1xで組んでいるグラベルロード用にSHIMANO Ultegra RXを導入しました。Ultegra RXと言ってもラインナップされているのはリアディレイラーのRD-RX805-GSとRD-RX805-GS(Di2)のみ。GS(ロングケージ)のみで、対応カセットはトップ11T, ロー28〜34Tという製品です。
これを買うに至った経緯は、少し長くなるのですが下の記事に書きました。
今のところ自分にちょうどいいのは11-32Tカセットである、という結論になりました(そしてULTEGRA CS-R8000 11-32を購入)。それに対応したクラッチ付きディレイラー、ということでUltegra RXに至りました。
11-32Tのカセットを選んだのは一言で言うと「激坂もなんとか登れて高速域は1段飛びの快適なクロスレシオ」にしたかったからです。
他のリアディレイラーとの比較
さて、今回導入したUltegra RXのRD-RX805-GSを他の近い立ち位置の製品と比べてみます。それが下の表。R8000は普通のアルテグラ。SSはショートケージ、GSはロングケージです。GRXの810/812は機械式でそれぞれショートとロング。815/817はDi2のショートとロングです。
製品名 | 公称重量 | トップ | ロー |
---|---|---|---|
Ultegra RX RD-RX800-GS | 248g | 11T | 28/34T |
Ultegra RD-R8000-SS | 200g | 11-14T | 25/30T |
Ultegra RD-R8000-GS | 210g | 11-12T | 28/34T |
GRX RD-RX810 | 251g | 11T | 30/34T |
GRX RD-RX812 | 264g | 11T | 40/42T |
GRX RD-RX815 (Di2) | 288g | 11T | 30/34T |
GRX RD-RX817 (Di2) | 322g | 11T | 40/42T |
11-32カセットを使いたいだけならノーマルアルテグラのロングケージ、RD-R8000-GSでも良い感じです。210gと軽量です。でもせっかくなのでクラッチ付きのものにしたい。するとUltegra RXかGRXか、になります。
その結果RD-RX805-GSとGRX RD-RX810のどちらにしようか悩むことになったのですが、GRXはまだ市場に出回っていません(そろそろかな?)。重量はUltegra RXと3g違い。あともし自分のグラベルバイクで11-28Tカセットを使いたくなった場合(それは十分にありうる。メインバイクになりそうだから)、RD-RX800-GSのほうが良いということになります。
というわけでとりあえず買ってしまいました。
Ultegra RD-RX805-GS
これは上から眺めたところ。
プーリーにはここ数年のシマノ製リアディレイラー同様、進行方向の指示があります。
装着した様子。横から見たところ。
斜め後ろから。撮影時は仮組みだったのでシフトワイヤーはちょっと伸びすぎです。このあと1cmほどカットしました。
さて、乗ってみた感じはどうか。カーボンロードで使っているノーマルアルテグラのリアディレイラー、RD-R8000-SSと比べてどうなのか…
違いなんかわかるわけないだろ!
というのが結論です(汗)。だってクラッチが付いているだけで普通に素晴らしいアルテグラのディレイラーなんだもの。それ以上語ることなんかありません!
カセットはCS-R8000 11-32にしてみた
ちなみにカセットもアルテグラの11-32にしましたが、やはり路面が良いところでのクロスレシオは快適です。良いところはそれくらいしかわかりません。でもそれで必要十分。MTB用の巨大なカセットスプロケットは面白かったけれど、自分が乗る場所ではオーバースペックだった…
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個人的にはこのあたりが良い落とし所でした。
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余談:カセットスプロケットはトップグレードでないほうが良い?
余談ですが、デュラエースグレードのカセットスプロケットでの不具合というか、耐久性の相対的な低さについて目にすることが多くなりました。CBNでもそういうレビューをたまに見かけますし、海外メディアを眺めていても「カセットはアルテグラのほうがいい」という意見をよく目にします。
私自身はデュラエースのカセットを長期間使ったことはないので判断できませんが、トップグレードの要件である軽量さを満たすためにギリギリの設計になっていることは間違いないでしょうから、軽量さよりも高い耐久性を求めている人はもしかしたらアルテグラのほうが良いのかもしれません(105でも良いと思う)。
同様にSRAMのトップグレードのカセットは歯が欠けやすい、という意見は海外メディアでよく目にします。もっとも、乗る頻度が少なければ最軽量のカセットで楽しむ、という選択肢は十分にありかもしれません。