イスラエル・スタートアップネイションのクリス・フルームが6月22日にアップしたYouTube動画で、GPSコンピューターのHammerhead Karoo2をレースでどのように使うか解説しています。このKaroo2には先日「CLIMBER」という新機能が搭載されたばかりですが、それが詳しく紹介されているので必見です。
フルームのKaroo2セットアップ
Hammerhead Karoo2のセットアップ紹介は下の動画の6分32秒以降です。このセクションで語られていることを下に要約してあるので、映像を見ながらお読みいただけると幸いです(下の動画リンクは6分32秒から再生します)。
ここ数ヶ月の間よく聞かれる質問の1つは、私がレース中、下を向いている時に何を見ているのかということです。というわけで私のHammerhead Karoo2のセットアップを少しお見せしたいと思います。実際はレースの半分の時間は何も見ていないんですけどね。頭をここに持ってくるとラクになるだけなんです。では行ってみましょう。
3つのプロファイルを用意してあります、レース(Race)・トレーニング(Train)・タイムトライアル(TT)に特化した画面です。レースプロファイルの時の画面をチラ見せしましょう。
上には3秒間パワーがあり、続いて心拍とケイデンス、その下にスピードと距離、その下にはその時点までのライドがどれだけキツかったかがわかるもの、垂直登坂距離メーターや上り、キロジュールでの総エネルギー消費量、あと前回のラップからのラップパワー、左右のバランス、これは私の場合、怪我とリハビリの進捗を見るためのものです。
次のページへと横にスクロールするとラップ距離、ラップパワー…違った、瞬間パワーです、3秒間パワーがトップにあります、この3秒間パワーは全てのスクリーンで表示させています、いつでも自分がどれだけ力を出しているかわかるからです。
その下には小さい標高表示グラフがあります、その下には特にレースでの下りでものすごく便利なマップがあります、これから続くコーナーの厳しさがわかります。横にスクロールするとこれからの標高、このあたりは下りですね…
CLIMBER機能について
そしてHammerheadの新機能の1つがこれ、先週正式発表されたばかりのクライマー(CLIMBER)機能です。これからの先のクライムで自分がどこにいるのかがわかります。100メートルごとに細切れにして表示してくれるんです。セクション毎にどれだけ険しいか見せてくれます。頂上までの距離も表示されていて、頂上までに必要な獲得標高もあります。本当に便利な機能なのでこれを使ってレースをするのが楽しみです
Karoo2のCLIMBER機能は100メートル毎に斜度を視覚的に表示してくれるものになっていて、色がブライトになればなるほど斜度もきつくなっていくそうです。6月17日に発表された新ファームウェアをダウンロードすると使える機能です。下から上にスワイプすると現れるので便利そうですよね。
参考 Karoo Software Build Version 1.214.1051 – Hammerhead
Hammerhead Karoo2については2020年8月の当ブログでも紹介しています(下の記事参照)。
Hammerheadはランス・アームストロングが出資していることもあり話題になりましたが、クリス・フルームも2019年からこのGPSコンピュータを使用するようになり、現在は彼もHammerheadに投資してアドバイザリーボードの一員となっています。いわば「ランスとフルーム監修」のGPSサイコンとも言えるわけで、今後はGarmin Edgeと覇権を争う優秀なデバイスに育っていきそうな気がします。