サイクリング

しまなみ海道の絶景スポットに行くには、激坂を登るしかないの?

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青い空と青い海に囲まれた瀬戸内の島々を舞台に、「青春の謳歌」が今、始まる。颯爽登場!銀河醜中年、nadokazuです。

というわけで、今日の駄文はこちら!

しまなみ海道の絶景スポットに行くには、激坂を登るしかないの?

しまなみ海道の景観は最高!でも…。

瀬戸内の青い海に、島々が浮かぶ。しまなみ海道を走っていると、めくるめく綺羅星!のような風景に心を動かされまくります。なにしろ走行中に目に入ってくるのが、関東のどこを走っても見ることができないであろう絶景に次ぐ絶景。

しまなみ海道の景観

特に海沿いのルートを走っていると、自転車で走っているのか景色を眺めているのか、脳内で判別できなくなって語彙力を失いまくります。しまなみ、マジ最高すぎです。「サイクリストの聖地」を、もういくらでも自称してください。

こんなふうに気持ちよく、しかも通行料無料で走れる。その背景にあるのは、関係各位様/各社様の多大なるご尽力。ちなみに写真のセーフティマット1枚あたりの協賛金は、30万円から。設置枠数が複数になると、実に「240万円以上」が契約条件です。スポンサー企業の皆様方には、脚を向けて寝られません。

しまなみ海道のセーフティマット

参考 広島県「【しまなみ海道サイクリングロード】セーフティーマット設置協賛企業の募集について」
参考 スポーツ庁「しまなみ海道自転車道利用促進協議会」

そうなると、せめて宣言も措置要請も出ていないタイミングを見計らって、現地で可能な限りのお金を落としたい…。ということで、現地でしか販売していない限定ジャージを購入するのは、決して個人の物欲を満たすだけの行為ではないのです…よ?(尚、買ったその日に一般通販が開始され、嫁様への言い訳が成立しなくなった模様)

しまなみ海道限定サイクルジャージ

それはさておき、しまなみ海道は「ブルーラインに沿ってメインルートを走るだけで、最高レベルの自転車体験ができる」場所です。これはもう、絶対に間違いありません。

なんですが、あれだけの絶景を楽しんだというのに「もっと…もっとだ…」と思ってしまう自分がいることを否定できません。

そう。人間の欲望は、尽きることがないのです。これが!これが!俺が身を捨てて守ろうとした人間の正体か!

しまなみ海道の絶景スポット、とりあえず8選。

絶景続きのルートをサイクリングしているのに、さらなる絶景を欲する。普通なら、即座に門前払いを喰らうところでしょう。それなのに、しまなみ海道だと事情が変わります。だって、すぐそこにあるんですもん。さらなる絶景。

しまなみ海道の絶景スポット

それはメインルートを外れたところにある、島々に点在する展望スポットからの風景。ただでさえグッとくる景観なのに、広大な視界のもとで島々を上から見下ろせてしまう。しまなみの展望スポットからの眺めは、もはや「コレを絶景と言わずして、なにを絶景というのか!」という説得力に満ち満ちています。

だからと言って、「じゃあ、行く!」と即断するわけにはいきません。なぜなら、ほぼすべての展望スポットは「山の上」にあるからです。

さらなる絶景を求めると、地獄のヒルクライムがご来場の皆様全員にもれなく強制プレゼント。距離こそ短かめではあるものの、実にえげつない斜度を誇る坂(回避不可)たちが貧脚の大腿四頭筋ほか各種筋繊維を破壊すべく手ぐすね引いて待ち構えています。

絶望的な事実を目の当たりにして、ガクガクと震える自分に提示された選択肢は2つ。坂を登って絶景を楽しむか、坂を登らずに諦めるか。

前者を選べば、激坂に脚を破壊されます。かといって後者を選べば、後悔と慚愧の涙で精神が破壊されてしまう。どちらを選んでも、結局は再起不能。それなら、せめて絶景を観て爆散するほうを選ぶしかない。怖い時こそ立ち向かえ!そうだよな!じいちゃん!

