サイクリング

紫陽花シーズンの鎌倉で、サイクリングを楽しむ秘訣!…って、そんなのあるの?

CBN BlogはAmazonアソシエイトとして適格販売により紹介料を得て、良質なコンテンツの作成とサイト運営のために役立てています。当サイト内のリンク経由で Amazonにてお買い物 していただくと、大変助かります。いつもご支援ありがとうございます

このまま道が真っ直ぐでも、曲がりくねっていても、誰にも追いつけない。自転車は街を駆け出す前に力尽きる、へっぽこ自転車乗りnadokazuです。

花は舞い散る 今 向かうべき方向から 強風が吹いてる…(号泣)

というわけで、本日の駄文はこちら!

紫陽花シーズンの鎌倉で、サイクリングを楽しむ秘訣!…って、そんなのあるの?

紫陽花シーズンの鎌倉は、お得!

武家文化が育んだ独自の文化に、その後の漁村・農村としての素朴な風土、さらに後の文化人たちが形作ったハイカラな雰囲気など、激動の歴史の中で様々な文化が融合してきたユニークな町・鎌倉。

鎌倉市観光協会「鎌倉ってどんな街?」より引用

古の神社仏閣があちこちに点在し、山と海を共に抱く街、神奈川県鎌倉市。世界的な知名度を持つ、国内でも有数の観光地のひとつです。ハイペースで新陳代謝し続けていて、訪れるたびに新しい発見がある。「休日、行き先に迷ったら鎌倉!」というのが、自分と嫁様との定番です。

鎌倉の紫陽花

さてさて、そんな鎌倉のベストシーズンは、春でも秋でも冬でもなく「初夏」(n=1)。なぜなら古都の風情といっしょに、紫陽花が咲き乱れる様子も楽しめるから。一度でダブルのお楽しみを手にできて、何もしないのに楽しさが倍付けになります。

紫陽花の季節こそ、「鎌倉を最もお得に楽しめる季節」と言えるでしょう。たぶん。

自転車で「走ること」は楽しめない。

それじゃあ、鎌倉サイクリング計画を立てましょう!

…と、声高らかに叫びたいところなのですが、鎌倉って「自転車で走って楽しい街」では決してありません。入り組んだ細い道、たくさんのクルマと観光客。自転車で「走ること」を楽しむには、ネガ過ぎる環境が整いすぎています。

鎌倉の渋滞

ただし!それはあくまで「走って楽しむ」ことを目的にした場合だけ。鎌倉の各地に点在するイイ感じのスポットを巡るのに、自転車の機動力は最強の武器になります。それを活用しない、という手はありませんよね。だって、自転車乗りなんだから。

そうなると、ガチガチのロードスタイルは、どちらかというと不向き。ここはやはり、サクッと輪行できて小回りが効く「小径折り畳み自転車」の出番でしょう。おりたたぶ出動!

紫陽花の名所が、自転車フレンドリーとは限らない。

鎌倉市観光協会さんによる「公式ガイド」には、紫陽花の名所として18カ所が紹介されています。

けれど駐輪場が用意されているのは、そのうちわずか3カ所に過ぎません(素人による雑な調査結果)。鎌倉に点在する紫陽花の名所って、実はあまり自転車フレンドリーではないのかも。

ちなみに、駐輪場が用意されているのは、「明月院」「長谷寺」「御霊神社」。どれも「おりたたぶ」の鎌倉回(4巻収録予定)に、登場している場所ですね。

明月院のある北鎌倉エリアと長谷寺/御霊神社のある長谷エリアは、歩いて移動するには厳しい距離。公共交通機関+徒歩だと、見て回る時間を含めると少なく見積もっても半日がかりでしょう。その点、自転車なら全部を回っても残り時間にお釣りが来るし、現地での移動中も「楽しいサイクリングの時間」でしかありません。

