Garmin Connectをはじめとする各種サービスが3日間の長きにわたり停止していましたが、日本時間の7月27日午後から少しづつ復旧してきました。また、Garminは日本時間の7月28日早朝、同社の「システムの一部が暗号化されるサイバー攻撃を受けていた」ことを認めるメッセージを発信しました。
システムの一部を暗号化するサイバー攻撃の対象に
Garminの障害情報ページには、本記事執筆時点で次のような情報が掲載されています。
Garmin Ltd.は2020年7月23日に弊社システムの一部を暗号化したサイバー攻撃の犠牲となりました。その結果、ウェブサイトの機能、カスタマーサポート、カスタマー向けアプリケーション、企業コミュニケーションを含む弊社のオンラインサービスの数多くが中断されました。私達は即座に攻撃の性質の査定を開始し、修復活動を開始しました。
Garmin Payの支払情報を含むいかなる顧客データも、アクセスされたり、失われたり、奪われたことを示す確証はありません。また、Garmin製品の機能は、オンライン・サービスへのアクセス以外は影響を受けておりません。影響を受けたシステムは復旧されつつあり、今後数日間で私達は通常のオペレーションに戻る予定です。
弊社システムの復旧は進んでいますが、まだ処理中の情報があるため若干の遅延が予想されます。本件中のお客様の忍耐とご理解に感謝いたします。また弊社の特徴であり伝統でもあった優れたカスタマーサービスを提供し続ける所存です。
Q: 私のGarminデバイスとGarmin Connectを同期できるようになるのはいつですか?
Garmin Connectの回復は進行中です。通常のオペレーションが復旧するまでのあいだ、ご理解と忍耐に感謝いたします。Garmin Connectの情報はこちらでご覧いただけます。
Q: 障害のあいだ、何らかのGarmin Connectの顧客情報は失われたのでしょうか?
Garmin Connectは障害のあいだご利用いただけませんでしたが、障害中にGarminデバイスが収集したアクティビティとヘルス・ウェルネスデータはデバイスに保存されており、ユーザーがデバイスを同期次第Garmin Connectにも全てのデータが現れるものと考えています。
Q: 私のデータは障害の結果、影響を受けましたか?
Garmin Payの支払い情報を含むいかなる顧客データも、アクセスされたり、失われたり、盗まれたことを示す証拠はありません。
Q: 私はinReachカスタマーです。SOSやメッセージングは機能していますか?
inReach SOSとメッセージングは完全に機能していましたし、障害の影響は受けませんでした。MapShareのウェブサイトやEメールの返信ページもこれに含まれます。inReachのステータスはこちらで確認できます。
Q: Garminの航空システムは完全に機能していますか?
Garmin Aviationシステムは完全に機能しています。これにはGarmin Pilotアプリ各種、flyGarmin、Connextサービス各種、FltPlan.comが含まれます。アビエーションに関する情報はこちらです。
Garmin Connectをはじめとする各種機能の復活は大変ありがたいですね。それと同時に、今回のGarminからのコミュニケーションで、同社がファイルを暗号化するサイバー攻撃の対象になっていたことが明らかにされました。
その経緯については以下の2つの記事で報告していますが、とりあえず今回の復旧は良いニュースでしたね。
ところでサイクリストの私達はGarmin Edgeを主に使っているわけですが、ライフログを取得するvivosmartのような端末だとローカルに保存しておけるログの数はEdgeよりも全然少ないらしいです。障害がもう少し長かったら危なかったですね。以下のフォロワーさんのツイートで知りました。情報ありがとうございました!
ガーミンはデータはデバイスに残るって言うけど、vivosmartだとデータは最大7件、ライフログが14日間とかなのであんまり長引かれると詰むな
Garminが要求されているのは1,000万ドルか FAQページ公開も進展なし https://t.co/U3kxWqvMJ3 @cbnanashiより
— オダッチェン子 (Oдaченко) (@sodatschko) July 27, 2020
ちょうどライフログの取得に興味を持ち始めていたのでタイムリーな情報でした。この分野はGoogle Fitbit、Apple Watch、Garminと三つ巴状態ですが、今回の障害を受けて勢力図が変わったりするのでしょうか。そのあたりも少し気になります。