というわけで、坂嫌いが耐え難きを耐え忍び難きを忍んで登坂した結果を、雑に並べます。

「8選」としていますが、8カ所を厳選したわけではなく、「登坂力の都合でそこしか行けなかった」という事情であることを平にご了承ください…。もう無理…やっぱり坂は…無理…(トラウマになった模様)。

高見山展望台/向島

高見山は標高283mで、山頂からの展望は四方に開け、四国山脈を望み、瀬戸内海に浮かぶ島々を一望することができる「国立公園」です。

一般社団法人広島県観光連盟/国立公園高見山より引用

Stravaのセグメント情報による坂スペック 1.97km/169m/7.9%
眺望可能な方向 東~南~西(北方向は建物あり)
お手洗い あり

高見山展望台に至るまでの坂スペック(Stravaのセグメント情報による)は、距離1.97km/斜度7.9%となっています。「は?そんな程度?」とか、思わず舐めたことを感じそうな数値。ところがどっこい、実はセグメント開始地点に到達するまでに結構な坂をクリアしなければならないのです。

高見山展望台/向島

そして本格的に登り始めたら、斜度10%越えのキッツイ区間がずっと続く箇所がシレっと登場。これブロンプトンで来ていたら、押し歩き間違いなしですね。

特に最後の最後、山頂への最終アプローチはもはや絶望するしかない斜度。垂直みたいだろ。壁じゃないんだぜ、これ。

高見山展望台/向島

朝から絶命寸前になって、ようやく高見山の山頂に設置された高見山展望台に到着。南向き(尾道方向を背にして、海側)に視界が大きく開けていますが、自分が行ったとき(午前9時頃)は東向きが完全に逆光でした。君の銀河は、もう輝いている!

高見山展望台/向島

しかしながら、西向きはバッチリ順光。因島方向が、非常にイイ感じに見えました。

高見山展望台/向島

海に向かって視界が広がる2階建ての展望台と、西向きの展望デッキがありますが、どちらも木々に遮られることがなく素晴らしい見晴らしです。

高見山展望台/向島

そういえばGoogleで見てみると、2月頃の山頂看板写真には感染対策の徹底を周知する立て看板が写っているのですが、自分が4月初旬に行ったときには見当たりませんでした。

高見山展望台/向島

坂のツラさ:★★★★☆
展望のよさ:★★★★☆

金尾展望台跡/向島

高見山の山頂から下る途中に、海側の斜面に立っている展望台…の跡。なんだか廃墟っぽいものがあるなぁ、と思って行ってみたらやっぱり廃墟でした。

Stravaのセグメント情報による坂スペック 高見山と同じ
眺望可能な方向 南(外観からの推測)
お手洗い 無いです

高見山の山頂から下る途中にあるので、高見山に登ってしまいさえすれば、登坂の必要はありません。

金尾展望台跡/向島

正面(南向き)の眺めは悪くなさそうですが、東西方向は木に覆われています。高見山展望台以上の眺望は、どうみても期待できそうに無いです。

また廃墟な展望台の脇には、ゴンドラ乗り場の廃墟も併設されていました。

金尾展望台跡/向島

立ち入りが制限されている様子はありませんが、(安全性の確保を含め)整備されている様子も皆無。倒壊の危険もあるでしょうし「廃墟大好き!こういうの大好物!!」という方を含め、リスクを取って立ち寄るだけの理由はないように思えます。

坂のツラさ:★★★★☆(高見山展望台と同じ)
展望のよさ:★☆☆☆☆(推測)

看板コーナー(勝手に命名)/向島

高見山の山頂に向かう行程の終盤にある、看板が設置されたヘアピンカーブです。

Stravaのセグメント情報による坂スペック 高見山と同じ
眺望可能な方向 気多…じゃなくて北
お手洗い 無いです

ここも、高見山山頂への登坂中にある絶景スポットです。風景に見とれて脚を付いてしまうと、そこで敗北が確定。もう一度坂を下りて登坂をやり直し(シャカリキルール適用)になるので、自分はダウンヒル時に寄りました。

