幅)のテープを買ったらいいか、悩みますよね。

結論から言うと、これはメーカーやモデルによってまちまちで、「内径◯◯mmのリムには◯◯mmのテープを使いましょう」という統一的な基準はないようです。

自分が使っているホイールのメーカーサイトで情報を探す必要がありますが、原則的なことを言うと「リム内径よりも広い幅のテープを使う」ことを推奨しているメーカーが多いです。

HUNTの場合

たとえば下のホイールは内径25mmのリムです。その上にメーカーが貼ってあるリムテープの幅は27mmです。

チューブレスリムテープ

リムのサイドウォール以外の面、「ハンプ」と呼ばれる突起の向こうまでテープをきれいに貼ろうとすると、中央に「チャネル」という凹みがあるので、リム幅の25mよりも少し幅広のテープを使う必要があるわけです。

チューブレスリムテープ

このホイールはHUNTというイギリスメーカーの製品なのですが、同社が使っているリムテープの製品ページには次のように記載されています。

RIM BED WIDTH 22-25mm = TAPE WIDTH 27mm

参考 HUNT BLACK SHIELD TUBELESS RIM TAPE FOR ALL HUNT WHEELSETS

内径22mmから25mmまでのリムには27mmのテープを使いましょう、となっています。私のこのホイールは内径25mmなので、+2mmの幅がある27mmのテープが使われているわけです。22mmリムの場合は+5mmになります。

つまりHUNTの場合は+2〜5mmまでの幅でなんとなく使えばいいよ、という感じの指示になっています。

NoTubesの場合

他のメーカーの考え方を見てみましょう。リムテープ以外にホイールも出しているStan’s NoTubesですが、同社は「リムと同じ幅か、あるいは2mm幅広のテープ」を使うことを推奨しています。

Stan’s 21mm Rim Tape is recommended for rims with an internal width of 19-21mm.

参考 Stan’s Rim Tape, 10yd x 21mm | Stan’s NoTubes

NoTubesの27mmのテープだと内径25-27mmのリム用となっています。やはりリム幅と同じか、プラス2mm、というのがNoTubesの考え方。

NoTubes チューブレスリムテープ

リムテープの主目的は「スポークホールを塞いで空気がそこに漏れていかないようにする」ことなので、リム両端のハンプ付近まで覆わなくてもいいだろう、という考えのメーカーもあることになりますね。

Mavicの場合

USTで有名なMavicの場合はどうでしょうか。3本のホイールについて調べてみました。下に引用しますが、赤線の部分を見るとCOSMIC ELITE USTの場合はリム幅よりもテープが5.5mm幅広、KSYRIUM PRO CARBON SL USTの場合は6mm幅広、同DISCでは4mm幅広のテープということになります。後者2モデルは共通で25mmテープを使って下さい、ということです。

COSMIC ELITE UST (内径16.5mm) = MAVIC UST TUBELESS RIM TAPE ORANGE width 23mm 2 laps
KSYRIUM PRO CARBON SL UST (内径19mm) = MAVIC UST TUBELESS RIM TAPE ORANGE width 25mm 2 laps
KSYRIUM PRO CARBON SL UST DISC (内径21mm) = MAVIC UST TUBELESS RIM TAPE ORANGE width 25mm 2 laps

参考 road ust tubeless wheels 2019 – Mavic Tech

Mavicの場合は4mm〜5.5mmと幅広めです。2mmとかではありません。これはリムの中央のチャネルの深さや、メーカー指定純正テープの伸縮性とも関係があるかもしれないので、やはり一概には言えなさそうです。さらに同社の場合は「2 laps」つまり「2重巻き」が推奨です。

Fulcrumの場合

Fulcrumの場合を見てみましょう。FulcrumはSchwalbeとガッチリ組んでいて、同社ホイールのチューブレスレディ化にはシュワルベ製品を使うべし、との指定があるのですが、下に引用したように、17cには21mm、19cには23mmのテープとなっています。つまりFulcrumは+4mmのテープを使うべし、というわけですね。

Schwalbe Rim Band models 10 m x 21 mm Art.-No. 887021 for rim width 17c, Racing 4 DB, Racing 5 DB, Racing 6 DB (and original equipment bike wheel models Racing 400 DB, Racing 500 DB, Racing 600 DB)

and 10 m x 23 mm Art.-No. 887023 for rim width 19c: Racing 7 DB (and original equipment bike wheel model Racing 700 DB)

参考 Technologies Road Bike Wheels – Fulcrum

こんなふうに統一的な基準が存在しないのでなるべくメーカーの指示に従ったほうが良いのは間違いないですが、仮に「ピッタリのサイズのテープがすぐに手に入らない」などの事情がある場合は、最悪でも「リム幅と同じ幅のテープ」、理想的には「リム幅よりも2mm以上幅広のテープ」であれば使える、ということにはなりそうです。上限は大体+5mm程度でしょうか。

テープの幅があまりに広すぎるとリムのサイドウォールまで達することもあるでしょうし、その結果不具合が出たり、反対にそのくらい幅広のテープを使わないと気密性が保たれない、というホイールもあるかもしれません。

いずれにしてもメーカー指定外のブランド・サイズのテープを使う場合は試行錯誤が必要になる場合があるでしょう。また、空気が漏れやすい場合はメーカーが特に指定していなくとも2重巻きにすると解決できることもあるようです。

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著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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