鎌倉紫陽花サイクリングは、まずこの3カ所を巡るのが、基本の楽しみ方だと考えます。

駐輪場のある紫陽花名所①【明月院】

別名「あじさい寺」というだけあって、境内はもう紫陽花だらけ。シーズンになると、まさに「紫陽花の大噴火」(©おりたたぶ)という状態になります。この写真の階段も人で埋まりますが、このときは階段手前にいた知らない人同士で示し合わせて、人がいなくなるのを待ちました。

明月院の紫陽花

あと明月院と言えば、円形の窓(「悟りの窓」)も有名。ほかにも枯山水庭園をはじめ、見どころが盛りだくさんです。

明月院の円形の窓(「悟りの窓」)

明月院の駐輪場はこんな感じ。地球ロックは難しそうです。

明月院の駐輪場

駐輪場のある紫陽花名所②【長谷寺】

明月院に負けず劣らず、紫陽花の名所として知られている場所。「あじさい路」は一面に紫陽花が植えられた山の斜面を上る鑑賞路で、まさに「紫陽花の暴力」(©おりたたぶ)。

長谷寺

紫陽花シーズンの混み具合は相当なものなので個人的には避けまくっている場所だったりしますが、「有名どころを抑えておく」ということなら、長谷寺を外すわけにはいかないでしょう。

長谷寺の紫陽花

混雑に耐えただけの見応えがあることは、間違いありません。

駐輪場のある紫陽花名所③【御霊神社】

踏切の向こうに境内がある御霊神社は、「南鎌倉高校女子自転車部」「おりたたぶ」2つの自転車マンガに登場しています。

御霊神社

紫陽花と江ノ電を組み合わせた写真がお手軽に撮れてしまうので、シーズンになると線路脇はカメラを抱えた観光客でどったんばったん大騒ぎ。

御霊神社

そんな御霊神社には、なんとサイクルラックが設置されています。自転車を抱えて階段と踏切を渡った先になりますが、これはありがたい!

御霊神社のサイクルラック

ちなみに御霊神社の境内は撮影禁止なので、鳥居の向こう側の写真はありません。

人混みを避けて楽しむには?

世界的に著名な観光地で、しかもベストシーズン。ということは、それはもう大混雑になるであろうことが、容易に想像できます。

たとえばコロナ以前の休日、紫陽花シーズンの長谷寺で1時間どころじゃない入場待ちが発生していて、鑑賞を諦めた経験も一度や二度ではありません。また明月院もかなりの混雑で、紫陽花を楽しむどころじゃなかったりもしました。

今は無くなってしまった、とある紫陽花スポットはこの阿鼻叫喚具合。

鎌倉の紫陽花スポット

現時点ではどうか、という部分はさすがに不明瞭ですが(市井の素人に、そんなデータソースは無いっす)、いずれにしても混雑を避けるなら「平日に行く」しかないように思えます。でもまぁ、平日休みをゲットするためのハードルは、果てしなく高いです…(号泣)。

個人的には、こんなスタイルをオススメしたい。

そんなわけで個人的にオススメしたいのが、「有名どころを、キレイさっぱり諦める」という作戦。あ、もちろん有名どころを諦めても、紫陽花鑑賞は諦めませんよ!

前項でご紹介したような「紫陽花の名所」に行かなくたって、鎌倉での紫陽花サイクリングはしっかり楽しめる。これは間違いありません。

というのも、鎌倉って中心部をホンの少し外れるだけで、あちこちに紫陽花が勝手に咲いていたり、住人の皆さんが整備されていたりする紫陽花スポットが点在しています。

鎌倉の紫陽花スポット

なので、「表通りじゃない道を、目的地を決めず、下調べも無しで気ままに走って、紫陽花スポットや良い感じのお店を探し出す」という楽しみ方が全然可能。というか、むしろコレがいちばん面白い鎌倉紫陽花サイクリングのスタイルなんじゃないか、とさえ思っています。

鎌倉の紫陽花スポット

完全ノープランはちょっと厳しいと感じるなら、道路脇にある神社仏閣への案内看板を適当に見繕って「この神社に行ってみる」ということだけ決めて、看板頼りで進んでみればOK。あわてず急がず、周りの様子を楽しみながらゆるゆる走っていると、思いがけない風景との出会いがあるかも。道に迷ったり、激坂の先が行き止まりで涙するのもまた一興です。

「有名どころをキッチリ抑える」だけじゃない。名所を巡らず、見つけ出す。鎌倉紫陽花サイクリングは、そんなスタイルでも存分に楽しめます。

輪行してどの駅からスタートする?

