フランスの老舗ブランド・Zéfal(ゼファール)のボトルケージ「Pulse A2」の紹介記事です。当ブログ読者の方が最近Amazonでよく買われており、隠れ名品の予感がしたので試してみることにしました。Pulse A2は全部で7色あり、私が買ったのはおとなしめのブラック。しかしこれが人気色で、入手までやや時間がかかりました。
素材はカーボンではなくプラスチック。使いはじめたばかりなので耐久性については評価しません。では早速詳細を見ていきましょう。
▼ ゼファール製品で目立ったものをざっと紹介した記事もあるので、そちらも後で是非チェックしてみて下さい。
確かに高いホールド力
Pulse A2は「ホールド力の高さが際立っている」という評価が多いです。確かに使ってみると、悪路でもボトルが吹っ飛ぶ感じはありません。ボトルの抜き差しも個人的には「ほど良い抵抗感」がある程度で、内径がギュウギュウに狭いという感じはしません。しかし人によって意見は異なり、ボトルとの相性が悪いと抜きにくいという声もamazonレビューでは見られます。
なお500mlのペットボトルは使えません。サイクルボトル用です。
ホールド力の高さの秘密はケージ終端にあるこのラバーパーツです。ボトルを差し込むとこのように密着するのですが…
ボトルを抜こうとすると上部のフックとの間に角度が出て、摩擦で抜けにくくなるのがラバーの動きからわかります。しかしキツキツなわけではなく、絶妙な力加減で抜き差しできます(私が使っている複数の普通のボトルでは問題なし。しかしCAMELBAK ボディウムチルでは硬すぎるという話も。使うボトルによって印象は変るようです)。
軽くて安い
公称重量は26gで、筆者の個体も実測で26gとピッタリ同じ。ボルトは付属していません。実売価格は1100〜1300円台と幅があり、人気色ほど若干高いかもしれません。軽いわりにかなり安く、お買い得感があります。シンプルですがチープな感じもしません。
ちなみにゼファールはフランスで生産可能なものはなるべくフランスで生産しようとしており、このボトルケージもフランス製です(バッグ類には中国製もあります)。
気軽に使える軽量なボトルケージ
性能と重量を考えるとやはり値段に見合った価値のある、良いボトルケージであると思います。これより軽量な10g台後半のカーボン製ボトルケージになると高価で、輪行などで扱いに気を使ってしまいますが、この価格なら万一割れてしまってもまぁ仕方ないかと納得できそうな感じではあります。
海外の方のレビューではMTBで数回トレイルを走ったら割れたという報告もあります。プラ製としてはかなり軽量な部類なので、耐久性に過剰な期待はしないほうが良いでしょう。サスペンションが必要になるような悪路ではさすがに厳しいのかもしれません。大きい衝撃が加わってもボトルを外に逃さないこととトレードオフでしょう。
デザインは、私感ではウルトラモダンというわけではなく程良くクラシカルな雰囲気が残っているように見え、カーボンバイクもスチールバイクも、どちらにも合わせやすい気がします(このテイストは最近のゼファール製品全般に言えるかもしれません)。
ゼファールには他にもサイドからのボトルの抜き差しができる「WiiZ」や超軽量な「Pulse L2」(公称18g)も人気なので、興味を持たれた方は是非あわせてチェックしてみて下さい(Amazonで入手可能なゼファールのボトルケージ一覧)。
▼ ペットボトル対応のボトルケージで良いものはないものか… という方は是非下の記事をどうぞ。私はゼファールの「クラシックボトルケージ」(ペットボトル・サイクルボトル両対応)も愛用しています。