真冬用に「Yobenki アウトドアグローブ」なる製品を買ってみました。これは記事執筆時点でamazonの「レディースサイクリンググローブ」カテゴリーで1位となっていて、¥1,980で売られている中華商品です。
amazonでよく目に入るので、前からちょっと気になっていました。「レディース」カテゴリーに入ってはいるものの、男性も普通に買っているっぽいんですよね。
果たしてこのグローブ、品質や使い心地はどうなのか。自転車でもちゃんと使えるのか。まだ真冬ではないので、簡単にレビューしてみます。
外観と質感
まず外観ですが、アッパーはポリエステル中心の素材であるように見えます。なお販売ページには素材の詳細はありませんが、高機能中綿素材である3M THINSULATEのタグが付いています。手に取った感じは、「高級感はないけど、1980円にしてはわりと良くできているな」というのが正直な感想です。
手のひら側は合成皮革になっています。手首の内側がふたたびポリエステル系で、さらにコットン的な素材が腕側に伸びています。これなら手首から風が入って冷たい、ということはなさそうです。あと、左右のグローブを繋ぎ止めるバックルもついていて、保管時は便利です。
内側はフリース素材です。防寒性能ですが、これを試してみた最高気温15度の日では、暑すぎる!!
というわけで気温10度くらいの夕方に何度か試してみましたが、すると暖かくて快適でした。わりと通気性もあって、蒸れにくい感じです。少なくともフル・ネオプレンのような感じではありません。
冬用のグローブは、高い防寒・防風性能と、通気性の良さ、汗冷えの少なさといった相互排他的な要素を高いレベルで満たしている必要があるので、モノ作り側にとっては難易度の高い製品ですよね。しかも気温何度くらいをターゲットにするかで使い手側の使用感も変わってきます。
気温10度以上ならF-TUBAMEのサイクルグローブのほうが、グリップ感も含めて使い勝手が良いと思います。私は真冬の自転車旅行や山登りで使うためにこのYobenkiを購入しました。本格的に使うのはこれからです。
一応タッチパネル対応
このグローブ、一応タッチパネル対応です。こんなに分厚いのにスマホが反応するわけないだろ、と思っていたのですが… どういう仕組なのか、この親指マークがある人差し指で画面に触れると、確かに反応します。
ただしコツがあって、ロック解除のセキュリティコードを入力するような場合は、ひとつひとつの数字を心をこめて、ゆっくり押す必要があります(笑)。また、F-TUBAMEのグローブもそうでしたが、このタッチパネル対応機能は洗濯すると失われてしまうようです。
撥水性も洗濯すると失われてしまうとメーカー側は言っているので、ほぼ洗濯せずに使うのが良いでしょう。汗をかきやすい人にはきついかもしれません。インナーグローブとあわせると洗濯回数は減らせると思いますが、このあたりやや難しい。
防風性能は期待できそう。防水性はたぶんない
このグローブ、大まかに言って品質はかなり良い思いました。厳冬期での保温性能は今後継続使用しないと何とも言えませんが、よくまぁ1980円でこれを実現できたな、という感じです。コンビニでは1280円くらいでこれに近い雰囲気のグローブが売られていますが、そうしたものよりははるかに高品質な感じはします。
防水性能については、商品説明欄に「小雨程度で使用可能ですが、大雨ではご使用の場合は、濡れてしまう恐れがありますので、ご注意ください」という弱気な文言があるので、たぶんダメでしょう。軽い雨の撥水ができる程度だと思います。またこの撥水機能にしても洗濯をすると低下する、とあります。
私は雨の日には乗りませんし、ライド中もスマホは基本的にいじらないので問題ないですが、タッチパネル対応と撥水機能については期待せず、オマケ程度に考えたほうが良いのは間違いなさそうです。
サイズ選びは要注意
サイズ選びは要注意です。私は春〜秋用グローブは多くの場合、Sサイズだと微妙に小さかったり、入らないことが多いです。それでMサイズを買うことが多いのですが、このYobenkiアウトドアグローブのMサイズを買ったところ、大きすぎて失敗しました。
