和歌山県串本町潮岬でキャンプをするぞー
というイベントがあったので、参加をしてきました。
そのイベントのルールは唯一
潮岬のキャンプ場で寝る
ただそれだけっ
たどり着く手段は、自転車だろうが自動車だろうがなんでも良し!
今回の日程
私の住居は兵庫県神戸市。キャンプ地まで片道300kmの道程。
日程は
【一日目】
- 輪行(150km)
- +自転車ロングライド(150km)
- +キャンプ地で入浴、ご当地スーパーで食材購入、夕飯、宿泊
【二日目】
- 自転車ロングライド(150km)
- +輪行(150km)
という流れで今回は楽しむことにしました。なので、キャンプツーリングという形になります。
私の自転車キャンツー力
ちなみに私の自転車キャンツー力はというと・・・
- 輪行力★☆☆☆☆:兵庫県明石市から赤穂市までは輪行経験があるものの、1回だけ。初心者といえる。
- ロングライド力★★★☆☆:今年の初めに参加した300kmブルベが最長。200kmなら余裕を持って走れるがグロス15km/h程度。
- キャンプ力★☆☆☆☆:ファミリーキャンプは年数回程度の経験。ソロキャンプは経験無し。自宅での簡単な調理ぐらいは時々する程度。
こんな感じです。
装備についてはロングライド装備は所持していますが、それ以上のモノとなると新規購入や持ち合わせの何かで埋めて行くことになります。
この旅のテーマ
こんな初心者バリバリのツーリストなので、自分の中でいくつかテーマが浮かび上がってきました。
- 都市部の輪行ってどんな感じ?
- ツェルトの使用感とはいかに?
- バックパックでの自転車旅
- 革サドルでノーパッド走行!
- ツーリングマップルを携帯してみて♪
- キャンプ道具を積載してのツーリングはどう?
これらはどうだったのかを書いていきます。
都市部の輪行ってどんな感じ?
一度輪行を経験した明石市から赤穂市の間は、あまり混雑を知らない区間でした。
今回、都市部の神戸大阪を経路としています。輪行が快適にできるのか、検証をしてみました。
実際の輪行したダイヤは下記の通りです。
【行き】
- JR神戸線 4:58神戸駅発
- JR 大阪環状線 5:46大阪駅発
- JR 紀州路快速 6:18天王寺駅発
- JR 紀勢本線 7:23 和歌山駅発
JR 藤並駅着 8:05
【帰り】
- JR 紀勢本線 18:53 湯浅駅発
- JR 紀州路快速 19:59 和歌山駅発
- JR 神戸線新快速 21:40 大阪駅発
JR神戸駅着 22:06
このルートで、都市部と言えるのは神戸駅〜天王寺駅の間でしょう。
- 行きは1, 2
- 帰りは2, 3
辺りが混雑する可能性が高いと考えていました。
結果的には
問題なし
です。
混雑しそうな【行き1, 2 帰り2, 3】のいずれも始発(電車がそこからスタートするという意味での)でしたので、いずれの列車でも端の好ポジションに自転車を設置して自転車を視界に収めることができる座席をゲットできました。
行きは始発(一日の初めの電車という意味での)から乗り出してからの午前6時前に大阪駅発で、帰りは午後10時前に大阪駅発なので、どの列車でも混み合う事は無くクリアできました。
もしピークタイムと重なるのであれば、快速は乗らず、普通や特急、新幹線の選択肢も視野に入れなければならないかも、です。
ツェルトの使用感とはいかに?
ツェルトはドイツ語でテントの意。日本でツェルトというと登山でビバーク等で使う緊急用の簡易テントのことを指すようです。2つの通気口が開いた一枚の大きな布です。一枚の布を床の部分で閉じるような形状になっています。
いわゆるテントと同じような使い方をしようとすれば、以下のような違いがあると思います。
- テント用ポール無しでも使える。その場合は木等にくくってツェルトを張る必要がある。
- テントよりもコンパクト、軽量。
- テントより快適性は劣る(雨が降ればきっと浸水する)
今回ARAI TENTのスーパーライトツェルト1を導入しました。
使用方法は2つ
- 一つは就寝用としてテント代わりに使う
- 一つは輪行袋として使う
です。
ツェルトがテント代わりになるのか?
この疑問に対して今回の結論としては、問題なかったと言えます。
正直、就寝時にツェルトを設置した状態を見ると、
????これで寝れるのか????