展望台でもなんでもない、ただの道端。とはいうものの、視界を遮る木々が少なく、島の反対側、さらにその先にある尾道の街並みまで一気に見晴らせます。85ミリで撮って思いっきりトリミングすると、下の画像のような感じ。超望遠レンズを持って夜に行ってみたりすると、面白い画が撮れそう。

看板コーナー(勝手に命名)/向島

昭和な雰囲気を醸し出す、この看板が目印。確かに尾道の眺望はすばらしいですね。

看板コーナー(勝手に命名)/向島

坂のツラさ:★★★★☆(高見山展望台と同じ)
展望のよさ:★★★☆☆(見晴らせるけど一方向限定)

白滝フラワーライン展望台/因島

因島大橋から白滝山へ向かう途中に設置されている、駐車場を備えた展望台です。

Stravaの距離/高度情報による坂スペック 1.4km/105m/7.5%
眺望可能な方向 北西(東方向は木に遮られるので、因島大橋はちょっとしか見えません)
お手洗い 無いです

白滝山の展望台を目指すには、因島大橋を渡り終えた直後、白滝山方向にハンドルを切ることになります。そしてブルーラインから逸れた直後、全身を後悔の念が貫きます。そう、キッツイ登坂がその瞬間に開始されるからです。

楽しい楽しい、しまなみサイクリング。その途中なのに、絶望と呪詛の言葉を吐きながら登坂すること約1.4km。道路右手に、展望台と駐車場が見えてきます。

階段もあるので、自転車を降りますが、これは決して「脚付き」じゃないですからね!

白滝フラワーライン展望台/因島

展望台からの眺めは、こんな感じ。目の前が決して大きく開けているわけではありませんが、造船所の様子や海の向こうの糸崎~三原の街並みがバッチリ見られます。

白滝フラワーライン展望台/因島

屋根のある東屋にはベンチつきのテーブルも設置されていて、景色を眺めながら気持ちよく休憩が可能です。

坂のツラさ:★★★★☆(まだ先がある…という絶望)
展望のよさ:★★★☆☆(見晴らせるけど一方向限定)

重岩石鎚大権現/因島

「江戸時代末期に真言宗石鎚派により石鎚講が教勢を備後地区に広めた頃観講された(現地看板の記載による)」、信仰を集める大岩。ひと言で申し上げると、でっかい岩です。以上!

Stravaの距離/高度情報による坂スペック 1.8km/127m/7%(フラワーライン展望台からは0.4km/22m/5.5%)
眺望可能な方向 南東
お手洗い 無いです

フラワーライン展望台を後にして、泣く泣く登坂を再開。100mですら果てしなく長い、という現実に絶望を深めながら進んでいると、階段の上に設置された鳥居。そして、案内看板が目に入ります。

一体何だろう、と吸い寄せられるように自転車を停めました。斜度キツ目の階段を登った先にあったのは、まさに大岩。

重岩石鎚大権現/因島

眺望については一切期待せず行ったのですが、そこそこの景観が楽しめました。

重岩石鎚大権現/因島

木々に遮られ気味なので、視界的には一方向のみ。岩の上に登ったりすれば、もう少し広く見渡せそうですが、高所恐怖症には無ー理ー!!!