鎌倉のいちばん最寄りの駅は、もちろんJR鎌倉駅。なんですがスタート地点としては、あまりおすすめできません。休日の観光客でごった返しているところに、自転車を抱えて突撃することになるからです。

そもそも自転車なんだから、わざわざ混んだ最寄り駅よりも空いてる周辺駅から出発した方が全然楽しいしルートの幅も広がりますよね。

スタート駅候補①JR大船駅

東海道線(湘南新宿ライン)や京浜東北・根岸線でアプローチして、北鎌倉・鎌倉駅に向かうためには横須賀線に乗り換える必要があります。乗り換えには別のホームへの移動が必要になるので、階段の上り下りが必須。

鎌倉エリアの駅(北鎌倉/鎌倉)までは、1〜2駅だけ。それなら大船駅で降りてしまって、乗り換えのための自転車運搬負荷を減らす方が賢い選択です。たぶん。

それに大船駅からなら

  • 北鎌倉駅〜鎌倉駅方面を目指す
  • モノレールに沿って走って江ノ島方面を目指す
  • 鎌倉山でヒルクライムする

などのルートが選び放題です。まぁ、北鎌倉以外は、どの目的地を選んでも登坂があるんですけどね。

スタート駅候補②JR北鎌倉駅

横須賀線への乗り換えなしでアプローチできるなら、北鎌倉駅がオススメ。理由は2つ。まずは、目的地の鎌倉エリアが間近(というか、すでに目的地エリア内)だから。そして2つめが、下りホームの鎌倉側に出口(東口)が設置されているからです。

JR北鎌倉駅

先頭車両付近に乗っていれば、のぼり階段なし&最小限の移動距離だけで改札から出ることが可能。圧倒的と言える、ラクチン具合です。ただし!降車客は集中するので、ホームの隅で邪魔にならないよう待機して、最後に駅から出るようにするなどの工夫は必要。それと降りてすぐの場所では輪行解除しにくいので、人気のないところまで移動する必要はあります。

そうそう、先頭車両ではなく最後尾車両に乗ってしまうと、ホームの端から端まで自転車を抱えて歩く羽目になるので、そのときは諦めて鎌倉駅まで行っちゃってください。

北鎌倉駅の東口改札は、ICのみ対応。切符派の方はあきらめて西口に向かうことになりますが、それでも路線橋の上り下りはない(踏切で横断)ので自転車運搬負荷は相当に低いです。

スタート駅候補③JR藤沢駅

鎌倉エリアからは少し離れますが、自転車移動ならちっとも無理のない距離。江ノ電に沿って江ノ島方面エリアに向かったり、県道32号線で長谷方面に向かったりするルーティングが可能です。

スタート駅候補④京急新逗子駅…じゃなくて逗子・葉山駅

こっちも鎌倉から離れてしまいますが、ホームから改札までの移動がほぼ平坦で輪行移動負荷の低減が可能。鎌倉までは国道134号線、いわゆる湘南道路(「弾丸」はついてない)沿いを、海を見ながら走ってトンネルを2つ越えるだけです。

個人的には、出発よりも帰路で使うことが多いです(エアポート急行に乗れれば、鶴見まで乗り換え無し!なので)。

鎌倉ランチ&おやつの個人的激推しショップ5選(おまけ付き)

