海外メディアの掲示板に「メンテ中にやってしまったおバカすぎるミス」というスレッドがあり、作業中にやらかしてしまった笑える失敗談・笑えない失敗談が多数投稿されています。私自身も「それやったことある!」というのがあり、楽しく(そして怖く)読みました。
出典 Dumbest Home Mechanic Mistakes
本当にあった怖い話
個人的に面白かった経験談をいくつか抄訳でピックアップしてみます。
- ブレーキパッドを換えようとして、新品を箱から出し、古いのをバイクから外し、その古いのをインストールし、新品のほうを捨てた。その古いパッドの慣らし運転をしたことさえある。新品は、悲しいことに気が付く前に姿を消していた
- 新品の完成車を箱から出して、ちょっとづつ慎重に開梱。ケーブルタイを山ほど切っていたら、シートポストとチューブを繋ぐDi2ケーブルも切ってしまった
- チェーンをインストールする時、リアディレイラーのプーリーではなく、ケージの金属ピンの上に渡して巻いてしまった。ノイズがするので9分後に他のチェーンでやり直した
- (上の人に)それは通過儀礼だと思う。雨のなか一緒にセンチュリーライドを走った男がこれをやっていて、バイクからひどい音がしているのに30マイルくらい気付いてなかった
- 新品のSpecialized Exosシューズを買った。タグのヒモを切ろうとして、かわりにBOAのワイヤーを切ってしまった。幸い、BOAは無料でワイヤーを交換してくれたが、そんなに笑わなくてもいいだろってくらい笑われた
- サスペンションフォークのエアスプリングを、最初にエアを抜かずに取り出そうとした。Cクリップが固すぎて外れず、なぜだろうと思いながらさらに力を込めた。ラッキーなことに、フォークをバイスに上下逆に挟んでいた。120PSIの圧でシャフトがフォークの外に吹き飛ばされ、ガレージの天井で跳ね返った。エアスプリングは交換予定だったから、傷だらけになったのは構わないが、顔は油まみれになり、サスのメンテ中にアイプロテクションが必要な理由がわかった
- お客さんでFlex Seal(水漏れ補修等で使われるスプレー・液体状のラバー)をチューブレスシーラント代わりに使ってしまった人がいた。バルブから空気が入らないと相談されたのだが、20分くらい原因がわからなかった。言うまでもなく、彼は新品のホイールとシーラントについてのレッスンが必要になった
- 二日酔いの朝、作業中にチェーンをスポークのあいだに通した。ペダルをクランクの内側に(フレームに向けて)取り付けたことがある
- チェーン長を詰めようとする時、チェーンがチェーンリングから落ちていることに気付いていなかった。結果、短すぎるチェーンになってしまった
- インパクトレンチでステムを取り外そうとした時、誤ってスイッチを「締める」側にセットしてしまった。強さは40.67Nmに設定されていた。ステムは交換することになった
私もよくやってしまうミス
私も誤って新品パーツを捨ててしまったり、チェーンを短くしてしまったことはあります。あと新品チェーンのインストール時、リアディレイラーのプーリーケージに正しく通すのを忘れてしまうというミス。ケージのチェーンガイド的なツメ(下の写真の矢印の先にあるやつ)の外側にチェーンを出してしまい、走行中になんだかゴロゴロという音がします。
「新品のチェーンだからな、まだ動きが渋いだけだろう。それか油が足りないのかもしれないな」などと違和感を覚えながらも、そのまま数kmは普通に走れてしまいます。しかしさすがに何かおかしいと思い、Bテンションボルトでも動かしたのかな、と路上でディレイラーの調整をはじめてしまうのですが、そこでケージの外にこんにちはしているチェーンに気付いて卒倒。
このミス、3回はやったことがあります。今年もやりました。不思議なのは、作業時に「俺はたまにチェーンの入れ方間違えるから、今回は絶対に間違えないぞ」と自分に言い聞かせて指差し確認までしていたのを覚えていることです。にもかかわらず、間違えてしまいました。その時は私も二日酔い状態だったのかもしれません。皆さんはこれやったことないですか。
読者の皆様も「こんなとんでもないミスをやったことがある」という体験がありましたら是非教えて下さい。
【追記】読者の皆様からお寄せいただいた失敗談を下の記事にまとめました。こちらも是非お読みください↓