という疑問と不安で、笑いがこみ上げてきましたwww
ツェルトの両端をロープで木等にくくって、ある程度の空間を保持することができるのですが、そうする予定だったのですがw
キャンプ場の空き場所がなく、低い柵にツェルトの片側だけをくくりつけて寝ることになったのですwww
ひどい環境のように見えますがw
いざツェルトのなかでマットを敷いて寝袋に入ってしまうと気持ちよく眠れました。一日走り回った後、温泉に入って、ご飯食べてお酒飲んで、という流れだったので入眠は全く問題なかったです。
しかし、夜中に寒さで目が覚めたりしていました。どうやらツェルトから脚がはみ出ていたようです。
そして、しばらくするとまた寝ていたようで、朝日がのぼり外が明るくなるまでしっかりと眠れていました。
結果的に睡眠の質はどうだったのか。翌日のライドの体調にモロ現れるはずですが、早起きをした1日目よりもツェルト就寝した二日目の方が調子は良く、全く問題なく快走できました。
輪行袋としてツェルトを利用する
(異論は認めますがw)
これに関しても運用上は問題ありませんでした。ただ生地が薄くサドルと地面との摩擦で一部破れました。その点で輪行袋よりも注意が必要だと思います。
ツェルトのおかげで輪行袋+テントを使用する場合に比べて、重量と体積を削減できました。
バックパックでの自転車旅
ロングライドの通常装備(工具やレインウェア等)はオルトリーブLに収納しますが、それ以外のキャンプ装備(調理器具、食材、ツェルト、寝袋、マット、インシュレーター上下)+ツーリングマップル+携帯ポンプは他のバッグに入れなければなりませんでした。
キャンツーとなると、バイクパッキングやパニアバッグ等が一般的なのでしょうけれど、いかんせん私は初心者。今回は持ち合わせているバックパック積載で対応することにしました。
バックパックは、カバン込の総重量6.5kg。キャンプ道具一式入っている割には軽い方かもしれませんが、背負ってみるとすごい重量感・・・
まぁしかし重いだけなら問題は無いのですが・・・
30km程走ると、背骨の突き出た所に集中的に擦れが生じ、皮膚がヒリヒリしてきました。昔も経験しましたがロードバイクの姿勢と重量物の積載されたバックパックとは相性が悪いですね。
うーん。。。これはやばい・・・あと120kmもこの状態では走れないぞ・・・
と思い、バックパックの形状を自転車乗車姿勢に適合するように、力ずくに無理やり曲げて対応しました。
これでなんとか往復300kmの走行をすることができました。
背中の痛みは自制内で悪化することはなくゴールへたどり着きましたが、快適には程遠い状況です。
他にも問題は潜在しています。
重量物を背負っていると、
- 立ち漕ぎや段差等を越えるアクションが大変
- 手とハンドルにかかる荷重量が増えて、手が痺れやすくなる
- 脇の辺りの圧迫感がしんどい
これでは問題ありあり、です。
次回ツーリングをするのであれば、バックパックは無しです。有るとしても背負う重量はもっと軽くします。
まだまだ要検討です。
革サドルでノーパッド走行!
sella italia の STORICA(革サドル)を使い始めて2ヶ月余り1000km超、だいぶお尻に馴染みがでてきています。
このサドルの本領発揮の良いチャンスと思い、パッド無しでの走行にチャレンジをしました。
結果的には、行きも帰りも100kmを超える辺りから痛くなってきます。
特に座りっぱなしの時間が長く続いていると、痛みが出やすいです。
なので1時間に1回ぐらいのペースで休憩を取るようにしていました。
ライド後にお風呂、シャワーを浴びます。いきなり一体なんの話かとお思いかと思います。
ライド後にお湯を浴びると、私の場合はサドルに接触する箇所がしみるように痛いのが常です。
ですが今回はお湯で痛みを感じることがありませんでした。皮膚の負担はかなり抑えられていると考えられます。
また今回はバックパックの重量がお尻にある程度荷重されていますので、普段よりも負担は大きいと思います。
まとめると皮膚の負担は少なく、痛みは出るけれど後に残りにくい、という印象。
またこれがバックパック重量有り+パッド無しでの結果ですので、革サドルはロングライドに適合しやすい良いモノだ、と言えそうです。
感覚的にはバックパック無しであれば今のところ200km程度までは、パッド無し走行が可能と思います。
革サドルに関しては、このままの使い方で様子を見ながら運用を続けます。
ツーリングマップルを携帯してみて♪
今回初めてツーリングマップルを携帯しました。
結果的には非常に良かったと思います。
どんなところが良かったかというと以下が挙げられます。
- ツーリング中に現在地が地図ではっきりと分かること
- 電池を気にせずにじっくりと見られること
- 予定していたルートが走りにくい場合などに、回避ルートをその場で検討できること。
また逆に
- 雨に弱い
- 重量がかさむ
- 夜間はヘッドライトで照らしながら見ないといけない
等のマイナスポイントも考えられます。
今回は雨は降らず、日暮れ後に地図を見る必要性が無く目的地へ到着できたので、大きな問題はありませんでした。
キャンプ道具を積載してのツーリングはどう?
食料と調理器具を積載しての自転車ライドは初めてでした。
具体的に食料は何かと言うと
- お米3合
- おかず。ぺミカンという保存食を参考にしたもの(今回は、鶏肉と玉ねぎとしめじをできる限り水分を抜くようにして炒めて、塩コショウで味付けをした後に、ラードで固めたもの)3食分
- 一人前用味噌汁パック1ヶ
- コーヒー(自宅で挽いていきました)2杯分
お米とぺミカンらしきもの混ぜて炊くと、美味しい炊き込みご飯のようなピラフのようなものが出来上がります。
このようにきっちりとした3食分が、携帯食以外に積載されていました。
そのため食事のことをあまり気にせずに未知の地域・僻地に入っていけました。
またコンビニラリーから開放され、今までに無い自由な気持ちで走ることができていました。
まとめ:自転車キャンツーを楽しめたのか
事前は不安感と未知への取り組みへの期待感が入り混じった感覚でしたが、結果的に楽しかったです!
何が楽しいというと、事前のルート決めや装備の準備、宿泊方法、それらの組み合わせ等新しいこと尽くしというところでしょうか。
特に、最後に述べたコンビニラリーからの開放は、ワタシ的に精神的な開放を得られました。
なんというか、冒険をしているぞーー!みたいな感覚です。
キャンプ道具一式を積載していますので、何か合ってもある程度までは対処できる気持ちでいられます。安心して僻地へ突入していけますので、精神的に余裕を持って行動ができます。
日帰りツーリングでも調理器具を積載して走ると、案外楽しいのかも知れません。
時間的な制約という点では究極的には、
自宅に無事帰宅する
ということのみなので、仮に遅くなったとしても輪行開始場所を近づければある程度は対処可能です。
なので、その時々に気が赴くまま行動ができます。
あぁ旅って素晴らしい。
次回また別のキャンプ地を目的地として、ゆっくりと楽しみたいものです。
そのためにも、荷物の積載方法を改善したいと思います。