鎌倉に行ったら、紫陽花だけでなく美味しいごはんも楽しみたい。というわけで、個人的に激推しのお店をご紹介します。

Cafe KAERU

民家を改装したカフェ。庭や店内にはカエルの置物が、あちこちに配置されています。

Cafe KAERU

そして…あらゆる食べ物が、べらぼうに美味。さらにソファ席に通されたが最後、くつろぎまくってしまって、二度と立ち上がりたくなくなります。店を出るのに、激烈な意志の力が必要です。この店は…ヤバい…。

Cafe KAERU

アルファベッティカフェ

ポップな色使いの外観が印象的な、鎌倉駅周辺の喧噪からは離れた場所にあるカフェ。サイクルラックが完備されていて、自転車フレンドリー。さらに店内では自転車同人誌の「LONGRIDERS」や、そのステッカー、サコッシュなどが(在庫があれば)買えたりします。

アルファベッティカフェ

ラテアートがとんでもなくハイレベルだったり、そもそもコーヒー美味しすぎたりするのですが、気に入っているのは「アルファベッティバーガー」。橋本の「アームストロング精肉店」と、ここの「アルファベッティバーガー」が、個人的ハンバーガーランキングのツートップです。

アルファベッティバーガー

ちなみに「フルオプション」をオーダーすると、縦方向のサイズがiPhoneより巨大な物体が出てくるので注意。

極楽とんぼ

極楽寺駅の目の前にある、鎌倉ハンバーグのお店。

極楽とんぼ

ここのハンバーグは、素晴らしくボリューミーで食事満足度が高まりまくりなのですが、なによりも味の完成度が異様に高いです。付け合わせの目玉焼きを口に入れたら、その塩加減の絶妙さにうならされるレベル。

極楽とんぼのハンバーグ

そして、デブのもとだとわかっているのに「ダブル」さらに「チーズのせ」を、身体が勝手にオーダーしてしまうのです…。神様…またやってしまいました…。

べつばらドーナツ

手作りドーナツのお店。軽くて油っこい感じがなくて、しつこくない甘さ。どれだけ満腹状態にあったとしても、ここのドーナツは本当に別腹へと吸い込まれていきます。

べつばらドーナツ

「1個は家で食べよう」と思って2個とか3個とかを買うのですが、家で食べるはずの1個が家まで残っていたためしがありません。…やせたい…。

goodmellows

海を見ながら食事ができる、由比ヶ浜の海岸沿いにあるハンバーガーショップ。

goodmellows

「おりたたぶ」22話(4巻収録予定)にも、ここのハンバーガーが登場。スモーキーな香りの分厚いベーコン、炭焼きのパティは作中にあったように、うまいフラッシュの連発を禁じ得ません。

goodmellowsのハンバーガー

【おまけ】 WELKAM

小町通りに店舗を構える、お土産屋さん。ここの鎌倉ネタ缶バッジ、いちいちセンスが良くて思いっきり気に入ってます。鎌倉土産として、圧倒的にオススメしたいです。「買い物中に自転車どうするの?」というところは、考えておかないと駄目ですが。

WELKAM

まとめ

古都の風情と、季節の花。一挙両得で楽しめる紫陽花シーズンの鎌倉で、サイクリングを楽しみましょう!

紫陽花の有名どころは確かに素晴らしい景観を楽しめますが、そうじゃない場所でだって、存分に紫陽花を楽しめます。

鎌倉の紫陽花

むしろ目的地に縛られず、気の向くままにハンドルを切る。そんな鎌倉紫陽花サイクリングを、個人的にはぜひぜひオススメしたいです。

あと、鎌倉には美味しいお店が多いので、食べ過ぎにはじゅうぶんご注意くださいませ。

著者
などかず

美味しくご飯を食べることをモチベーションにペダルを回し、機材の性能に頼り切って「頑張らないことを頑張る」物欲系へっぽこ自転車乗り。リアルで自転車に乗れない週末にはZWIFTで合計100km以上のバーチャルライドを欠かさないものの、脚力や走行スキルについての言及は意図的に避けている模様。愛車はLOOK675、ブロンプトンCHPT3 V2、タイレルFX(これだけとは言ってない)。

などかずをフォローする
タイトルとURLをコピーしました