ラック

Ortlieb Quick Rackは工具不要で簡単着脱 パニアバッグがより身近なものになる

工具不要で車体への脱着が可能なOrtlieb(オルトリーブ)のリアラック「Quick Rack」について、海外メディアが実使用レビューを掲載しています。

Ortlieb Quick Rack

© ortlieb.com

出典 Ortlieb Quick Rack review | off-road.cc
公式 Luggage Racks – ortlieb.com

15秒で取り付け・5秒で取り外しが可能

Ortlieb Quick Rack

© ortlieb.com

  • ぱっと見はオールドスクールなごく普通のラックだが、装着は15秒、取り外しは5秒である。M5かM6のアイレットにペグを装着しておくことで、これが可能になる
  • Quick Rackの重量は580gだが、ライト版のQuick Rack Lightは440gである。両者の違いは天板があるかどうかだけだ
  • カーボンシートポストには非対応だが、アイレットがあるならカーボンフレームでも使える。アイレットがないバイクではQuick Rack用のシートステイ・アダプターを使う必要あるが、これはカーボンフレームには対応していない
  • タイヤ幅は最大2.35インチ(59mm)まで対応している
  • 事前準備はM5かM6のアイレットにフックマウントを取り付け、シートポストに取り付けるロッドの長さを2パターンの中から選び、繋いで固定することだけである
  • フックレバーは使いはじめはかなり固く、締めるのに両手が必要だった。ただ使っているうちにゆるくなってはきた
  • リアのアイレットに装着したマウントはほとんど目立たない
  • 最大荷重は20kgであり、十分である。個人的にはこれ以上の重さの荷物を詰むと、リアヘビーになってしまう(特にフロントパニアやフォークバッグがない場合)
  • 走行中、このラックは非常に安定している。一度セットアップしてしまえば両側に10kgのパニアをかけても動かない。唯一感じた小さい動きは、フックに少し遊びができるマウント部だが、ライド中にそれが気になったことは全くない。パニアバッグ自体もラックで少し動きはするが、全体的な感触はソリッドで完璧な仕事をしている
  • リアライトマウントも付属しており、別売りのマッドガード(タイヤ幅制限あり・サイズ3種類あり・価格20ポンド)も数秒で取り付けられた
  • 70ポンドという価格を考えると、このラックは素晴らしいバリュー・フォー・マネーを提供している。219ポンドのTailfin Alloy Rackと比べると、Quick Rackは非常に買いやすい価格で、性能面で引けを取るところもない
  • Quick Rackは耐荷重面でTailfinの27kgには負けているが、標準的な10mmのサイドレールがあるのでほとんどのパニアバッグに対応できるし、ラックの上にどんなドライバッグも載せられる。Tailfinの場合はシステムが限定されるため、これは大きい長所と言える
  • Tailfin Alloy Rackは543gでQuick Rackより少し軽い。しかしわずか440gのQuick Rack Lightも用意されている
  • 頑丈で、比較的軽量で、バーサタイルな製品であり、バイクパッキングやショッピング、通勤がはかどる

▼ 実際の着脱の様子がわかる製品紹介動画

Tailfinにぶつけてきた製品?

シートポスト側の接続は、シートクランプ下部のシートチューブでも良いようです。こうしたクイックリリースタイプのリアラックは下の記事で紹介したTailfinが有名ですが、Quick Rack / Quick Rack Lightの国内価格はそれぞれ1.2万円・1.1万円なので確かに買いやすいですね。またTailfinでオルトリーブのバッグを使う場合、別売りのアダプターも必要になります。

Tailfin 軽すぎてヤバいスピード着脱の次世代リアラックシステム カーボンロードでもパニアバッグを使いたい方は必見!
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脱着に関してはオルトリーブの他の製品同様ややクセがありそうにも思えますが、それでもTopeak Tetra Rackのようなベルクロ式のものに比べると作業性は良さそうです。個人的にも是非導入したいと思いました。まだ流通量は多くないようですが、日本国内のショップでは9〜10月頃に入荷があるようなので、気になった方はチェックしてみて下さい。

著者
マスター

2007年開設の自転車レビューサイトCBNのウェブマスターとして累計22,000件のユーザー投稿に目を通す。CBN Blogの企画立案・編集・校正を担当するかたわら日々のニュース・製品レビュー・エディトリアル記事を執筆。シングルスピード・グラベルロード・ブロンプトン・エアロロード・クロモリロードに乗る雑食系自転車乗り。

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