先日「東京都心からいちばん近いグラベル 狭山湖〜野山北・六道山公園を走る」という記事を書きました。前半では多摩湖の様子も少し紹介していますが、主に狭山湖のダート・グラベルロードのお話です。
その記事では触れられなかったのですが、野山北・六道山公園から青梅街道に離脱した後、おもしろいトンネルのある道に寄り道するのがオススメです。本記事で紹介します。
トンネルの場所は狭山湖の南、多摩湖の西
おもしろいトンネルが4つあるのですが、まず大体の位置を地図上に示すとこんな感じになります。赤丸で囲んだ部分です。野山北・六道山公園から青梅街道に降りたあと、左折します。そのあと「りそな銀行村山支点」が見えたらさらに左折します(他の行き方もありますがこれはわかりやすいほう)。
そのあと少しゆっくり走ってください。道の右側に「横田トンネル」の入口が見えてくるはずです。そこに入ればOK。
するとこんなふうに4つのトンネルを通過していくことになります。それぞれ「横田トンネル・赤堀トンネル・御岳トンネル・赤坂トンネル」と続きます。そしてこれらは「野山北公園自転車道」の一部であるため、クルマは通らない自転車道なのです。遊びに行かない手はないですよね。
横田トンネル
最初に現れるのが「横田トンネル」です。入口の看板がいい感じに退色しています。心霊体験を求めて夏の夜に一人でやってくるのも良いでしょう(と書いてから気付いたのですが、夜間はシャッターが降りて通行止めになるようです)。
このトンネル、何が良いかというと… とにかく涼しい! いや、ほんとビックリするくらい涼しいです。エアコンの効いた室内にいるようです。
もし夏に多摩湖〜狭山湖をサイクリングしていて熱中症気味に感じたら、冷たいドリンクを買ってきてこの中でしばらく涼んでみてください。体力が回復すると思います。あと照明もあって完全に真っ暗というわけではありません。
赤堀トンネル
道なりに走っていると次は「赤堀トンネル」に至ります。これは横田トンネルほど長くはありません。あと涼しさも横田トンネルには及びません。
向こう側がすぐ見えます。これなら怖くありませんね。
御岳トンネル
次が「御岳トンネル」。普通の住宅の下にあるのが不思議な感じ。うっかり中の写真を撮り忘れてしまったのが悔やまれます。
野山北公園自転車道
御岳トンネルをすぎると、距離は短いですが「野山北自転車道」の残りを少し走ることになります。あまり人気のなさそうな区間です。夏の夜にここを独りで走っていると… ちょっと怖いかもしれません(18時以降はトンネルが閉鎖されるようなのでここも走れないかもしれませんが)。多摩湖・狭山湖周辺は心霊スポットに事欠きません。
野山北公園自転車道は西の米軍横田基地から多摩湖に至る、全長約4kmのちょっとマイナーなサイクリングコース。春は桜並木で有名。本記事で紹介しているトンネルはすべて野山北公園自転車道の一部です。
赤坂トンネル
最後のトンネルが「赤坂トンネル」になります。少し奥まった場所にあるのですが、道なりに走っていれば遠くから見えます。ここは入口がいちばん不気味な感じがします。異界への入口のようです。
長く…そして暗い…トンネルです。
赤坂トンネルの内部については、撮った写真を確認したところ霊らしきものが写っていたので公開を自粛します(本当は撮り忘れただけw)。
雑木林の道
赤坂トンネルをすぎると雑木林の中にほとんど「けもの道」的な道が現れます。楽しんで走りましょう。
こうした道はゆっくり走っていると虫に刺されやすいので、多摩湖・狭山湖周辺でのサイクリング時には長袖インナーなどの着用をオススメします。
多摩湖へ北上
その後は青梅街道に出るので、適当なところで多摩湖に向けて北上するのが良いでしょう(多摩湖への看板があります)。
横田・赤堀・御岳・赤坂の4トンネルはもともと、多摩湖や狭山湖の堤防を建設するために必要な砂利を運ぶための軽便鉄道の一部でした。その鉄道が後に「野山北公園自転車道」として整備されたのでした。
そして実は、今回紹介した以外にも「第5のトンネル」が存在します。
しかしそのトンネルについて詳しく書いた者は… 行方不明になる、という話を聞いたことがあるので、ここでやめておきましょう…