チューブレスのパンク修理ツールとして先月に登場したStan’s No TubesのDART Tool。アプリケーター(挿入具)が短いのでハイトの低いロードチューブレスタイヤでもリムを傷つけるリスクが少なく、はみ出た樹脂をカットする必要もなく、さらにコンパクトで携帯も便利らしい、ということで大変話題になりました(詳細は下の記事から)。
日本でも発売が予定されていますが、本記事執筆時点ではまだネットで売っているお店はありません。私はすぐに欲しかったのでStan’sの公式サイトで注文し、アメリカから個人輸入しました。それが届いたので大きさなどを簡単にレビューします。
買ったのはDART本体(左)と、5回分のリフィルのセット(右)です。
DART本体(左)はアプリケーター先端に、タイヤ穴を埋める樹脂があらかじめセットされています。そして持ち手の部分(グレーの部分)をひっぱると、中にもう1個、予備の樹脂が入っています。右側のリフィルは5個入り。合計7回パンクできます(笑)。
本体側は長さが9.5cmくらい。ロード用のCO2カートリッジと同じくらいの大きさです。すごく軽いです(実測わずか15g)。サドルバッグやツールケースに簡単に収まるのでありがたいですね。リフィルは、持ち歩く人はいないと思いますが容器の長さは6.2cmくらいです。こちらは実測8g。
これがパンク穴に挿入する樹脂。Stan’s No Tubesの説明では同社のシーラントと化学反応を起こして密閉性が高くなるそうです。傘とか、キノコみたいですね。思ったりよりもかなり薄いです。
下から見たところ。これを差し込んで抜くと、スターファングルナットみたいに穴にとどまってくれる仕組みです。
リフィルはこんな感じで入っています。本体のグリップ側にある予備もプラスチックのキャップがかぶせられているので、この樹脂は空気に触れさせないほうが良いものと思われます。
では早速こいつの実力を試すべくYouTuberさながらチューブレスタイヤにザクザクザクザクオラオラオラオラ〜ッ! と穴を開けて… というのは、すみません、勘弁して下さい(汗)。レビューのためにモノを破壊するのはどうも気が向かなくて…
いま使っているチューブレスタイヤがもう少し古くなったら、その時に練習してみようと思います。少しエア漏れで調子が悪いSchwalbe G-One All Roundに犠牲になってもらうか…
価格ですが、私の購入時はDART TOOL本体が$25。リフィルが$20。送料(USPS 1st Class International)が$15で合計$60。日本円にして大体6,500円くらいでしょうか。注文してからちょうど10日で届きました。
日本国内の販売価格は、本体が税別3,000円。リフィルが税別2,500円。税込みにするとセットで6,050円です。
Stan’sの米国本社サイトから買うより国内のほうが450円安いですね。国内で手に入るなら待ってみても良いのではないでしょうか。たくさんまとめ買いするなら本社サイトのほうが安いかも。
こういうチューブレスタイヤ用パンク修理キットにはハンドルバーに収納できる「Sahmurai Sword」などもありますが、チューブレスで運用している複数のバイクがある場合は、共通のツール缶に入れておけるDART TOOL、便利ですよね。
Sahmurai Sword、私も持っているのですが、違うバイクで出かける時に移動させるのが面倒に感じていました。
また最近Wolftoothからもハンドルバーに収納できるマルチツール+チューブレスパンク修理キットが出ましたが、アプリケーター部が長いので700 X 25Cなどの細めのロードタイヤの場合はやはりDART TOOLのほうが使いやすいかもしれません。
何センチもサイドカットしてしまったような場合はさすがにお手上げだとは思いますが(その場合はタイヤブートとチューブかな…)、穴が開くだけのパンクならこのDART TOOLで気軽に対応できそうです。
チューブドにするよりも手間がかからず復帰も早いでしょうから、パンク修理の面倒さでチューブレスを敬遠していた方にはありがたい製品ですね。
⬇ 国内でも流通するようになりました