坂のツラさ:★★★★☆(階段…つら…)
展望のよさ:★★☆☆☆(一方向限定で、木々に遮られる)

白滝山展望台/因島

さまざまな姿態と表情をもつ大小約700体の石仏がところ狭しと並んでいる。因島随一の好ロケーションを誇り、瀬戸内海に浮かぶ島々と因島大橋が眺められる。白滝山は「白滝の山に登れば眼路広し、島あれば海、海あれば島」と歌人吉井勇をして讃嘆せしめた絶景の地で、瀬戸内海国立公園に指定されています。

一般社団法人広島県観光連盟/白滝山と五百羅漢より引用。

Stravaのセグメント情報による坂スペック 2.52km/138m/5.2%(重岩石鎚大権現からは0.8km/14m/1.75%)
眺望可能な方向 東西南北すべて
お手洗い あります・売店もあります

因島大橋から白滝山までの坂スペックは、斜度5.2%。思いのほか、キツくない数値になっています。待てあわてるな、これは孔明の罠だ。

重岩石鎚大権現の先にひとつめのピークがあって、そこからしばらくはダウンヒル。距離が伸びて斜度が欺瞞されるだけでなく、苦しみ抜いてようやく獲得した位置エネルギーをあっさりとドブに捨てさせられてしまいます。

そして2回目の登坂が開始されると、山の中にラウンドアバウトが唐突に登場しますが、この先から「ほんとうの地獄」が始まるのです…!

白滝山展望台/因島

Stravaのセグメント情報による斜度は、実に「12.6%」という容赦のなさ。瞬く間に心拍は限界値に達し、ジグザク走行で僅かに斜度を緩めながら、転倒ギリギリのスピードで停止寸前のペダルを回し続けます。ツラくない坂はありませんが、ここの激烈なキツさは、もうレベルが違う。新たなトラウマとして、負の記憶が魂に深く深く刻み込まれました。

帰路、この道を若い男女が瀕死の形相で自転車(レンタサイクルのESCAPE)を押して登っていましたが、普段自転車に乗っていない方には相当な辛さだと思います。合掌。

切り立った山の山頂部分、つまり「絶景が約束された場所」に立つ白滝山展望台。視界は360度クリアで、どこにも遮られる方角がありません。なのでフェリーで海から見ても、展望台の様子がバッチリわかります。

白滝山展望台/因島

眼下には因島とそれを取り巻く島々の風景が広がり、もうどっちを向いても絶景。

白滝山展望台/因島

展望台としてバッチリ過ぎる立地ゆえに、その上に立つと「四方すべてが断崖絶壁の場所に立たされている感」が極まります。高所恐怖症の自分には、キツいにもほどがあるシチュエーションでした。しまなみ海道に、まさか橋の上よりも恐怖を感じる場所があったとは…。

実に見応えのある風景が広がっていたにもかかわらず、ガクブルしながら手短に写真を撮って退散。無念にも、ほどがありすぎです。

白滝山展望台/因島

あと、ここは展望台からの風景はもちろんなのですが、並んだ何体もの羅漢像が圧巻。かなりの見応えで、この羅漢像だけでも見に来る価値がある!と思えてしまいます。

白滝山展望台/因島

重機も内燃機関も無い時代に、こんな場所にこれだけの建造物を作ってしまう昔の人のエネルギーは一体どこから湧いてきたのでしょう?

白滝山展望台/因島

白滝山の駐輪場から展望台までは、急な階段をガッツリ登る必要があります。特に下るときがヒヤヒヤもので、SPD-SLのシューズで行くのは激しくおすすめできません。

白滝山展望台/因島

坂のツラさ:★★★★★(激坂を超えても、階段が待っている…つら…)
展望のよさ:★★★★★(素晴らしい360度ビュー!)

カレイ山展望公園/大島

標高232mのカレイ山山頂にあり村上水軍の面影を残した展望台からは、伯方・大島大橋、能島城跡、鵜島、瀬戸内海の早潮を一望でき、自然の変化に富んだ美しい風光おだやかな環境に恵まれた瀬戸内海が見渡せます。

公益社団法人今治地方観光協会/カレイ山展望台より引用。

Stravaのセグメント情報による坂スペック 2.56km/193m/7.5%
眺望可能な方向 北西~北~東(展望台からの視界は360度ですが、南方向は山と木々に眺望を塞がれがち)
お手洗い あります

