突然ですが、このフィギュアのロードレーサーが着ているジャージはどの国の国旗をモチーフにしているのでしょう。
このジャージの色は上から青(系)・白・赤、となっていますが、この3色からなる国旗には少なくとも以下の3つがあるようです。
フランスの国旗
まずはいちばんメジャーと思われるフランスの国旗から。上のフィギュアのレーサーが着ているジャージはこの国旗を縦(左側を上)にしているようにも見えます。
オランダの国旗
次にオランダの国旗を見てみましょう。この国旗を「上下逆」にすると上のレーサーのジャージの柄になります。国旗を上下逆にする、というのはあまり一般的な慣行ではないと思うので、するとオランダ国旗ではないような気がします。
ルクセンブルクの国旗
もうひとつ、ルクセンブルクの国旗を見てみましょう。この国旗はフランスやオランダのそれと少し違い、比率が2:3ではなく「3:5 または 1:2」そして青の部分は「明るい水色」にするとルクセンブルクの法律で定められているそうです。
もう1度フィギュアのレーサーを見てみましょう。
水色っぽいところがルクセンブルクの国旗を思わせます。しかしこれも上下逆になっているので正解ではないような気がしてきます。
するとやはりフランス国旗と考えるのが自然かもしれません。
フランス国旗モチーフのジャージ
フランス国旗をモチーフにしたリアルジャージを眺めてみます。これは2017年のチーム・フランセーズ・デ・ジュ(FDJ)のフランスチャンピオンジャージ、とあります。この例のようにフランス国旗ジャージは上から青・白・赤と並ぶことがよくあるようです。
でもどうでしょう。色がちょっと、下のこのレーサーの水色とは違いますよね。このフィギュア、フランスジャージだとしたらなぜこんなに薄い水色なんだろう。
さらに調査を進めたところ、こんなコットンジャージを発見しました。
このサイクルジャージは1907年に登場したフランス自転車チャンピオンジャージのレプリカだそうです。
青が水色っぽいところがフィギュアレーサーのジャージのそれにとても良く似ています。
ということでこのフィギュアのレーサーが着ているジャージはかなり古い上のようなフランス国旗ジャージを参考にしたものと考えて良いような気がします。
それにしてもフランスとオランダとルクセンブルクの国旗、ぱっと見ると紛らわしくて混乱します。
参考:ロシアの国旗
ちなみにロシアの国旗も同じ3色を使いますが、順番は上から「白・青・赤」で、白をサンドイッチしていないのが特徴です。
とはいえやっぱり紛らわしいですね。
ついでに書くとイタリアとハンガリーとブルガリアの国旗が緑・白・赤の3色で構成されていて、同じようにややこしいことになっていました。もはや手に負えません。
※このロードレーサーフィギュアについては下の記事で紹介しています。よろしければあわせてお読みください。