商品ページのサイズ表を参考に手のサイズを測った結果でもMで良かったはずなのですが、指がもう全然長すぎて、使えません。
しかし外での実走でたっぷり使ってしまった後だったので、サイズ違いでの返品はあきらめ、断腸の思いでSサイズを新たに購入しました。
だがしかし…! そのSサイズを最初に手にはめてみた感想は、「これMサイズと同じじゃないの!?」というものでした。
そこでSサイズとMサイズをメジャーで測ってみたのですが、SサイズはMサイズよりも各指が大体5mmほど短くはなっていました。間違った製品が届いたわけでは、ありません。
しかしそのSサイズでも、私の小さい手では、親指はジャストフィットなのですが、それ以外の指が5mm〜1cm弱、空いてしまうのです。
参考までに私の指の長さ(付け根から)を記します。大体の数字ですが…
- 親指 6cm
- 人差し指 7.3cm
- 中指 8cm
- 薬指 7cm
- 小指 5.4cm
私の指は、かなり短いほうです(誰得情報ですが、脚も短い)。友達にも「お前なんでそんな手が小さいんだ」とよく言われるのですが、自分の手が小さい方だ、と思っている方は、まずSサイズを注文して、家で手を入れてみて、もし小さすぎたらMサイズへの交換を依頼、というふうにしたほうが良いと思います。
いずれにしても「ワンサイズ小さめ」を選んだほうが良いような気がします。
このグローブは「レディースサイクリンググローブ」カテゴリーで1位となっているので、俺の指は一般女性より短いのだろうか… などと思ったりもしますが、これより小さいXSサイズはないので、このSサイズで使おうと思います。
インナーグローブを追加すればサイズ的にはちょうど良くなるかもしれません。気温10度程度ではインナーの必要性を感じませんが、もっと寒くなった時に入れて試してみます。
自転車でも快適に使える?
ドロップハンドルでブレーキレバーを握った感覚は、Mサイズで試した時は、もうダメダメでした。モコモコしていて、操作に困るわけではありませんが、快適ではありません。
Sサイズにしてみたところ、あ、これならOKかな、という感じです。ドロハンの自転車でも使えます。モコモコ感はどうしてもありますが、シフトレバーもちゃんと操作できます。
ただグリップは、普通です。十分ではあるのですが、手のひら側の合成皮革のパターンが単純で、ハンドルを握るために手を丸めると内側が妙な具合にふくらみます。STIを握っている時はOKですが、ドロハンのフラットバー部を握っていると若干気になる感じです。このあたり、自転車専用品にはかないません。
登山などでも使えそうなので、例えばブロンプトンで茨城県の筑波山の登山口まで乗っていって、そこから山頂までのトレッキングを楽しむ、という時や、伊豆大島の三原山の麓までロードで登り、そこから歩いてお鉢めぐり…という時などには良いんじゃないかと思っています。
ただ、長期的な耐久性や保温と透湿性のバランスといった面ではパールイズミのような高級品に敵わないのは間違いないでしょう。amazonのレビューを読んでみても、自転車通勤で使っている方は結構多いようなのですが、スポーツタイプの自転車で使われているかどうかはわかりません。
雨の日でも自転車通勤を欠かさない、という方には向いていないでしょう。ガチでトレーニング的な走りをする人にも向いていないと思います。逆にライトユースなら全然行けます。
気温5度以下の日にどんな感じか、その時に使ってみてまた使用感を追記してみます。amazonのレビューを読むと5度以下では厳しい感じもします。あと「サイズが小さい」と、私とは正反対の感想もあるのが謎です。
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リスクを犯したくない方は、お値段3倍しますがパールイズミのほうが安心かもしれません(笑)。いま20%OFFクーポンも出ています。
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