伯方・大島大橋を降りた辺りから、カレイ山展望公園までの坂については、他の展望台に向かう坂に比べると、「比較的」ではありますが難易度が一段階低めです(キツくないとは言ってない)。

なんですが、この坂のなにより許しがたいところが、ルートの途中にゲートがあって「ようやく着いたー!」と思わせて油断させるところ。

カレイ山展望公園/大島

こんなゲートがあったら、これでゴールだ!って絶対に思いますよね? 安堵して気を抜きますよね? それなのに!!! 実はその先にも、きっちり長くて斜度もキッツイ坂が用意されているんですよ!イッツァ・ピーンチ…。

このゲートを設置された方に、他意は無いのでしょう。ですが、世の中にはそれが許されるシチュエーションと、そうでないシチュエーションがあるんです! 完全に油断しきったところで立て続けに激坂攻撃を受けて、脚とともに精神がガラガラと音を立てて崩壊します。

悲しみと怒りに疲労が重なって、ボロボロの状態で辿り着いたカレイ山展望公園。そこは大島の伯方島側にある「カレイ山」の山頂に設置された、キャンプ場と展望台のある公園です。

大島と言えば、亀老山展望台の知名度が高めですが、こちらも負けず劣らずの絶景が広がります。

カレイ山展望公園/大島

伯方・大島大橋を見下ろす位置にあって、特に北方向は伯方島・多々羅大橋・生口島までを一望。登坂の苦労が、一気に報われます。木に一部を遮られますが、ほぼ全周にわかっての視界が広がり、スルーしてしまうにはもったいない場所だと言えるでしょう。

カレイ山展望公園/大島

坂のツラさ:★★★★☆(看板にだまし討ちされる)
展望のよさ:★★★★☆(ほぼ360度ビュー!)

亀老山展望公園/大島

標高307.8mの亀老山展望公園は、大島の南端に位置し、瀬戸内海国立公園に指定されています。隈研吾氏による設計として知られるパノラマ展望台ブリッジからは、世界初三連吊橋「来島海峡大橋」と日本三大急潮のひとつ「来島海峡」の潮流、晴れた日には西日本最高峰「石鎚山」を眺める事ができます。

今治市/亀老山展望公園より引用。

Stravaのセグメント情報による坂スペック 2.73km/232m/8.5%
眺望可能な方向 東西南北すべて
お手洗い あります

来島海峡大橋を眼下におさめる絶景にたどり着くには、2.73km/232m/8.5%の登坂が求められます。ただ、これもご多分に漏れず、8.5%は数字の罠。実際は10%超が延々と続く、まさに「生き地獄」と言える登りが果てしなく続きます。

亀老山展望公園/大島

余りの斜度に脳内の斜度計がバグって、9%ぐらいでも「あ、斜度が緩くなった!」とか感じてしまうほどです。白滝山の登坂同様に、ツラさトラウマ級。この登りのキツさは、しまなみ海道でもトップクラスに位置することは間違いありません。ですが、ゴールにはその苦痛に見合うだけの景観が用意されています。

亀老山展望公園/大島

展望台からは360度全周の視界が広がりますが、特に西向きの絶景ぶりが凄まじいです。来島海峡大橋の向こうに夕陽が沈んでいく様子は、感動を通り越して神々しさすら感じさせます。まさに、しまなみ海道随一の絶景鑑賞ポイントと呼ぶにふさわしい場所ではないでしょうか。

亀老山展望公園/大島

展望台としての設備や規模も、ほかのどの展望台よりも明らかに上。かかってる予算が段違いであることが、素人にだってわかります。

亀老山展望公園/大島

斜度に敗北して押し歩きになろうが、次の日に全身筋肉痛に苦しもうが、行かないのはもったいなさ過ぎです。やりたい事とやるべき事が一致する時、世界の声が聞こえるってのはこういう事かい!

坂のツラさ:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(最…こ…う…)
展望のよさ:★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★(最っ高!!!)

番外:高根島灯台/高根島

明治27年5月15日に初点灯した当時の状態を良く残している石造りの灯台で、「日本の灯台50選」にも選ばれました。
灯台からは三原の筆影山や因島、大三島など大パノラマを眺めることができます。

一般社団法人尾道観光協会/「名所・史跡 |高根島灯台」より引用。

Stravaのセグメント情報による坂スペック セグメントが無いので記載が難しいです…
眺望可能な方向 北~北西
お手洗い 駐車場にあった…はず

山の上の展望台ではないので、坂はあっても控え目(あくまでも山の上に向かうのに比べて、ですが)。生口島の瀬戸田(「しおまち商店街」があるところ)から、黄色いカラーリングが印象的な高根大橋を渡り、島の中腹部まで登坂が続きます。

番外:高根島灯台/高根島

島の反対側に抜けるトンネルを超えると、本当にここで大丈夫だよな…と不安になるレベルの細い道に入ります。動物よけのセンサーが反応して警報音が響き渡る中を走り抜け、Googleストリートビューどころかマップにすら記載がない場所の駐車スペースに到着。さらに徒歩での登坂を経て、ようやく灯台に辿り着きます。

番外:高根島灯台/高根島

尾道観光協会のサイトに記載された「三原の筆影山や因島、大三島など大パノラマ」に胸を膨らませながら、相当な登坂を強いられる覚悟で訪れたのですが、視界に入ってきたのは、こんな風景。

番外:高根島灯台/高根島

筆影山…は見えているのか、かなり微妙。大三島だって木々に阻まれて、視界に収められるのは、かなり僅かな印象。因島に至っては、そもそも高根島を挟んだ逆側の対岸にあるので影も形も見えません。少なくとも、これは「大パノラマ」では絶対にない…よね?

坂のツラさ:★★☆☆☆(そこまでキツイ感じは無いです)
展望のよさ:★☆☆☆☆(いい景色ではあるんですが、展望ドーン!という感じでは無いです)

1日でどれだけ回れそう?

自分は7時45分頃に尾道を出発して、高見山⇒白滝山⇒ゆめしま海道⇒亀老山というルートで回った(カレイ山展望公園は翌日)のですが、亀老山に到着したのは17時50分頃。ゆめしま海道に立ち寄って、結構な時間を使ったので、それがなければカレイ山展望公園に登坂しても「亀老山で夕陽を見る」というタイミングには間に合ったと思われます。

しまなみ海道

ただ、それだと「展望スポットだけを巡って途中は走り去るだけ」みたいなサイクリングになっちゃうと思うので、そこは考えどころ。やっぱり「前泊+一泊二日」ぐらいのプランを組んだ方が、滞在中の心の余裕が違いますよね。

行けなかった場所、誰か行ってきて!

時間と費用と脚力的な事情で全てをチェックできませんでしたが、ほかにも良さげな場所はいっぱいあります。イカレタ…じゃなくて行かれた方、いらっしゃったらTwitterやCBNレビューに写真バンバンアップしてください!主に私のために!!

<次にしまなみに行ったら、この辺をぜひチェックしたいリスト>

まとめ

登坂力の不足ゆえに数は少ないですが、しまなみの絶景ポイントを回ってきました。そのなかで個人的に気に入りまくったのが、白滝山展望台。眺望はもちろん、ズラリ並んだ羅漢像が圧巻です。これは見る価値ありだと、自信を持って断言できます。

そしてやっぱり、設備・景観、その他すべてにおいて亀老山展望台が圧倒的ナンバーワン。登坂は本当にキツイですが、苦労した何倍ものリターンが間違いなくあります。

しまなみ海道の絶景スポット

初めて行く方も、何度も行ってる方も、しまなみ海道を訪れたなら、亀老山展望台にはぜひ行くべきです。登坂が厳しそうなら自転車を置いて、そこだけタクシーを使う手だってあります。もうここは無礼を承知で、あえて命令形を使わせていただきます。行きなさい!亀老山展望台に!誰かのためじゃない、あなた自身の願いのために!!!

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

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